『「助けて」といえる国へ ~人と社会をつなぐ』 奥田知志

「助けて」と言える国へ ──人と社会をつなぐ (集英社新書)

 元シールズ代表の奥田さんのお父さん、といったほうが「ああ」ってなるかもしれない。でもシールズ結成より前に『プロフェッショナル仕事の流儀』に二度も出演履歴あり。神学の修士号を持つ日本バプテスト教会キリスト教会の牧師。

対談の冒頭、「日本は傷つかない社会、というか、傷つくことを極端に避ける社会になった」というくだりがすでに白眉。

人間はだれでも「試練に遭いたくない」というのが本音で、あるていど利便性の整った現代日本では、「自分のペースを変えられたくない」という人も多い。恋人ができたり子どもができたりしたら自分のペースが乱される。自分の安心や安全が崩れる・・・。だから無縁の状態ですませようとする。「安心安全」への行き過ぎの希求が「無縁社会」という危機を招き入れている、という。

傷を避けて、除外して、誰も傷つかず、健全で健康で明るく楽しいのが「よい社会」ではない。
「たとえば子どもを持てば、その子が熱を出したら一晩中付き添って翌日はへろへろになる、そういうリスクは当然負う。それが致命傷にならない仕組みが社会というもの」だと。
「絆」という字には「傷」という言葉が入っている
  (エミ編、大意)


彼は、震災前に起きたタイガーマスク現象が気になっていたと言う。そこには「いいことは隠れてせよ」という匿名性のほかに、無縁性があったのではないか?と。

支援の現場では、良かれと思ってやったことでも「こんなもの要るか」「わかっちゃいない」と怒られることがある。そうするとこちらもものすごく傷つく。
出会いや絆というのはそういうことなのだ。
その現実を抜きに人助けしようというのは幻想で、タイガーマスクが贈ったランドセルを「こんなもの要るか」と蹴とばす子どもがもしいたら、「なぜこの子はありがとうと言ってくれないのだろう。なぜ怒るのだろう」と悩むのが出会い。

現代人は、よいことはしたいが、自分を変えてまではしたくない、だから直接出会うのは避けたい。そういう意味で「タイガーマスク」が席巻したのではないか?
  (エミ編、大意)

 

そんな彼は震災が起きるといち早く被災地に入り、3月18日には現地事務所を開設。当面の必需品の支援などのほかに、生協と連携して漁師が漁を復活できるために船や牡蠣いかだの準備をした。

すると漁師たちから「うれしいが重い。何もお返しできないから」と言われる。人は助けられっぱなしではつらいのだ、助ける側と助けられる側を固定化してはいけないと思った奥田は、「相互多重型支援」を提案。

漁師は支援を受けて牡蠣養殖を再開。牡蠣ができればそれを使ってソーシャルビジネスを展開し、路上の青年たちに対するケア付きの社会的就労として提供。それを買って食べる人は、震災復興支援と困窮者支援が同時にできるというわけだ。名前は「笑える牡蠣」。キャッチフレーズは「漁師も笑った、若者も笑った、食べるあなたもきっと笑える」。

こういったことは行政にはできません。行政などの公的セクターは、平等性や公平性に重点を置くからです。私たちのやったことは偏っています(エミ註: 特定の人だけしか助けられていない)。でも、そんな民間団体がいくつもできることが大事だと思います。


こんなスキームを思いつき、かつ実行できるのが、思考面でも行動面でも彼の蓄積したノウハウなのだろう。1980年代からホームレス支援をやっている人なのだ。

その思考の原点には信仰がある。
人はだれでも試練ではなく幸福を望む。けれど、人間を救ってくれたのは、出自を含めて傷を受け続けて生きて、十字架にかけられて死んだキリストだった。キリスト教最大のメッセージは「十字架にかけられた人が救い主であった」ことだという。

努力すれば転落することはないというのは幻想で、いろんな理由でセーフティネットから零れ落ちてしまうことはある。
でも、人はホームレスを見ると「努力が足りなかった」「自己責任」、そして「自分とは違う」と思いがちで、ホームレスや、シングルマザーや経済的困窮者が「助けて」と言ってはいけないような倫理観が世の中には漂っている。

