弥生の三

●3月某日: 遊びの中でパパがなにげなく言ったテンカウントをいたく気に入って、サクが突如、「いち、にー、しゃん、しー、ご、おっ、しっち、は、きゅー、じー」と唱え続ける。壊れたテープの如し。夫と子が昼寝している間にびわ湖マラソン観戦。日本人トップ、堀端の貫録勝ちかと思いきやスタミナが切れ、38キロで中本が抜いてゴールかと思いきや、なんとトラックで再度の逆転劇。佐川急便から一般参加した山本選手が日本人トップ争いを制した。しかも2時間8分台。以下もサブ10が続出し、惜しくも数秒、10分を超えてしまったが、総合10位に青学4年の出岐くん、花の2区で区間賞に輝いた箱根に続いての大快走。初マラソンなんて最後バテても全然おかしくないのに、トラックでスパートしてひとり抜きよったけんな、相当な負けん気だぞ奴は。夕方、雨の中3人で散歩。というか酒の買い出し。週末に夫が作ってくれたものメモ。卵雑炊、かぼちゃ煮、大根のそぼろ煮、チャーハン、ステーキ、野菜のパスタ、ブロッコリー、麻婆ナス、えのきとほうれん草入りのお蕎麦、きんぴらごぼう。本人も「やりきった」と言っております。わたくしも「食べきった」感でいっぱいです。

●3月某日: 雨の月曜日とくれば憂鬱だけれど、今日から本格的な「マリネーション」。どきどきわくわくですね。図書館に行って20分ほど吟味するが、ピンとくるものがなくて何も借りず、その間に、ベビーカーで待ってるサクが寝てしまった。某社の株主優待券が来る。いぇーい何買おう。サクが台所のいちばん下の引き出しを開け、そこに入っているものを全部出して、自分がひきだしの中に入り、手を上に伸ばして調理台の上のものにちょっかい出してる。やるな、おぬし。しかし脱出できなくなり泣いている…。おばかさん。夜ごはん、チヂミっぽいものを適当に作ったらうまかった。夫はなでしこのアメリカ戦を最後まで見たらしい。翌朝、「勝った、激熱だったぞ!」と開口一番に言われた。

●3月某日: サクのおなかがゆるい。朝ごはんもあんまり食べない。公園ではいつもどおり元気ありまくり。昼ごはんのうどんはばくばく食べるが、引き続きおなかは少しゆるい。夜ごはん、自分のものは嫌がって親の食べてるものばっかりつまんでる。「ぱーい!(=乾杯)」する前に、「しゃんしゅしゃんしゅ…」みたく、ひとしきり宇宙語を話してる。なんの挨拶だ? 寝かしつけに最近で最大に手こずる。2分おきに右→左→右とパイを移動し体勢を変えながら飲むこと45分、さすがに疲れて「おいおい、寝ないんならちょっと休ませてくれ」と離すと、手がつけられないくらいに大泣き。夫が抱っこでゆらゆらして一時寝かけたが、何かの拍子で「ハッ」としたらしく、そこからまたとんでもなく大泣き。結局80分くらいかかりましたかね。はふー。