文月の九 / 紛争屋・伊勢崎賢治

●7月某日: 風邪っぴきのサクを病院に連れていく。鼻水と咳で熱はなし、のサク。「本来、夏はこういうの少ないんだけどね〜。エアコンの風にあたってこうなるんだよね」と言われてぎくりとするも、「ま、暑さでぶっ倒れるよりはマシだもんね」と先生、笑い飛ばしてくれた。シロップ風の飲み薬、容器が大きく! 3歳になって薬の量もバージョンアップ。駅前の広場でしばし遊ばせたあとスーパーに入ろうとすると、「スーパー、いかない!」と強硬にゴネるサク。「じゃ、本屋行く? そのあと、スーパーに行こうか?」と誘ってみると「あっ、いいね〜!」なんと交渉成立。それでも本屋を出るまで半信半疑だったのだが、自分から「つぎはスーパーだね」と足を向けたのでびっくり。夜には、牛乳を欲したサクに「ハミガキしたから、もう牛乳はおしまいだよ。お茶ならいいよ」と言うと、「なんで?」と尋ねられた。まあ、最近「どちて坊や」化の甚だしいサクなので反射的に出た言葉かもしれないが、なんかすごくナチュラルな会話っぽかった。今夜は夫プレゼンツのお好み焼大会だった。エビ入り。超うまかったー瞬殺。サク「たこやき みたいだね」と言っていた。

Eテレ「知恵泉」2回にわたった勝海舟の回。「交渉の達人」というテーマで、居酒屋(…ていうかスタジオのセットなんだけど)には「現代の達人」として伊勢崎さんという人が呼ばれていた。この人、東京外大の教授という肩書があるらしいんだけど、すごいのはその実績で、政府から派遣されてアフガニスタンの紛争地域で現地の武装集団と交渉し、武装解除を促したり、対立するグループを新体勢に導いたりする仕事をしてきたらしい。歴史好きの私をして「ちょ、勝さんは、ほどほどにして、伊勢崎さんの詳細早よwww」と言いたくなるような凄腕の「現代の達人」がしれーっと出演することの多い、この番組である。この人だけで「プロフェッショナル仕事の流儀」一時間いけるだろ、てか見たい。