 
「助けて」と言えないまま命を絶つ。子どもたちをそこまで追いつめているのは我々大人なのだ。
講演などで、「ここ数年以内に『助けて』と人に言ったことがありますか?」と聞くと、だいたい全員静か。大人が言わないから、子どもも言えない。「助けて」は禁句になっているし、同時に「助けて」と言われることもなるべく避けようとしている。でも、人に助けてもらえるのは財産なのではないか? 
  (エミ編、大意)

 

・・・・私はほぼ全面的に、筆者の意見に賛同する。以前に「ママじゃな」でこんな記事を書いた。それは私が「小さい子を持つ母」というちょっとした弱者になって、たまたま「おたがいさま」な環境を得たから芽生えた心境。同じように子を持つお母さんたちを中心にけっこう反響があった記事だ。

 

最後に紹介される、息子のエピソード。いじめに遭い、不登校になり、自殺の心配までしていた息子が「沖縄の離島の学校に行きたい」と言い出す。

頭の中でもう一人の自分が、「おまえは親じゃないか。赤の他人に息子を押しつけるのか。おまえは何てことをしているのだ」と言うのを聞きながら、「助けてください」と泣きながら手をついて、島の人に預けたという。

それは、私を孤立に誘う声だった。もしあのとき、私がこの自らの声にこたえ、自己責任論や身内の責任論に留まっていたならば息子は死んでいたかもしれない。子どもたちに見てもらおう。「助けて」が新しい社会を形成する。

 

 

文月の十一

●7月某日: いなとみさんの会のレポート を作る。ちひろ写真をセレクトして文章の中にはめこんでいくのが楽しい。ど暑い中、小学校まで歩き、なぜかエアコンのきかない蒸し風呂のような教室で「昼休みお話会」。初めて、小学校で絵本を読んだ。『めっきらもっきらどおんどん』これ、読むほうとしちゃ、けっこう長いし読みにくいし(おばけの変わったセリフとか歌とかが多い)、しかもめくりにくいという絵本なんだけど、なんっか子どもたちは好きだね。暑い暑いといってたのに、始まると思いのほか静かに、集中して聞いてくれてたと思う。 

めっきらもっきら どおんどん (こどものとも傑作集)

めっきらもっきら どおんどん (こどものとも傑作集)

 

 

サークルの皆さんとちょっとした反省会を経て汗だくで帰宅すると、サクもほどなく汗だくで帰ってきた。夜ごはんは、皿うどん(パリパリ麺)、かぼちゃとにんじんとえのき・豆腐の味噌汁、きゅうり。私が風呂に入っている間に母から電話がかかってきたのをサクが取ったんだけど、最初の1,2分、母はサクを私だと思い込んで会話していたらしいw 「だってサクちゃんあんまりしっかりしゃべるから・・・」w

 

●7月某日: 午前中、やることがこまこまとあるのでTo doを書き出して消していく。大きなことが残るねw それは試験勉強ww 

午後から、男女共サポーター講座の第3回。今日は「ワークライフバランス」の講座。講師の方の、「昨今では、ワークライフバランスや男女共同参画という言葉より女性活躍推進がブームで、つまり労働力確保のような側面から進めようという風潮にあるが、メリットがあるから進めるというだけでなく、そもそも男女共同参画はその人らしさや多様性の尊重という人権の話であり、そこを置き去りにしてはいけない」と言っていてぶんぶん首肯した。

後半は、ここの職員さんが朝倉の避難所支援に行ったときの写真等を交えたレポートと、参加者の交流会。日本じゅう、いつどこで甚大な自然災害が起こるかわからない時代で、地域レベルでも防災・減災の取り組みが盛んだけれど、被災地の地域性(都市 or 過疎地域など)、季節によってニーズが大きく変わることなど勉強になる。

帰宅すると、学校から帰ったあと友だちの家に遊びに行っていたサクも帰ってきていた。夜ごはんは、鶏とキャベツのみそ炒め、野菜と豆腐のベジブロススープ、きゅうり。きゅうりがないと始まらない的な、猛暑の日々の食卓である。夫は飲み会。寝る前、久しぶりにサクに『ちいさいおうち』を読み聞かせると、何か月か前よりちょっと深く理解してるような感じがした。

