長月の十二 / みついさんインタビュー

●9月某日: 午前中、連続講座「未来ラボ」最終回。来月の発表に向けてグループを作り、講座終了後もひとしきり残ってディスカッション。夫が存外早く帰ってきたのでサクに1時間ほどしか留守番させずに済んだ。夜ごはんは、さば、大根おろし、みそ汁、えーっと、あとなんだったっけ。
 
最近、毎週末に作文に作文の宿題が出ているのだが、サクがとりかかるのは日曜(3連休のときは月曜)の夕方遅くである。「やっぱ、やる気になったらソッコーで書けるな」と得意げ。見せてもらうと、昨日天神に行ったことを書いていた。「いろんな人が外で歌っていました」という一文があって、イイ。ミュージックシティ天神。
 
『いだてん』最後の晩餐。この物語を最初から引っ張ってきた嘉納治五郎役所広司という稀代のスターが去るとき、星野源が登場するのだね…。次週予告、年代的にきっと出征することになるのだろうとは思っていたものの、神宮競技場を行進する小松勝の姿にショックを受ける。
 
●9月某日: みついさんにインタビュー。11時オープンだと思って西鉄インのカフェオットーで待ち合わせたら、11時半オープンだった…でも11時20分ごろ入れてくれたw 話はあっちこっちに行きつつも、幸い時間がたっぷりあったし、よいお話が聴けたと思う! 
あ、今日から『スカーレット』始まった。
 
夜ごはんは、揚げ春巻、せせり、ピーマンともやし炒め、きゅうりとトマト。久しぶりに作った春巻。包むのは半分以上サクがやった。うまい。器用な奴だ。
 
世界陸上@ドーハ、女子100m決勝はシェリーアン・フレイザー・プライスの圧勝!!! 彼女の走りは幸せをくれる。フレイザーでも金、プライスでも金、そしてママでも金だね!! 今回から種目に加わった4×400男女混合リレーにはアリソン・フェリックス。こちらもママになったとのことでびっくり。しかも、昨年の12月下旬に出産したばっかりですってよ・・・!

長月の十一 / 佐崎さんインタビュー

●9月某日: 肌寒い朝、サクを学校に送り出して20分ほどウォーキング。インタビュー原稿、ひと段落。いろんな人に連絡事項いろいろ。夕方、サクのスイミングの昇級テストの日だったが、基本的に気を抜いているので見逃す…(合格してた)。夜ごはんは、さんま、みそ汁、ピクルス、大根の煮物。さんまは新物。まだあまり脂がのっていない。報道の通り、今年は不漁なのだろうか。
 
●9月某日: N事務所出勤。9月議会が終わったNさんと久しぶりに会い、会計業務の件など。最終週の『なつぞら』、サクも録画で毎日見ている。夜ごはんは、パリパリ麺の皿うどん
小松菜、きゅうりなど。それにしても毎日暑いね。蒸している。
 
●9月某日: すっごい暑さ。天神から赤坂まで15分弱歩いて、汗だく。Sさんへインタビュー、ちひろちゃんによる撮影も一緒に。Sさんお久しぶり。相変わらずエネルギッシュで元気をもらう。事務所のほか、蒸してはいるが良く晴れて気持ちのいいお濠端でも撮影、そしてSさんおすすめのかわいくて美味しくて安くて感じのよい食堂でランチをいただきながら引き続きおしゃべり。
 
サクが4時間授業なので(午後は先生たちの研修)急ぎめに帰宅。すぐに友だちが遊びに来た。夜はKさん、Yさんと一緒に大野城「アペルト」で美味しい夜ごはん。仕事、夫、ジェンダー、女性議員…などなど話は尽きない!
 
●9月某日: 夫は早朝から湯布院へ「半分、接待」ゴルフ。サクが「父ちゃん、何時ごろ帰ってくるんやろ」と言うので「明日の午後よ」と言うと、「ぽえー!」と嘆き悲しんでいた。泊まりだと思っていなかったらしいw 天神へ行ってうろうろ。昼はマック。パルコで「うんこドリル展」をやっていたので入ってみる。すごかったw 小学校を模した設計で、教科ごとのエリアになっているのだが、最後なんと、本物のうんこ群(動物のね、もちろんw)が展示されているw においもするw 
なつぞら』最終回。大好きな朝ドラのひとつに。
世界陸上@ドーハが開幕! 日本時間の11時~5時ごろがナイトセッション。録画して翌日に見る生活が始まりました。最初はもちろん男子100m。桐生、サニブラウン、小池と3人とも準決勝へ! 

