『サムライせんせい』 1,2話

あの「民王」の枠だし、やや食傷気味のタイムスリップものとはいえ武市半平太ってのが新しいし、錦戸くんも神木くんも好きな役者で仕事選びも信頼してるから、見てみた。うん、なかなか面白いです。

今、2話目まで見た。錦戸くんはどう見ても幕末人には見えないけど、そこは回想シーンに出て来る谷村美月の富子の完ぺきなる「江戸時代の住人」らしさでカバーしてるのか。と思ったら、3話で美月ちゃんもタイムスリップしてきてたようで、龍馬もいるし、「あっちもこっちも入れ替わってた」的な「民王」を彷彿とさせますね。入れ替わりにしろタイムスリップにしろ、「俺(たち)だけが」っていう特殊感、孤独感が際立つものなのに、それやり尽くしたら「あっちでもこっちでも特殊なことが。さーどうしよう!」ってパニック的になってきた昨今であると。でもそういうパニックものって、いわゆる高橋留美子マンガ的な流れを引き継いでたりするのかな。と適当に書いてみました。

さて錦戸くん演じる武市半平太が、ブラジャーを見て驚くとか、逆に16歳の出産を何ら驚かないとかいうのはいかにもタイムスリップもの的カルチャーギャップですが、「上司」を「上士」と勘違いして怒りを燃やすとか、天誅を喜ぶとか、“武市半平太っぽさ” が入っててニラニラしちまいます。そしてすっかり現代に馴染んでる軽い龍馬w チャンバラさすがでした。

それにしても、2話のラストで半平太-龍馬が再会したんだから決してテンポが遅いわけじゃないけど、これでも「やっとか」とちょっと思っちゃったところに、現在の『あさが来た』の尋常でない早打ち感をあらためて意識したのでありますw や、「あさ」の速さを留保なく好ましいと思っているわけではないのですが。

錦戸くんは滑舌もイマイチだし演技力はふらふらしてるとこもあるけど(でもかなりうまくなったよね)何かキラリと光るというかぐっと心を掴まれる役者さんなのです、わたし的に。そしてなぜか作品選びが私の好みと一致することが多い。うれしいことです。窪田くんなんて最近サッパリお目にかかる機会がなくて・・・。

「はるか」のキャラが類型的なのはもったいないところ。『民王』の真衣ちゃんもそういうところあったけど、本仮屋さんの演技がよかったし、エリカという変わり種(褒めてます)もあったので救われてたんだよな。比嘉愛未さん、久しぶりに拝見。ほっそい。確か筋トレだかエクササイズだかが非常に好きだと何かで見たけど、スーツ姿の細さがすんごい!!