長月の二

●9月某日: 2学期最初のお弁当。夏休み中も遊びに行くときや預かり保育などで何度も作ったけど、正規の園保育のために持たせるのってちょっと気分が違う。ごはん(のり)、ひき肉となす・ピーマンの炒めもの(の残り物)を炒り卵でとじたもの。かぼちゃとズッキーニグリル。切り干し大根。ま、普通にできた。

今日はお迎えまで貴重なひとり時間であった。朝「今日はどんぐり文庫に行くからお友だちの家とかは行けないよ」と言っていたのだが、迎えに行くと「ようちえんであそぶ!」と言うが早いか実質的に友だちと遊び始めている。友だちが捕獲した大きなカマキリをかわるがわる持って遊ぶのはまあいいのだが、隙あらばママたちの背中に乗せようとするから油断ならない。

3時半過ぎまで遊ばせて帰り、返す本を持ってどんぐり文庫へ。貸出/返却カウンターの横に小さなテーブルが出ていて、「どうぞ、おにぎり屋さんですよ~」と、梶田さんがお櫃にごはんをよそって、並ぶ子どもたち一人ひとりに好きな具を入れておにぎりを作ってあげていた。何でも、納涼会で一等賞のお米があたったので、文庫に来る子どもたちに小さな福のおすそわけを…ということらしい。なんて素敵で楽しい心遣いだろう。「おうちに持って帰ってもいいのよ~」と言われるが、たくさん遊んでおやつも食べずに来ていたサク、当然のようにその場で貪る。

幼稚園から小学校低学年くらいまでの子が対象のお話会で、小学生が7割くらいかな。梶田さんのストーリーテリング、今日は日本のお話。繰り返される鳥の鳴き声「あやちゅうちゅう、こやちゅうちゅうに、にしきさらさら、ごよのさかずき、もってまいろうか、ぴぴらぴん」がとても上手で面白くてサクもよーく聞いていた。絵本を4冊お借りして帰る。夫は飲み会だし、今日はほっともっとでお弁当を買いました。うーん、ハンバーグの味が濃い。選んだサク自身も、濃すぎると感じたのかそれほど食べない。22時ごろ夫が帰宅、日付が変わる前まで飲み足してしまった。

 

●9月某日: サクを園に送ったあと、幼稚園のママに誘われて、ママ友で誘い合わせて、ココナッツオイルの試食会に。自然の息吹の豊かな気持ちのよい場所で、十割そばと、ココナッツオイルで揚げた野菜の天ぷらをいただいた。おいしかったー。いま話題のケトン体質ダイエット。理屈はすごくわかる気がする。糖質が実は体に良くない、人間はもともとケトン体質だというのは、古代史に興味があって多少なりとも知識を得た人間としてとても理に適っているように思うのだ。でも、糖質大好きなんだよねー。ごはんもパンも麺も、もちろんビールも。歴史の途上で人間が穀物を食べるようになったのもやっぱりよくわかるのだ。

ママ友で乗り合わせて幼稚園に迎えに行き、そのまま残って、お母さん劇団の上演リハーサル。なんせ練習期間が短いので、リハーサル前のちょっとした練習も本気です。本気と言いながら声高に喋ったり笑い声上げるのがママという生き物だが。でも本気の成果で、かなり良い形になり、全編を通して見た担当の先生の反応も好感触だった。

リハーサルは4時前に終わったが、園庭で遊んでいた子どもたちは盛り上がりまくっていてすぐには引き上げられず、園を出たのは4時半過ぎ。ふう、(私にしては)アクティブな1日であった。帰宅後、急いでかんたんに掃除、夕食の準備。ニラと豚炒め、ナスの焼き浸し、トマト。夫がお刺身を買ってきた。配達されたばかりのワインを1本あけて、9時に家族して布団に入る。一週間おつかれさまでした。