サクが寝てから起き出してビール飲みながら(おい)勉強。

 

文月の十 / 歴史勉強会と星座になりきる子ども

●7月某日: 
(facebook投稿より)
【未来のための歴史勉強会 ~朝ドラや絵本を携えて】無事、終了しました。
伊藤さんや茉莉ちゃんはじめ、市民政治ネットワーク那珂川の方々に、場所や軽食(軽食というレベルではない!)など、丸抱えでお世話になって開催することができました。

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ご参加の10人の皆さま、暑い中、長い時間、本当にありがとうございました。

今回が3回目になるこの会、資料も全☆刷新。
6月に雁瀬さんたちと一緒にイベント『私のあなたの眠れる力を社会へ』をやったとき、わたし初めてパワポを扱いまして、なんとなーくやり方がわかったのでね(笑) 
人間、やればできる✨

75年分くらいの歴史を90分ほどにギュギュッと凝縮して語るので、超駆け足、早口だったと思うんですが、ご参加の10人の方々、とても熱心に聞いていただきました~。3人のお子さんたちには長い時間お付き合いいただき、ありがとう。

終了後、持ち寄りの美味しいごはんをいただきながらのご感想。

●「防衛のため」という名目で戦争が始まってしまうことがあるとわかった

●多くの人が世の中に対して当事者意識を持つことが大事。結局は投票行動。

●子育て中の主婦という立場で町会議員さんの支援や市民政治ネットの委員に時間を割いていると、「もっと自分の家庭を大事にした方がいいのだろうか?」という葛藤することがあるが、こういった活動をしていくことも大切だとあらためて思えた。

●祖父や叔父から聞いた戦争体験を思い出しながら聞いた。伝えていかなければいけない。

●終戦の日は知っていたが、どうやって始まったかは知らなかった。考えてみると、始まりを知るのは大事

●自分は長崎出身で、福岡に来て夏休みの平和授業がないことにびっくり。

●自分は静岡出身で、逆に平和授業はまったくなかった。同じ国で、こういったバラつきがあるのはおかしいのでは?

などなど。とてもうれしく思いました。
それぞれの自己紹介、ふだんの活動や考えていらっしゃることなどのお話も興味深く、時間が許せばいろいろ掘り下げたいものばかり(笑)
子育て中の皆さんが、こんなふうにしっかりとご自分のことや考えをお話するのはすばらしいですよね。

終了後のおしゃべりで、
「ここが変だよ、町政&国政」とか
「他の市町村ではこういう取り組みがあるらしい」
などいろいろな話が出ていたのもうれしかったし、私自身も勉強になりました。
お母さんたちは元気! それが未来への希望につながるのかなと思います。

あと、朝ドラはやっぱり偉大ですね(笑)
NHK、報道にはかなり疑問あるけど、ドラマ班はすごくがんばってる!!
何のマージンももらってませんが、これからも各所で朝ドラを紹介していきたいと思う私でした(笑)。


朝ドラさまさま~。

夫とサクはマリノアに行ってたらしい。マリノア好きの2人・・・。で、私の方が先に帰宅したんだけど、テーブルの上見てバリウケ。こんなもんが

 

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わかります? 星座に凝っているサクが、星座のポーズをして写真を撮って、とーちゃんに印刷してもらって、その中に星を書き込んで線でつないでいるという。「おれが星座になる」と言い出して、とーちゃんにあれこれ指示してやってたらしい。

写真撮って印刷・・・って、イマドキの子どものアイデアだなーと思う反面、やる気にみちた表情でなかなか忠実に星座を再現してるんだけど、その盾がパジャマのズボンだったり、天秤の皿がレジ袋だったりするのが、非常にアナログっつーか生活感ある(笑)ヒマの達人やなww

夜ごはんは、なすの味噌煮、かぼちゃ煮、かぼちゃとかの味噌汁、パスタサラダ、ミニトマト。子どもは唐揚げも。

 

