霜月の七 / 市長選街頭演説
●11月某日: 夫は二日酔い。サクが「おとうさん、なんできょうは、ねておきて、またねておきて、またねると? いかんやろ」と叱咤していた(笑)。「不思議な選TAXI」の録画を見ながら(初めて見た。勝地涼の回。面白かった)昼ごはんを食べて、駅前広場に行く。
どれくらい人が集まるのか? 集まった人はどういう反応をするのか? 純粋な好奇心っていうか・・・どういうことをどういうふうに語るのか? その言葉や場の空気に自分の心はどう動くのか? それを知りたくて。30分ちょっとだけど、こういうの最初から最後まで聞いたのは初めて。
んで、結果、麻生太郎との握手二番目だったーーー!(個人情報を晒す、か?)その瞬間ちょっと気分が上がったのは否定できない。軽く弄られたし。そう、大物政治家は聴衆を軽く弄りながら握手していくんですね。マウントとってくる。
人はかなり集まってた、始まる前から200人くらいいたかも。キャパいっぱいって感じ
大家・鬼木・浜崎の応援演説の内容は、基本的に高島age、この4年間の高島市政age、演説場所の町age、福岡市age、とアゲアゲ攻勢。特に、一番のアピールポイントは、この4年で福岡市の人口が149万から5万増えたこと。高齢社会で希少なのは勿論、20の政令都市の中でも一番の伸びと。
麻生「4年前の立候補時、36才、キャスター上がりの男に何ができるのかと思ってた。アサデスとかいうわけのわからん番組やってるような…(←こういうことすぐ言っちゃうのが麻生節w)。会ってみて、『当選したら何がしたいんだ』と聞くと、『福岡をアジアのリーダー都市にしたい』面白い話だった」
麻生「そして4年間で5万も人が増えてる。20政令都市で一番。ちなみにビリは北九州市(と、福岡市民の優越感をくすぐるw)。やっぱり、若者ふうに言うと、高島くんの ”キャラが立ってる” から、みんなここに住みたいと思うんだろう。キャラが立ってるから(と、2回言う。反応はイマイチw)」
高島「4年前、住宅ローンも30数年残ってて、落選すればすべてを失う状況だったが、故・石なんとか先生に薦められて立った。放送局の仕事を通じて福岡についていつも考えていたし、大好きだった母方の祖父が豊後高田氏の市長をしていた。その祖父の初盆の直後に薦められ運命を感じた」
高島「福岡をアジアのリーダー都市にしたい。私は福岡を、上海や香港やシンガポールやNY…のようにしたいわけではない。リーダー都市とは、みんなが住みたい街のこと。お年寄りや子供が安心して暮らせ、働き口があり、困ったときは市民が助け合える街、みんなが住みたいのはそういう街ですよね」
リーダー都市=みんなが住みたい街=子供や年寄りに優しく働き口があり市民が助け合える街・・・正直、そのロジック自体がピンとこないw そういうのってリーダーというより、むしろ地方とか田舎が目指す地方公共団体の姿では? まあ福岡は実際地方だが、都市をめざすなら・・・???
福岡市の固有の問題については、麻生が、こども病院・地下鉄延伸等いくつか名称に触れていたが、中身については触れることはなし。まあ街頭演説で政策の中身を詳しく喋るってのはないんだろうが
感じたのは、人数こそ集まってたけど聴衆に熱気があったわけではない。一番盛り上がったのは麻生が車から笑顔で悠然と降りてきたときだったと思う。演説で盛り上がった場面はなかった。
応援者たちは口々に「市長選、盛り上がってません。どうか盛り上げてください」って言ってたけど…市長選っていうか彼らが盛り上げてほしいのは高島陣営だよね。とすれば、盛り上げてくださいっていうのはおかしいような。
けどまあ、確かに、市長選自体を盛り上げるのは必要なのだよな。つまり有権者が関心を持つってこと。こっちも、候補者や陣営が盛り上げてくれるのを待つ「お客様」じゃダメなんよね。市長選の参加者、市政の当事者だって気持ちは要るんだろうな。
対抗馬の筆頭は一応、元市長の吉田宏ということになるんだろう。今回はさすがに民主党の推薦は受けていないもよう。彼の陣営の演説もこの際聞いてみたい気はするけども、
徹底的にパフォーマンスなんだなという印象はある。候補者はひたすら腰を低く、そして熱く。聴衆や演説場所を持ち上げて。応援演説者も、若い人は清新に、大物政治家は、ことさら大物らしく振る舞う。「こんな大物が、おらが町に来た」「こんな大物が応援している候補者」と思わせなきゃいけないから。ちゃんとそれぞれに役割がある。聴衆は立って聞いているので、疲れる前に、30分ですべてを終わらせる。練り上げられたプログラムなんだろうと思った。でもきっと古いんだろうし(さほど盛り上がって無かったから)、胸を打たれるような言葉もなかった。かといって、やっぱりこういうのを目の当たりにすると、選挙を、政治を、少し近しく感じるのは事実。当事者なんだって気持ちを忘れそうになることは多いもんね。。。夜ごはんは、ほっけ、豚汁、大根おろし。
そうそう今日は福岡マラソン2014でした。第1回め。ランナーは福岡および糸島市民が4割強。フルマラソンにエントリーしたのは約1万人。最高齢は男性89才、女性80才で、男女比は男性78.0%、女性22.0%。初マラソンの人が約3割で、これは他の全国大会よりも、女性や初マラソンランナーがやや多い(“リビング福岡”紙より)。雨じゃなかったら、朝、天神のあたりまで(走って)行ってみようかと思ってたんだけどなー。糸島はそりゃいいとこだけど、フルマラソンの10キロ地点が既に生の松原の入り口で、あとは西へ西へと向かうだけ、ってのは、個人的には結構しんどい気がする。九大伊都キャンパスで、まだ20kmだよ?! 福岡は全国に名だたる地方都市だし、それなりに歴史のある街なのだから、天神、大濠公園、福岡城址、西公園、博多駅に櫛田神社にキャナルシティ、大博通、街に程近い空港、筥崎宮などなど、やはり福博の街を思う存分走ってほしいなと思う。そりゃ、交通規制だの何だの現実的問題をふまえて、こういうコースになったんだろうけどさ。東京マラソンなんかのコースと比べると、かなり厳しいなって思うんです。