長月の十

●9月某日: 午前中、夫は亡くなったおじさん関連で用足しに。サクと歩いて近所の本屋さんに行く。たっぷり立ち読み。そうそう、こないだ、亡くなったおじさんの家を片付けていたら、図書券(500円)3枚が見つかって、いただいたのだった。ということで、マンガ(サク)と批評集(私)を購入させていただいた。帰りはけっこうな雨で、足元ぐっちゃぐちゃになって帰宅。
 
私の誕生日ディナーを予約していたが、こちらも台風なので延期。代わりに、夫がダッチオーブンでチャーシューを作った。煮てるときのにおいが、完全に豚骨ラーメンww できあがりはとっても美味しい! ほか、大根と牛肉の煮物、焼きイカ、枝豆、サラダなど。おフランスの赤ワイン! 私、フランスワインを進行しています。
 
『いだてん』、前畑がんばれ! しかし「ハイル、ヒトラー!」からの日中戦争勃発…
 
●9月某日: キャナルシティへ。幼稚園時代から使ってボロボロになっていたサクのリュックを新調する。彼が気に入ったノースフェイス、私も共用するつもり! そして、私の誕生日プレゼントも買ってもらった…ということでホクホクの私でごわす。夜ごはんは、さば、みそ汁、厚揚げのきのこあん、大根おろし。あ、昼は、きのうチャーシューを煮たときに出たスープでラーメンであった! 夜、インタビュー原稿やら何やら書いていてすっかり遅く…。
 
●9月某日: N事務所出勤。
 
facebookより)
韓国に旅した方から、おみやげをいただいた。
オミジャ茶。漢字では五味茶、と書き、甘味、酸味、塩味、苦味、辛味が含まれているという意味。
飲む人の体調によって感じられる味が違うといわれているらしい! 私は、たっぷりした甘みとさわやかな酸味を感じた。

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その方はこれまで、何度も(何十回も?)韓国に行っている。今回も、韓国の人たちはいつもと変わらず親切で優しかったそうです。韓国語がわからず、道に迷っても、助けてくれる人が必ずいるらしい。
でも、釜山へ向かう船に日本人はすごく少なかったんだって。
 
この間、友人たちと旅行の話になり、私が「韓国行きたーい!」と言うと(なんせ私は、不惑にして韓国のアイドルの女の子たちに超ハマっている。超ハマっている! ←大事なことなので2回w)、まわりが「でも、今は、ねえ…?」という雰囲気になったんだけど、「実際は、ぜんぜん大丈夫らしいよ!」と言っといたのはまちがいではなかった。
 
みんな、テレビも新聞もあまり見てなさそうだし、私みたいなネット中毒でもなさそうなのに(笑)、なんで韓国に距離を感じているんだろう? 醸成された「空気」がまんえんしてるんでしょうね…。
 
夜ごはんは、マイバースデイを祝って家族で「ピッツェリア・ニャーモ」。初めて行ったが、食べログマニアの(?)夫のリサーチに間違いはなく、すごく美味しくていい店だった…!

長月の九

●9月某日: N事務所出勤。今日こそエアコンのフィルター掃除を敢行してもらう。業者さん、きびきびと気持ちよく働いてくれる方で、終わってからちょっとお話をしてみると、フランチャイズ店舗の代表とのこと。(特に本部とのあれこれとか…)困ったことがあったら議員に相談してみてくださいねというと思いがけないことを聞いたというような反応だった。そうよねw 
 
小学校の先生たちの研修とかでサクの帰宅が早かったのでどんぐり文庫へ。ストーリーテリング「かしこいモリー」をついに聞けた! いいわ~! 髪の毛一本橋さいこう。夜ごはん、豚テキ、もやし炒め、肉じゃがの残り、レタス。夫が予想よりだいぶ早く帰宅して、サク、喜ぶ(別に私が喜んでいないわけではないw)。
 
●9月某日: 特に必要がなくても週に一度は運転するようにしている…勘が鈍って怖くなりそうなので。図書館の本を返却したりお金の振り込みをしたり雑用ののち天神へ買い物に。疲れたー。物欲ある気がしてたけどないターンだった。要領よくなりたい。へとへと。
 
夜ごはんは、牛タン。めざし、もやし、キャベツ、野菜のピクルスなど。ラグビーW杯の開幕戦を見る。それはおもしろかったんだけど、ユニフォームを着こんだあべちゃんが貴賓席でがっつり応援してるのがさ…。こーゆーときはフルで臨席するのよね‥‥拉致被害者の集会なんかでは早々に退出するのにね。
 
●9月某日: うっ…ちょっとしたふつかよい…。昼、沖縄で買ってきたソーキそばを食べる。
 
友だち家族とのキャンプはこの台風で持ち寄りごはん会に。ダッチオーブンを買ってスタンバってた夫が丸鶏の蒸し焼きにトライした。
サク「今日クリスマスだったか?」
ところで、こーゆーとき、夫にやる気があれば私は特にがんばらず、彼の料理のみを持って参加することもあるのですが、ジェンダーについてそれなりに学んでいる私ですら、ちょっとだけ後ろめたいような気分に一瞬襲われます。
よそのおうちは大抵、お母さんの料理を持ち寄りますからね。
 