文月の九

●7月某日: 夫(ゴルフの練習)と交代でランニングしたら、開始が10時になっちまった。超暑い。30分ちょいが限度ね。サクと夫が、なぜか黒砂糖を買って帰ってきたなーと思ったら、サクが図鑑で仕入れた情報をもと、カブトムシをおびき寄せるための特製ジュースを作るんだって。

「俺が子どものころは、こんなことせんでも、朝早く木をユサユサ~っと揺すったら、ボトボトボトって落ちてきよったけどね~」

と言いながら、ビールと焼酎と黒砂糖とかなんとかを鍋で煮詰める夫。(と、当たり前のようにとーちゃんに頼むサクさん。) 

夕方、じぃじのうちに着くと、さっそく山をのぼってクヌギの樹皮に特製ジュースを塗りたくる。6時前から夕ご飯をいただきはじめ、酒を飲むわけでもない子どもは30分もしたらお腹いっぱいになってそわそわ。

「まだくらくならん、まだぜんぜんあかるい、あーっ」 

庭で花火をするべく、調達してるんである。しかし夏至から1か月未満の福岡、日の入りがまだまだ遅い。7時半になってようやく日が落ちはじめ、準備。そこからは暗くなるの早いんだよね。花火。炎ってやっぱり、心奪われるものがありますなあ。人間。

星座に凝ってるサクは、星座を見る盤(なんていうんだっけ、丸いの)も持参してて、星空観察も。じぃじに言わせれば、バイパスが通ってからはこの辺も明るくなって見にくくなったらしいが、やはり今でも市内とは比べ物にならないくらいたくさんの星が見える。

 

●7月某日: 朝4時半に目覚ましをかけていたサク、それより5分ほど早く目を覚ます。君は、ほんっとに、そういうとこあるよね。おかーさんはふとんの中から激励し、パパとじぃじと一緒に暗い山に昨日のクヌギを見に行ったが、残念。「いなかった」と言って帰ってきた。「自然やけん、しゃあないぜ」とじぃじに慰められる。しょんぼりという感じで、泣いたり地団太を踏むようなことはない。でも、ぜひとも二度寝を薦める私にそういう気分にはなれないらしく、なんだかんだで起きていて、早くに朝ご飯をいただいていた。

日が高くなってくると、ボートに空気を入れ、裏の川へ。毎度、魚とりへの意欲がすごい。これは人間の狩猟本能? ボートに乗っても優雅に揺られるとかなく、ボートから魚を狙う。

畑の夏野菜がすごい!

そしてカエルや虫の数もすごい!!

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夕方前に辞去。掃除や洗濯。川遊びなんかもあったので、一泊しただけで洗濯の量がすごい。夜ごはんは、牛肉ピーマンたまねぎの炒め物、冷ややっこ、きゅうり、トマトなど。

『直虎』28話。浅丘ルリ子!!! ビール飲みながら大河を一人で見た興奮を、焼酎レモンソーダ割を飲みながら『居酒屋ふじ』を夫と2人で見て冷ます。続いてウィンブルドンの決勝フェデラー vs チリッチに入ったが、1ゲーム終わったところで「はっ、 やばい明日がある」と我に返り、寝る。よかったー。

 

 

『おんな城主直虎』 第38話 「井伊を共に去りぬ」

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アサシン高瀬ちゃんのくだりはこれで終わりなの? だとしたら珍しくちょっと片手落ちな感じがしたな。彼女が井伊に来てもう何年? これまでさんざん放置されといて、ここで近藤(近藤程度)を殺せっていうのはちょっと…。そして、あんなにおびえてたのにもう解決したっぽいのもちょっと…。まあ、その程度の訓練しかされてない刺客ってことかな。まあ、刺客云々はもういいや、そんなに膨らませなくてもね。高瀬ちゃんはかわいい。虎松帰還後にまた絡みがありそうではある。

 

よかったのは信玄周りのエピソード。大河って、こういう大御所をスポット起用した場合、薄っぺらかったりそれっぽかったりな場面やセリフを大御所のオーラと貫禄頼みでこなして終わることも往々にしてあるから、今作、主人公とは直接絡まない信玄の描かれ方には大変満足しました。

