師走の五

●12月某日: サク、11月初めにポリオの生ワクチンを投与したので、4週間は別の予防接種をできなかった。のほほんとしていたが、なんと今年はインフルエンザワクチンが品薄らしい。実際、かかりつけの病院でも、ママ友から得た近所の病院情報でも、すでに受付していない。インターネット電話帳を見ながらいくつか当たっていると、打ってくれるという病院を発見。しかも灯台もと暗し、わりと近所だ。土曜日なので、散歩がてら親子三人で出かける。初めての病院は、雰囲気や混み具合もわからないので、夫も一緒に来てくれて心強い。家族でやっているという、きれいで感じの良い病院で、私もサクも無事にお注射キメてもらいました*1。夜、夫が作ったスパサラが、いつもより30%増くらいの美味しさで、瞬く間になくなる。

●12月某日: 夜中、何度かサクが咳をしていた。目が覚めてもすぐに布団から出ずに、枕元に置いている読みさしの本をしばらく読む。サクは先に起きて、夫と一緒に朝ごはんを食べ、遊んでもらっている。時々、ふとんの中の私をたばかり(?)にくる。ああ、休日の小確幸だ。この土日は特に出かけることもなく完全休養・・・とはいえ、うちのダンナさんは家の中でもよく働きますこと。つられて(?)ベビーカーのシートを洗う、風呂場のカビキラーなど、私もちょこちょこ動く。すっきり。

●12月某日: ゆうべもサクの咳がひどかったので病院へ。かかりつけではなく、土曜日にインフルワクチンを打ってもらったところに行ってみた。咳が出るのは夜中だけ、熱も鼻水も下痢もないし食欲も元気もあるので軽いとは思うが、一応、抗生物質も混ぜたお薬を渡すので、1日2回だけ飲むようにとのこと。かかりつけの先生は、乳幼児にむやみな抗生物質の投与をしないと方針らしいが、「もしや今年大流行のマイコプラズマでは」という不安があったので、ちょっとホッとする。しかし飲ませるのが超大変! 抗生物質がこんなに苦いものとは。今日は何の武器もなかったので、お湯に溶かすのみ。一口飲んで明らかに「これはまずい」と思ったらしく逃げまわるサクをつかまえ、首根っこひっつかまえて無理やりに飲ませた。超号泣しておった。心が痛む。

●12月某日: 朝は、いつもサクが喜んで食べているヨーグルトに抗生物質を混ぜてみたが、一発で「いつもと違う」と見抜かれる。またしても首根っこをひっつかまえて号泣させながら無理やり飲ませる。ふぅ。こりゃ、母子ともに堪らんばい。ネットで調べると、こういう子のために、粉薬を包み込む、いわばオブラートの役目をするゼリーがあるとのことで、ドラッグストアに買い求めに行くことに。あったあった、「お薬じょうず服用ゼリー」! しかしお店の人いわく、この「ぶどう味」では、抗生物質の苦味は消えないらしい。そんなときにはチョコレート味が良いらしいが、当然ながら、今から注文しても届くのは明日以降になるとのこと。オーマイガッ! 抗生物質がそんなにパワフルなものとは知らなんだ。ママの懊悩など知るよしもなく、サクさんは、自分のボールをとられたり、誰かの道具で砂をいじったりと、超元気に公園で遊びまくっている。帰宅後さらに調べたが、飲まないよりはいいだろうということで、夜はプリンに混ぜて食べさせてみた。全体に混ぜると、たぶん味がうつるので、一口、二口とふつうにあげて油断させ、次に、スプーンの上で、粉をプリンで包むようにしたのを食べさせる。変な顔はしたが飲み込んだ。次はまた一口、二口とふつうのプリン。「ね、おかしくないでしょ?美味しいでしょ?」で、また、くすりプリン。以下リピート・・・で、なんとか服用完了! 飲み会から帰宅後の夫にこれまでの経緯および顛末を話すと、「良薬、口に苦し、だな」という感想。

*1:夫は先月、会社の提携先?で接種済み