皐月の二

●5月某日: エンジンオイルの交換とかで、朝から夫がサクを連れてタイヤ館へ。キッズスペースにおろすとびっくりして泣いたらしい。昼には3人で出発して温泉へ。サクはこれまでで一番のロングドライブだが、高速道路に乗るか乗らないかのころから深い眠りの世界へ。そのまま1時間以上ぐっすりで、拍子抜けするほどだった。途中で寄った道の駅の裏手、小川の上をたくさんのこいのぼりが泳いでいる。昨日に引き続き天気が良くて暑いくらいだ。サクも起きたので野っぱらで休憩。熊本名物の「いきなり団子」、サクにもひとかけら食べさせてみる。おいしかったらしい。

旅館の和室でサクははりきってハイハイ。最近、ことによく動くようになってきたサクなので、屋内でも思いきり遊ばせてやれるところのありがたさをしみじみ感じる。うちはマンションでスペース自体もそう広くないし、階下が高齢のご夫婦なのでやはり気を遣うのだ。ここ熊本はイ草の名産地だからか、家族風呂の洗い場にも清潔な畳敷きのスペースがあって、サクを座らせておくことができた。夜ごはん、量はほどほどだが一品一品がおいしい。あらかぶの唐揚が最高だった。

●5月某日: 朝食は個室食ではなかったのだが、サクは箸おきの探索など夢中になってなかなか良い子。旅館にいる間、しじゅう機嫌が良かったので、仲居さんたちにもかわいがってもらえて、私たちもくつろぐことができた。そもそも温泉プランが浮上したときには、私はそれほど乗り気でもなかったのだが、「完全に日常から離れることがリフレッシュのコツだ! ・・・とテレビで言ってたよ」という夫のすすめに従ってよかったな、と思う。余談だが行きも帰りも車中のBGMが嵐一辺倒だった。ついに私たちもここまできた、って感じだ(?)。

ところで、短い旅の途中、いちいちベビーカーに乗せたり降ろしたりするのは面倒だし、それを本人が嫌がるというのもあって、夫とふたりでサクを抱っこしていろいろ見て回ったり、歩いたりしていたら、帰宅後、二の腕といい背中といい、格段に痛い! すごーく凝っている! 温泉帰りだというのに!