 

「生臭坊主ぐらいがちょうどいい」と言う南渓には「ほんとにな」と大きく首肯しましたが、そうやって己の器を正しく測れている姿には同じく凡人としてなんとなくやるせなさも感じる。以前語った出生のことが本気なのだとしたら、人生のかなり早い時期に失意があったのだろうなとも思う。

・・・でもやっぱり、山に囲まれ激しい川を抱えた甲斐で、親父・信虎を追放するまでして領主の地位につき、疲れるヒマもないほど闘って「お天道さまになりたい」と嘯く信玄と並ぶと、まことに南渓和尚の凡人っぷりが際立ちますな。

四方八方、誰彼かまわず調略の手を伸ばし、敵が死ねば小躍りして喜び、小さな谷の家々に迷いなく火をかける。武田のやり口は戦国の申し子というべきもので、やられるほうから見れば悪鬼に等しいが、それを「他国を切り取らなければとてもじゃないけど生きていけない」とほかならぬ信玄に語らせたのがとても良かった。戦国の国盗りは男のロマンや野望なんかではなく、結局は食べるため・生き残りのためだという点、井伊と近藤が敵の目を欺くために仲たがいの芝居を企むのと根本的に同じなのだよね。

「できることならお天道様になって、あまねく地上を照らし、どこもかしこも恵まれた土地にしたい」そうしたいけれどそれはできないから血で血を洗う戦国絵巻になるんだ、という図式をちゃんと示したのがえらい。それでいて、信玄は泣きながら血で血を洗っているわけではなく、「死によった♪ 死によった♪」と踊り、宴を張り遊び女を呼んで生き生きとしているわけで、やっぱり戦国の申し子なんである。

そこに降臨する寿桂尼さま・・・! なんで氏真が笙を吹くシーンが挿入されたのかな?と思ったらそういうことでしたか~! 大河に幽霊はつきものですが、かなり説得力のあるご登場でしたねw 

今や今川イコール氏真がいるところで、てことは徳川に風を吹かせなければならないわけですよね、寿桂尼さまとしては。ここで私たちは「死してなお今川を守る」という気魄と共に、そのためなら「ばばが行けばみな同情するでしょう…」と自らの老いまで利用していた彼女を思い出さずにいられない。信玄相手に“女”を使うなんて、お茶の子さいさいな寿桂尼さまである。それにしても、まさかの若作り寿桂尼出現、どこかユーモアすらあるシークエンスで、今回の信玄にふさわしいラストだったのではないでしょーか!

一度は直虎の案に乗った近藤の出奔は、「武士たるもの、ちょこざいな芝居をするよりも愚直に戦うべし」って感じなのかな。彼らしいっちゃ彼らしい。近藤さんが史実どうなるのか知らないんだけど。

そしてね、私はこの週末、「あさイチ プレミアムトーク」で菅田将暉にコロッといってたんですよ。いや、元から大好きだったけど、久しぶりにあさイチでがっつりトークする彼を見て激しく打たれた。「もう、菅田将暉の彼女ではなく菅田将暉になりたい人生だ」とfacebookでつぶやいたら、「何?神田正輝?」とか「俺は河合奈保子か倍賞千恵子になりたい」とか(←同級生男子より)とか脱線しまくらちよこ。ちょw菅田くんの話をさせてw 

とにかくね、菅田将暉のトークを見ながら「どうやったらこんな人間力の高い子に育つんだ…」と思ってたら、番組後半で「菅田さんのお父様に育て方を聞いてきました」ってコーナーが始まったから「あさイチ」スタッフの視聴者目線わかってる感すごかった。そして、9月24日に菅田くん虎松が初登場するのは私への誕生日プレゼントに違いない と両手を組んで画面の前で待っていましたw

でも、ふたを開けてみたら、その前の龍雲丸にコロッと・・・! やっぱ、なりたいのは菅田将暉、付き合うなら柳楽優弥だな!! 龍雲丸かっこよすぎ。チューしてほしい。

・・・・ハァハァ(呼吸を整えた)。「ついてくんな、ばばあ!」で始まったから、それこそまた、歌舞伎ばりの愛想尽かしで別れるのかなと思ってたら、彼は直虎のことをほんとに理解してて。

