2015北京世界陸上 男子800M!

男子800m。

2012ロンドン五輪で驚異の世界記録を樹立し、その後大きなけがをして2013モスクワワールドは欠場したルディシャが、帰ってきた! きゃーきゃー。TBSは「超人BIG8」なるものの一人として特集VTRを作っていた。古い時代の賢人のように、超然としている印象があったのだけど、織田さんも同じだったみたいで(笑)、VTRの中で出身のマサイ族の人々と談笑していたり、予選後に笑顔でマスコミ対応(?)している彼に「イメージが違う」としきりにつぶやいていたが、やがて「かつてはシャイだったんですね」と結論づけていたのがおかしかった(笑)。

ロンドンでは他を寄せ付けないあまりの速さに「今後10年は皇帝ルディシャ時代続くな!」と思わされたものだったが、勝負の世界は厳しくて、新鋭続々である。エチオピアのアマンは準決勝で転倒し失格になってしまったが、ボスニアのトゥカが予選・準決ともにむちゃくちゃ好調で怖い怖い。ルディシャは最初から先頭に立つタイプ、反対にトゥカは後ろから追い込むタイプで、決勝はその通りのレース展開になった。

先頭とはいっても他を引き離すわけでもペースが速いわけでもなく、最後尾のトゥカが不気味なこと不気味なこと。600mほどでトゥカがスーッと上がってきて、2,3番手の選手がルディシャを抜かそうとするのをちょっと焦った感じでルディシャが阻止した時、「うわーやばいやばいやばい!」感100%だったが、そこからギアを上げたルディシャの走りは柔らかで悠然と美しく、一歩ごとに他を引き離していくのだった。圧勝とまではいかずとも、まあ完勝という出来。結局トゥカは3位までしか追い込めず、2着にはポーランドのクチョットが入った。これねー、この展開で負いきれなかったから、来年、トゥカは考えてくるだろうね。