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霜月の六 / 中国杯

●11月某日: 5週間ぶりくらいに、サクを延長保育に。うちの園は基本的に延長保育が盛んでないのだが、延長には延長の楽しみがあるらしく、「今日は“おあずかり”だよ」と告げると本人は「やったー! 夕方まで遊べるってこと?!」と喜んでいた。で、「ママじゃな」の聞きおこし&インタビュー原稿を粛々と。すごく楽しい…そして延長保育にすると無茶苦茶はかどる・・・いろんなことができる・・・! ま、お金もかかるし、自分のやりたいことのためにたびたび延長するのも軽い罪悪感があるので、そう頻繁には使わないのだが・・・。夜ごはんは、豚肉と野菜を焼いて大根おろしをたっぷりのせて、自家製(もらいものだからウチの自家製じゃないけど)焼肉のたれを回しかけて食べた。サラダなども。

昨日に続いて、嵐の15周年記念関係の特番。今日はNHKがハワイでのコンサートに密着する。SMAPが北京でコンサートしたときにも密着していたが(『プロフェッショナル仕事の流儀』で放送)、猿之助の襲名のときといい、NHKはこういうとき、簡にして要を得た非常に良い仕事をしてくれるので、めちゃ期待である。開始15分くらい前になると、鶏ハムを切ったりりんごを切ったりグラスを用意したり、夫、準備に余念がない(笑)。今日も番組を見ながらワインを飲もうっつー計画である。今日は食事のときは晩酌しとらんからね(なんのいいわけ)。はぁ、今日のも面白かった。嵐、やっぱり、いいなあ。感想は別項で書きたいところ。

●11月某日: 朝、走る。偶然見つけた神社がなかなかゆかしくて、嬉しい。7.5km。昼ごはんは夫の作、ベーコンとほうれん草・ブロッコリーのパスタ。かなり美味。食べ終わってから、近くの駅前に行く。今日は幼稚園から、街頭署名を集めに行くのである。私立幼稚園への助成金の増額を県議会に請願するための署名。助成金が増額されれば、親が負担する月謝の低減・先生たちの賃金上昇、1クラスの人数の減少、(今は先生1人で35人まで見れることになっている)、ハンディのある子の受け容れなどが実現しやすくなる。。。。という主旨。街頭で署名を募るなんて機会、そうそうないから、半分好奇心で行ってみた。委員さん以外で来てたのは4-5人かな。あと先生3人。

折しも雨が降り出してコンディションは悪かったんだけど(駅の構内ではそーゆー活動できないからね)、結果的に、5分に1人くらいは署名してくれた計算になる。私はこれまで生きてきて、街頭で署名なんか一回もしたことないから、けっこう驚いた。まぁ署名してくれる人によって、そのスタンスは全然違うんだろうけど。私は、署名みたいなのって正直うさんくさいっていうか偽善っていうか・・・「その問題に対する深い理解や同意もないのにホイホイ名前だけ書くなんて、不誠実であり欺瞞なんじゃないか」って思ってきた。その気持ちがなくなったわけじゃない。でも、自分が署名を集める立場になってみて、ちょっと違う考えも持った。経験してみるもんである。ちなみにサクを含め子どもたちも10人くらいいたのかな、「子どもを見とく係」の大人たちのもとで、雨の中転げまわって遊んでいる子どもたち・・・・。

夜、夫、幼稚園のお父さん飲み会。そんなもんがあるのである。名目は、「夏祭りの片付け&打ち上げ」。これを今の時期に毎年やってるらしいが、夏祭りいつのことよ(笑)。そしてあの日も打ち上げやったやん(笑)。結局、飲みたい人たちの大義名分なんであるが、幼稚園の父親同士で飲むって一種不思議だよな。14人くらいよーって話だったけど、蓋を開けてみると25人くらいいたらしい。夫も2次会まで参加。何話してるのかこっそり聞きたいわ。

フィギュア、グランプリシリーズ中国杯。6分間練習で羽生とハン・ヤンがぶつかる事故。ふたりともリンクから起き上がれず、羽生は顎から流血。6分間練習は中断され、スタッフに支えられて「歩いて」リンクから出たが、羽生の目は虚ろで、涙がにじんだり、さかんに咳をしたり。ハン・ヤンも自力でリンクから出たが、その後はリンクの入り口に横たわって起き上がれない。それは、それだけでもちろん恐ろしい事故。当然2人とも棄権すると思いきや・・・再開された6分間練習に、頭と顎に手当をした羽生が出てきた。あまりの恐怖。頭に強い衝撃を受けているのに、なぜ、止めない?! 演技中にも転倒して、頭を打つ危険性があるのに。そうじゃなくても、ジャンプとかスピンとかで回転しまくって、脳が壊れちゃうよ。2人の演技見ながら涙出てきた。こわいし、なんかこんなのおかしい。確かに羽生はすごいよ。なんというか・・・流血しながら、すごい目つきで、ファントムを歌いながら、何度も転倒しながらも回るとこきっちり回転し、しかも3A-1Lo-3Sなんて離れ業(たぶん世界初?)を「後半に」決めて(基礎点14.52+GOE1.71!!!)滑り切った姿は「また羽生伝説に新たな1ページが…」って思い浮かんだ。でも、「男の中の男!」「感動的な演技!」「子どもたちにもこの姿を見てほしい」って解説陣、絶対違うでしょ。しかも、佐野稔のみならず、事故と、事故直後の羽生をリンク横で見たときは「滑るべきじゃないと思う、棄権してほしい」とキッパリ言った松岡修造が、番組後半では羽生賛辞、感動を連呼していたのが恐ろしかった。のちにtwitterで、こういう事故に遭った人の「できる」を「本人の意思を尊重した」というのは酔っぱらった人の言う「運転できる」を看過したのと同じ、というような意見を見て頷いた。スケ連というのはあらためて未熟な、というか無責任な組織なのだと思う。帯同していた職員(ソチの羽生SPでキスクラに一緒に座って100点越えにびっくりしてた人だよね)が、「棄権すると思ったら出てきたのでびっくりした」みたいなことを言ってたけど、その「他人事」感にびっくりする。


優勝はマキシム・コフトゥン。なんかもう、これ羽生が優勝しなくて良かったとすら思えたよ。でも演技後のキスクラでのコフトゥンの土気色の顔、優勝が決まってもにこりともしない姿に胸が塞がった。同じグループの選手たちは、事故直後動けない2人を目撃し、騒然とした雰囲気の中、リンク横にのびて動けないハン・ヤンをまたいで6分間練習を再開したのだ。コフトゥンは、羽生のあとでリンクインしたとき「地獄のようだった」と語っている。「リンクはぬいぐるみで埋め尽くされ、観客は立ち上がって泣き叫んで、リンクの扉のまわりの空間が血でいっぱいだったんだ」。