「城も家もなくともさ、あんたはここの城主なんだよ。根っからそうなってんだよ。」

その的確さ。若い頃から「井伊のかび饅頭でいい」と自ら思いさだめ、直親が死ぬに至って自ら城主となり、けれど力不足で政次を死なせてしまったことで癒えない傷を負った直虎を、「殿」としての直虎を、最大限に肯定したと思う。

そしてその言葉が、「人は城、人は石垣、人は堀」で有名な信玄の死と同じ回に語られたのもまた興味深い。直虎はちっぽけな存在だけど、おんな大名寿桂尼の系譜に連なる者であり、戦国の申し子信玄にも共通点を持つ。そして同じ回に井伊直政も出てくるわけで、よくできた脚本だなー。

「何も心配なく、戦もないなんて、そんな日が来るわけない。今行かないと、かしらと生きることができなくなる」

という直虎のセリフも泣かせた。それは真実なのだ。ドラマとして見ている視聴者からしたら、堺に行こうとする直虎に欺瞞を感じるのだけど(結局行かないんだから、よけい龍雲丸を傷つけてしまうから)、その言い分を聞いたら頷いてしまう。井伊谷を愛しつつ、かしらと共に在りたいと願う気持ちだってもっともなのだ。井伊の総領娘ゆえに平凡な幸せはすべて得られずにきた直虎が、今それを願って何が悪い?って話だ。

そんな直虎に、「(何十年も経ったら)そんときゃ俺もじじいだ」と応える龍雲丸・・・あんたは最高にいい男だよ・・・! 直親も政次もじじいになってくれなかったから、それは本当に美しい夢なのだ。希望なのだ。まさか「直虎」にこんないい男が出てくるなんて。「ごち」の源ちゃんと並んだわ!!

「情にもろくて、泣いたり怒ったり忙しい。
 そんな普通の女が、なんでか、
 兵ひとり使わず町を手に入れ、
 人ひとり殺さず戦を乗り切り、
 したたかに世を変えていくんだぞ。
 そんな女がどこにいんだよ、なあ!」

ありがとう。かしら、ありがとう(泣)
私が言われたわけでもないのに、そんなふうに感謝したくなっちゃうってのが、正しい少女漫画の世界だなあとも思うんですが、

「兵ひとり使わず町を手に入れ、
 人ひとり殺さず戦を乗り切り」

のリズムの良さ。やっぱり森下さんは時代劇にも向いてますね。そして、一連、柳楽さんの演技がすばらしかった。真摯で、乾いてて、かわいげがあって、すばらしくすてきでした。ああ、つきあいた…(自重

キスを見てバサッと顔をそむける中村屋がよかった。このためのキャスティングだったのか、ってぐらいにw そして、堺。家康と縁深いところに行ってくれる期待感。さよならじゃないよね♪

男を見送り、来た道を戻る直虎。その決意の表情。道を戻ってるけど、実は、新たな道を進んでいるのだ。

そして直政。小野政次@高橋一生も、龍雲丸@柳楽優弥も去ったあとを託される菅田将暉@井伊直政! その登場が、三浦春馬にも寺田心にも似ていて、ひれ伏しました。予告w 虎松くんはどんだけでもはっちゃけていいです、なんせ井伊直政だから、そうそうの大暴れをしても史実には背きませんw 

 

文月の八 / 「そうだ、いなとみ修二に聞いてみよう」の会

 

●7月某日: バタバタと準備してバタバタ出て微妙に迷いながら会場のお宅に着いて、小さい子たちのおもちゃとかバタバタ準備してたらいなとみさんが到着し、始まった「そうだ、いなとみ修二に聞いてみよう」の会。命名、私ねw 

参加者は、主婦8名、小さい子6名。面白かった。聞きたいことは山ほどある。いなとみさんはさすがの雰囲気。皆さん満足して帰られた様子でよかったー。そのまま、ちひろちゃん&しゅーたと、近くのお店でランチ。ちひろちゃんも良い写真が撮れたようで満足げ。

