衆議院解散

あー。
やっと、解散したね、衆議院
負け戦覚悟で、これから40日近くも選挙を戦わなきゃいけないなんて、麻生さんも大儀なこと。

首相になったときは50%くらい支持率があったんだから、さっさと解散しときゃよかったのにね。
もう少し、もう少しあとに、って言いながら伸び伸びにしてたんだよね。
でも、それって、なんでだったっけ?
1年も前のことじゃないのに、そのころの政局をさっぱり覚えてない私も、どうだかな。

ともかく、気づいたら支持率はだだ下がり。
景気も悪化して、どうにもこうにも身動きとれなくなったんだよね。

まあ、機を逸したっていう一点だけでも、政治家としての手腕には疑問符がつくんだろうけどさ。
アキバ文化に傾倒するような言動とか、ばかじゃない?と思えてならんかったし。
「高いホテルのバーで会食しまくってる」とか、
「漢字が読めない総理」とか、
マスコミの叩きも相当しょうもなかったわけだが、それにキリッと対応できないのも、見ててイライラしたものだった。

夫は、「一国の首相たるもの、もっとパンチがないと」みたいな持論があるらしく、そういう意味で小泉純一郎をかなり支持していたもようだが、私は小泉に対しては

郵政民営化だ、なんだーとブチ上げて衆目を集めつつ、裏で確実に弱者切り捨て御免をすすめた姑息な政治家」

という印象があまりに強すぎて、少しも好きになれない。

それでもやっぱり小泉は、ケンカ師としては一流だったなーとは、思う。

なんたって、
非戦闘地域にのみ派遣できる』という“イラク何とか措置法”を作って自衛隊サマワに派遣し、しかし当地では何度も爆弾事件などが起こったのを受け、国会という正式な立法の場で
「総理、非戦闘地域とは、どういう定義なのですか?」
民主党(当時の党首・岡田克也)に質問され、
自衛隊が活動している地域が非戦闘地域なんです」
という、小学生すら論破できないような、論理にすらなってない答弁を繰り返して、それでも世論に許された男だ。

ほんと、このころの虚しさは、そう簡単に忘れられるものじゃないわけだけど、この調子で任期を全うしたんだから、首相・小泉純一郎は意味のわからない凄みはあったのかも。
たぶん、徹底して、国民をばかにしてたんだろうね。そして党内にも怖いもんなしだった。
それに比べれば、続いた安部・福田・そして麻生なんかは、小人物かもしれないけど、まだ人間らしいというか、同情の余地がある気にすら、なる。

加えて、安部・福田という、まるで他人事のように政権を投げ出して、なおかつ議員の座に居座ってる両名に比べると(どうせ今回もまた、出馬するんでしょー?)、進退極まって、とはいえ、ここへきて衆議院解散というまっとうな手段に打って出た麻生太郎は、まだ政治家として、首相としての資格があると思うのだ。

手の平を返したかのように、麻生下ろしに精を出す自民党の議員たち。
今さら、遅いっつーの。
麻生太郎は、あんたたちの党内での選挙で決めた首相でしょうが。
こんな脆弱な神輿にかつがれたこと自体が、麻生さんの不幸だったね。
というか、運の弱さなのか。ま、実力の問題かもしれんけど。

どうしてこうも麻生さんに同情的かって、結局は福岡が地盤の人やけんっていう、身内贔屓たい。
正直、ここ1ヶ月くらい、もう辞任するだろうと思っとったけんね。
それが、晩節を汚す(?)覚悟で、選挙するげな言い出すっちゃもん。
40日後、薔薇の花もまばらな立候補者ボードを前に、口を引き結ぶ太郎さんを想像したらさあ。

ま、しょうがないなあ・・・とは思うんだけども。
私の住む福岡2区、自民党議員は山崎拓やし、どうにも投票しがたいしさ。
いいかげん、いっぺん、自民党は野に下れ!と、それこそ小泉のときから思ってた私だし。

でも、やっとのことで政権交代が成るわけやろ? きっと。
なんで、安部・福田じゃなく、麻生さんのときなのよ!?て、思わずにいられんわけよね。
やっぱり、福岡出身の宰相って、時節にも見放されるのであろうか。