まるで魔法

今日で息子・サクは満6ヶ月。いわゆるハーフ・バースディってやつですね。彼のことはあらためて別項にしたためるとして、あまり時間のない今日はとりあえず私のことをザザッと。

半年前に産んだなんて!

と自分でも思うくらいに、痕跡がない。や、嘘。あるよある。おっぱいも違うし妊娠線も残ってる。でも、脱いで確かめたりしなくていいところでは、全然。こんなにあっさり戻るもんだと思わなかった。ひとり目だからかなあ。母乳マジックでどんなに食べても全っ然太んないし。てか、今、妊娠時マイナス1.5キロ。おっぱいやめたらみるみる太るのかと思うとおそろしい・・・。

たぶんもう子宮も元の大きさに戻り、骨盤も閉じてるんだろうね。ありがたいことに尿漏れみたいなのも一切ない。お腹の大きかった感覚も、それは逆にさみしいくらいに、すっかり忘れてしまった。陣痛や、頭が産道をおりてくるときの痛みも、思い出せるけど、もっとはるかな過去のことのように薄れてる。

ほんと、目の前の子どもを見ながら、「この子って、ほんとに私が産んだよね?まちがいなく出産したよね?」と軽く疑わしさを感じるもん。

出産後の変化といえば、体の凝りだよね。腰、背中、肩、お尻、腕、脚まで。すごいすごい。指圧するとツーンと鋭い痛みが走るところの多いこと多いこと。

精神的にはまだまだ。子どもはもちろんかわいいけど、やっぱり自分中心だなって気もするし。すぐへこたれそうになるし。

でも、とりあえず、子どもが泣いたら、何はともあれ抱っこするなり、おっぱいあげるなり、するもんね。夜中でも、何度でも。それってやっぱり母親だよなーと思う。夫も本当に子煩悩だと思うが、隣にいても泣き声なんてどこ吹く風でぐーぐー寝てるからね。翌日が仕事だとか、愛情あるいは責任感とか関係なく、きっとこれが、父親と母親の「つくり」の違いなんじゃなかろうか。

先月、サクは初めて風邪をひいた。すごい寒波がきていて粉雪が突風に舞う中、ベビーカーを押して病院へ3日間通った。なかなか名前は呼ばれず、混み合う待合室で、だんだん機嫌が悪くなってゆくサクを抱っこして、立ったり座ったりしてあやしながら待った。まったく、寒いわ疲れるわ心細いわの長い時間。でも、親ってこうやって逞しくなっていくんだろうなと思った。大きくなるにつれて縁遠くなっていたけど、自分も子どもの頃はいろんな病院にかかったものだった。今回は熱も出ずお腹も壊さずの軽い風邪だったけど、これから先、もっともっと心配しなくちゃいけないこともたくさんあるんだろうな。でも、きっと、そのたびに私は(夫も)強くなる。子どもと一緒にがんばれるのは親の喜びだよね。