政治をやっている人が、私たち生活者のところまで降りてくるのも大事だし、私たちが、どんなに生活が政治にコントロールされているか、知るのも大事だと思う。本当は、政治にコントロールされるのではなく、私たちが政治を使うがわ(主権者)なんだということも。そして、「政治に興味あるなんてダサい、あの人マジメなのね、ちょっと引く~」みたいな空気を変えることが本っっっ当に大事だと思う。

「ダサいくらい何だよ、がまんしろよ!」
とも思うし(あ、わかります? 『あまちゃん』アキのセリフね。ちょっと古い? じぇじぇじぇ)
「政治についてだって、こう思いますと堂々と言えるほうがかっこよくない?」
とも思います。

・・・・なんて話しながら、「打ち上げしよ!」と言って、ドイツビールも飲みました。1本だけよ、うふ。帰宅後、ちょっと休憩して小学校へ。放課後の校庭開放に行ってるサクと友だちたちを見に行って、一緒に帰る。猛暑の中よく遊ぶ子供たち。夜ごはんは、キャベツとニラたっぷりの焼きビーフン、手羽先と厚揚げの煮物、納豆とえのきのオープンオムレツ、きゅうり、トマト。

↓下記記事には収録しなかったんだけど、私このとき、「解散はいつごろになると予想してますか。来年?」と尋ねたんだよね。そして「意外に、もっと早いこともありえると思っています。」と稲富さんは答えた(その理由も聞いたのだけれど支障があるかもしれないのでここでは割愛)。

 


 

 

moonshineをお読みの皆様へ:2017年版

※少しの間、この記事を一番上にしておきますね。

こんにちは、moonshineを書いているエミです。

このブログでは2010年から年に一度、「メールくれくれ企画」というのをやってまして、なんの捻りもないゲスぎみな名前のとおり、読んでくださってる方々に「メールをください」とお願いしています。免許更新のように、健康診断のように、私の誕生月である9月にやっております。

こういう機会を作れるのは長いことブログやってる醍醐味だし、フィードバックをもらえるとやはりいろんな気づきなどがありますので、今年もやろうと思います。めんどくせーなー、と毎年この記事を舌打ちしながらスルーしてる方がいたらごめんなさーい。

いつもいつも、聞かれもしない自分の話をだらだらと垂れ流しておりますが、どんな記事をどんな感じで読んでもらっているのか?
このブログ以外に【ママじゃない私 ポートレート 】や【ライフイズマイン 】にも記事を書いていますので、そちらを読んでくれてる方がいたら、その旨も教えて下さるととても喜びます。

それから、どんな方が読んでくれているんだろう?ってことです。個人情報、熱烈歓迎です(笑)。私の記事に多少なりの興味を持って読んでくれる人はどういう人なんだろう?といつも興味を持っています。ご自分の趣味のこと、好きな本やドラマの系統、家族やお仕事などの周辺環境、最近思っていることなどなど、何でも。他所に漏らしたりはいたしません!

ということで、メールフォームには以下のような設問を設置しております。

•「コードネーム、年代、性別、お住まいの地域。 ご職業。」
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私のアドレスemit9024あっとyahoo.co.jp やツイッターアカウント宛てでもOKです。

一期一会の方もあれば、それをきっかけに、twitterでフォローし合ったり、そちらのブログにお邪魔するようになったりするような方もあり。また、年賀状よろしく、この機会に年に一度のごあいさつを交わさせていてだいてる方もあります。ありがたいことです。(あ、かといって、「去年も送ったから今年も送らんと、アイツが気を悪くするんじゃなかろーか」などというお気遣いも無用ですので〜)

気が向いた方、どうぞ、メールフォームをお開きください。お待ちしておりまーす。

メールフォームはこちらです→→→ ★moonshineをお読みの方へ★


文月の七 / 男は5歳児でいいのか問題

●7月某日: 「ママじゃな」伊藤ともこさんの記事の仕上げ。ちひろちゃんが「どうしよう、ブログにログインできなくなったー(> <)」というのでいろいろ調べたり。PCやネット関係の不具合って、本当に現代人のストレスの1つだよね。

