五月の八

●5月某日: 今さらながら『カルテット』の感想を書く。だいぶ前に見終わってたけど卒園とか春休みとか入学とかで書きそびれちゃって、もういいかな~と思ったんだけど、書き始めたらキーボードを打つ手が止まらない~~~って感じでああなった(笑)
 
 
今、一緒に行ってるお友だちが登校に苦戦していることもあって、まだ毎朝途中までついていっているとはいえ、8時前にはサクとも別れるのに、昼ごはん食べるの毎日1時半過ぎになる。ま、昼ごはん食べたら頭働かなくなるからこれでいっか。小川軽舟『俳句と暮らす』を読み始めているんだけど期待以上に面白いです! 

夕方はどんぐり文庫へ。梶田さんに『みちのくまんだら』をお返ししながら、「後半は涙なみだで読みました」と言ったら、「そうでしょう~私もそうだったの!」と。やっぱり! 

お話会は、小2の男の子がなぞなぞの本から2問問題を出し、絵本『とんでいく』、そしてストーリーテリング「イヌとニワトリ」。なぞなぞの問題が読み上げられると、サク、サッとまっすぐに挙手して、指名されると見事に正解。わあ、小学生みたいだ~と思った(小学生です)。絵本『とんでいく』は最初左にページを繰っていくときは、タカのお話。最後まで行くと裏っ返して、右にページを繰っていくのだが、そのときはさっきタカだった絵が「雁の子」になる。頭としっぽを反対に見るという寸法で、すごくよくできていて、Sさんの読み方もとっても上手で、子どもたちが惹きこまれているのがよくわかった。サク、終わってからその本を借りていた。

幼稚園でサクの2コ上だったSちゃんちの双子ちゃん、会った瞬間「テレビ出とったろ!」と言う。事前にお知らせはしてなかったけど、アサデスつけてて「あーーーっ!」てなったらしい。「サクちゃん、ぎょうざ80こ作ったって言いよったね」「お母さん、最後3こアドバイスあったね」とか、記憶が細かい。そして「いいなあー。どうやったらテレビ出れると?」「どうしたら、餃子あんなふうに1つにくっついて上手に焼けると?」「朝から来とったと?テレビ」など質問攻め。4年生だなー、と感心。

夜ごはんは、さばみりん、野菜たっぷり焼きビーフン、味噌汁、トマト。夫は今日も残業で、2人で先に寝よう・・・というとき、サクが「きょうは “鳥バージョン” だよね。ああーたのしみー」とうっとりしている。腕によりをかけて「さくたろうは鳥がだいすき」を即興で語ってやると、キャッキャいって喜んでいた。ふ、かわええのう。夫と会社のあれこれなど、話し込む。
 
●5月某日: 通学路で、サク、泣く。一緒に登校している幼稚園時代からのお友だちが登校に苦戦してて、やっぱり友だちが元気だと自分も楽しく行けるし、反対に友だちが元気がなくておしゃべりもしない、途中で足が止まって泣いちゃう・・・だと、その対応自体はお友だちのお母さんがしてくれるとはいえ、自分も何となく沈んだ気持ちで登校することになるんだよね。今週は、お友だちを待っていて自分も予鈴ギリギリで滑り込んだ日もあったし、友だちを気にかけつつ時間も気になりつつだし。そんなふうな日々が続いてるので「友だちが元気ならそれでいい」というシンプルさだけではすまなくなってる部分があるんだよね。お互いいっぱいいっぱい。これが1年生、これが子どもというものだ。

サクは悲しいとか不安とかいうときも瞬発的にその感情を出すよりは、へーきな顔してためこんじゃうタイプっぽいので、こうやって泣けたのはよかったと思う。その場では何となくガマンできちゃうと、悲しさや怒りを周囲に気づいてもらえないもんね。もちろん、言葉で言えるのが一番いいけど、今のようなちょっと複雑な状況は、6才じゃまだ言語化するのは難しいだろうから、爆発もやむなし。学校が近づくころには何となく持ち直してお友だちともおしゃべりし始めたので、私は通学路から離脱。下校時、割とひどく雨が降っていたので家のそばまで出てみると、朝のお友だちと一緒に元気に帰ってきてた。幼稚園3年間仲良しだったという根っこがあることだし、こんなあれやこれやも彼の良い経験になってると思う。

夜は、近くの美味しい居酒屋へ。魚が特にいい。刺し盛にトビウオに牡蠣にエイヒレ・・・! サクは昨日どんぐり文庫で借りたなぞなぞの本を持参して、なぞなぞ問題だしまくり。