睦月の四

●1月某日: デートの約束をしていた友だちが来宅。さっそくはしゃぎ回るサクの相手をしながら彼女が言うことには、「このあと2時に入院することになりました」。えっっっ。もうすぐだとはわかっていたけど(産休中で帝王切開の手術が決まってた)何、その性急な話は。かくかくしかじかの話を聞き、それじゃあ、とシャバ最後の時間をともにする。バスに乗って、宇賀神社に初もうで(拝殿の天を翔ける馬を見せたかった)ののち、ランチは適当なところがなく、結局うどん屋に…。バタバタしながら産院までついていく。サクを産んだところだ。懐かしかった。もっとも、ついてきたサクは状況をのみこめておらず、看護師さん「じゃ、とりあえず血圧などの測定を」 友だち「はい。それじゃ」 私「がんばってー! 吉報を待つ!」のやりとりののち、急に(診察室に)消えてしまった友だちをずっと気にして、「おともだちは? おともだちは?」と問い続けていた。夕方、一緒にハンバーグを作る。まあ当然ながらコネコネしたり丸めたりを大喜びしますわな…。小13個できたんだけど、夫抜きなのに5個消えた。夫は会社主催、お客さんらを招いての大々的な新年会…の雑用係で疲弊して帰宅。ビールの栓がポケットにごろごろ。会の開始1分前に「はっ。1本も空いてない」と気づいて、「み、みんなーっ、栓抜けーっ」。雑用係ひとり頭100本ぐらい(ほんと?)抜いたそうです。

●1月某日: 公園までの道。砂場セットの袋を両手で大儀そうにもったサクが、たたんだベビーカーをひきずって歩く私のうしろをトコトコとついてくる。しばしば振り返って確認すると、そのたびに、にっこりとうれしそうに笑う。公園では、まあ気ままにいろいろ遊ぶのだが、最後はお店屋さんごっこを延々と。チョコレートを15回ぐらい連続で買いに来るサク…。公園友だちが「今日、午後、3歳児健診なの」と言う。なんか妙な衝撃を受けた。そうか、サクも次は3歳児健診なのだ。3歳…。ま、半年先だけど。昼寝が短いサク。昨日あたりから、「あけまして、おめでとうございます」を連発。おめでとうございます、で、深々と上体を折り曲げる。もう年賀状でなく寒中見舞いの季節なんだけど、本人、超楽しげ、かつ得意げ。市川猿翁香川照之のドキュメンタリー「父と子」、録画を見る。