放課後、サクの友だちがやってくる。彼らの間ではまだビンゴ熱、続行中。夜ごはんは、ピーマンの肉詰めと、きのこともやしたっぷり野菜スープ。レタス、きゅうり。夫が買ってきたピーマンがものすごく大きかったので。出汁は野菜くずをためといたのでとってみた。ベジブロスっていうんですかね。おいしかったよ。8時、「ねむいー」とダウンするサク。健全。

 

●7月某日: facebook見てたら、「男はみんな5歳児である」と思って生きれば、多くの問題は解決する」って記事へのリンクが流れてきた。

「男はみんな5歳児である」と思って生きれば、多くの問題は解決する | DRESS [ドレス]

 
思わず、おええええええええとなってfacebookに殴り書き。

ちょっと待って、としか言いようがない。 こういう言説は、この記事に限らず昔から多いけど。... | Facebook

 

昼、午後休の夫と待ち合わせてランチ。目星をつけていた店がすごい人気で満席だったので、次善の策で目についた別の店に入ったら、必要以上に(?)しゃれておハイソな店だった。前菜、サラダ、茶わん蒸しときて、メインは、甘鯛の西京みそ漬けバジル風味。どんな味よ?!と気になって選んじゃったよ。んまかった。夫婦でこういう店にくるのも悪くない。

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で、銀行とか買い物とか図書館とかで用を足して帰宅し、2人してカーッと昼寝してるとサク帰宅。夜ごはんは、山芋たっぷりのお好み焼き、にら玉、オクラ、トマト。

『vs嵐』スペシャルの前半。対戦相手が「コード・ブルー2」チームという豪華さはもちろん(今日もガッキーが鬼のようにかわいい)、プラス1ゲストがザキヤマ&ますおか岡田っていうのにもスペシャル感がある。・・・え?ない? うちは、夫も私もウザいキャラの芸人さんってけっこう好きで、ザキヤマも岡田も大好きなもんでw サクが寝た後も、関ジャムのミスチル特集とか、峯田さん出演のあさイチとか見ながら、夫とだらだら喋りながらちびちび飲んでて、気づいたら12時前。はっ、明日は大事な予定があるのに・・・

 

文月の六 / 愛されていることを知っていて喜ぶ子ども

●7月某日:









午後休だった夫がごはん作ってくれた。豚と野菜の甜面醤炒め。この甜面醤は、まさに今日、友だちにもらったもの。手作りらしいけど、甜面醤ってどうやって作るのだ。というか甜面醤を作るという発想・・・!! すごく薫り高くておいしかった。にんじんしりしり。にんじんを買いすぎた夫がせっせと1本分を千切りにして作った。もやしと青じそのピリ辛和え物、唐辛子ききすぎててピリ辛ってレベルじゃないw そしてビールと赤ワイン。月曜からよく飲んだ~。

『ゆとりですがなにか』スペシャルの後編を見る。2人で柳楽くんはじめ俳優陣を絶賛しながら。

 

●7月某日: 最近、サクと私の間で流行っているのは「おもしりとり」ごっこ。Eテレで朝やってる「シャキーン!」のコーナーだ。学校の授業があんなやけんさ、ほんとにEテレに救われている。もう、積極的にEテレを見たい。子どもと一緒に。ほんと面白いんだよ。

週末前後に2つ大きなイベントがあるので準備もちょこちょこ続けていてちょっと落ち着かない。夜ごはんは、じゃがいもとひき肉、もやしのケチャップ炒め、きゅうり、おくら、小松菜の和え物。夫は飲み会。

サク、風呂の中で隣の席のHちゃんの名前はこういう意味なんだって、と説明したのち、「おれのなまえは、いみとか ないよね?」と言う。名前の漢字の意味を教えてあげると、「おー!おー! そーか!」とうれしそうで、翌日以降も「おれのなまえって、○○って いみだよな!」と言っていた。サクを見ていると、自分が愛されて大切に思われている空気を感じ取ってるし、大切にされるとうれしいんだなと思う。