卯月の十二

●4月某日: 土曜日、夫がサクを連れて散歩&買い物に出かけた。10時、6月博多座大歌舞伎、市川猿之助襲名披露公演のチケットが売出開始。即時に予約。その後、走ろうかな〜と思ったが、弱い雨が降り出していたので、傘をさしての散歩に。近所なのに訪ねたことのなかった神社へ行ってみると、鳥居や拝殿はもとより、石碑や常夜燈にも古いものが残っていて、市に保存指定された樹木も多く、思いのほか神さびた雰囲気に感嘆。・・・したのはいいのだが、いくら気温が低い日だとはいえ、20分ほどしゃかしゃか歩き続けても、少しも体が温まらないどころかむしろ寒気がするし、足の節々も痛い。そう、悪寒だった。その後、順調に(違)熱は上昇を続け、夕方には38度に。夫がいるのをいいことに、夕食も風呂もまかせて(あれ? 元気な時も、休日はどっちも夫にまかせてるんだったわ笑)安心して寝込んでいたが、夜になるとさすがに「きょうママとぜんぜんあそんでない」と思ったのか、ふとんの脇におもちゃをどんどん持ち込んで遊びを展開し、「ママお熱だからこっちにおいで」という夫の呼びかけを拒んで、私を巻き込もうと必死の努力をしているサクがかわいかった。かわいかったけどきつい…。

●4月某日: 寝ている間にたっぷり汗をかいたので確信した通り、朝、熱は36度台後半にまで。ただし、起き上がると胴の中身・・・内臓?がものすごくけだるい。しくしく痛んでる気もする。軽く脱水気味でもあったかも? 夫は「無理しなくていいよ」と言うし、正直、今日1日休養したい気分だが、こういうときに欠席すると、のちのちまで禍根が残るかもしれないので、行くよ! そう、夫の実家で法事だったのだ。義父の両親(つまり夫の祖父母)、両方の親戚が集まって、うちの子まで入れると総勢20人!が一堂に会せる田舎の家スゲー(これは夫の生家ではなく、その隣に建っている義父の生家で、築130年以上…)。料理はさすがに仕出しを頼んでいたが、それがなんと、折詰とかじゃなくて、一品一品、ちゃんとしたお皿に入ってる(驚)! 吸物椀や天つゆや刺身醤油まで含めるとひとり10皿…orz  まあ女性陣はみんなで手伝うわけだけど、わさわさしますわなあ。和尚さんの説教&お経は、サク、なんとか30分ほど耐えた。そして料理を食べ終わる頃に夫がぽつり「俺、熱あるわ」がーーーーーん。両親ダウンして子どもが超元気なパターンキターーーーーー! まあそれはそれとしても、たまにこうして親戚が集まるって美しいことだな、とも思うのであった。たまに、がミソだけどねもちろん。しょっちゅうはイヤよ。

●4月某日: 所用あり、外へ。「Hi」と自転車に乗った若い女性に声をかけられる。子どもと一緒に歩いていると、そら「地元人」感も漂うってわけで、道案内を頼まれることがしばしばなんだけど、わたし超絶方向音痴ですからね(と、ここで書いても仕方がないが)。彼女は韓国の大学生らしい。住所を書いたメモを見せられると、この近くだったので(←スマホでマップ検索したww)、途中まで一緒に行く。やがて「Thank you! I can find myself」と言って、リュックをガサゴソまさぐり、韓国のカロリーメイトらしきものを「For your son」とくれた。うーん、小さな国際交流だ。って、いかにふだん鎖国しとるかがわかる発言だが。用事が済んだ帰り道、公園から手をふる親子たち。育児サークルの友だち2組だった。わーいちょうど良かった。たっぷり2時間近く一緒に遊んで、サク、午後はぐっすり昼寝。しかし私はそのころから体調が再び悪化。どうも胃がまだ弱っている感じだったので、夜ごはんを抜いてみた。