しかし
「いやいや、ここにタダ乗りするお父さんが罪悪感をもつことがあろーか? いや、なかろう(反語)」
と考えて、堂々と
「今日はぜんぶ夫がつくりましたー」
と言うことにしてるのです。全部ぜんぶ美味しかった!! 子どもたちも超楽しんでた。

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長月の八

●9月某日: 朝イチでPTAの某委員会 → 校内で読み聞かせサークルに移動。外部講師をお迎えして学習会の後、お弁当をいただきながらの交流会。そのまま昼休みの読み聞かせ会になだれこむ。
まるで児童のように小学校で過ごすの巻。
 
帰宅後は息子のスイミング。近所のおばちゃんとして、友だちも一緒に連れていきます(といっても、それぞれ自転車ですがw)。
 
学習会の中で心に残ったこと。
「人は、自分が知っている言葉でしか思考することができない。周囲に単純な言葉しかなかったり、冷たい言葉、悪意の言葉があふれていたら、自然とそういう思考になる。子ども時代に、あたたかく豊かな言葉を届けたい」
 
ほんとにそうだよね…。
「薄っぺらにポジティブな言葉」ではなく、悲しみや怒りや嫉妬、恥ずかしさ、残酷さ…などなども含めためんどくさい心のひだや、社会の難しさ。もちろん、この世界のありとあらゆる美しさも。そういうすべてを表現できるのが、ほんとうの「豊かな言葉」なんだと思う。
 
別に、広辞苑のようにぶ厚い語彙が必要なわけじゃない。ブルーハーツの詞のように、簡明に本質を突く言葉もある。絵や音のように、言葉さえいらない表現もある。
ただ、どこかであたたかく豊かな何かに触れなければ、生まれないんだと思う。
そして、自分の周囲にある言葉が思考回路に大きく影響するのは、大人も同じだよね。
 
うちの小学校では、3年生の総合学習で「アンニョンハセヨ韓国」という勉強がある。(市内、どこもそうですか?)
お昼を食べてるとき、あるお母さんが「子どもたちには、ぜひ(韓国の子と)交流してほしいよね。こんなときだからこそ」と言った。昨今の、最悪~な日韓関係をふまえて。
読み聞かせの仲間(大先輩ですが)からそんな言葉が出てくることに、ホッとしました。

長月の七 / 日本の女性の歴史と現在、そして未来へ

●9月某日: 「なつぞら」に朝から涙ナミダ。

facebookより)
 
今日は、王貞月さん主宰「世界の女性を知る会」の日本編ということで、不肖わたくしがゲストティーチャーをつとめさせていただきました。25人以上もお集まりいただき…!

お話のタイトルは 『知ってびっくり? 日本の女性の歴史と現在、そして未来へ』 ← 長すぎて自分でもタイトルを覚えきれてないじゃんね^^;
 
歴史の教科書に載っている人名は大半が男性です。でもどんな時代も男性とだいたい同じ数だけ女性が生きていたはずですよね。
「女、三界に家無し(※)」とか「女工哀史」とか。
耐え忍び、虐げられてきた歴史を調べ、語り継ぐことも大切です。
でも、歴史オタクとしては、「それだけじゃない日本の女性の歴史」、古代ゆかしい時代から連綿と続いた、マジカルで強くて元気が出てくるような日本の女性の話をお伝えしたい思いがあります。
 
かつての日本はどんな社会で、女性はどんな存在だったのか? 
時代が進むにつれ、どう変わっていったのか?
 
そして、男女平等に関して、かなり後進的な日本の現状。
男女の賃金格差。
男性の家事育児時間の少なさ。
女性議員の比率の低さ。
などなどなどなど…
歴史を知り現代の状況を見たとき、じゃあ次の世代にはどんな日本社会を手渡したいか?
変わるべきところ、守るべきところはどこか?
そんなことを考えるきっかけのひとつにしてもらえたらうれしいです。
 
今回、みなさんの前で初めてお話した内容。
あるかもしれない次の機会までにw ブラッシュアップしますね。
歴史の話は、大人になってから聞いたほうが断然おもしろいので、学生時代に興味がもてなかった方にも絶対おすすめなのです!
 
ご参加のみなさんの、バラエティ豊かな自己紹介もとても興味深かったです。
おそらく私より年上で、お子さんもかなり大きい方だと思うのですが、
「結婚するときにじゃんけんして私が勝ったので私の名字になりました」
と明るく言う女性がいて、一同びっくりでした!!!
 

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ゆかりちゃんが、お庭の花を摘んで持ってきてくれました。
赤ちゃんを抱っこして、片手で花をもって登場する彼女。さすがです。
紫のは、「ムラサキシキブ」なんですって^^ 気の利いたセレクト!
みなさんありがとうございました。

(余談) 
 
終了後
「日本の歴史に女性天皇がいたという話がありましたが、今後もそうあるべきだと思いますか?」と問いかけてこられた方がいました。
その方は「女性天皇」と「女系天皇」の違いもご存じです。
 
2700年続く万世一系の(男系の)皇統は世界でも尊敬を集めており、守るべきでは?
一方で、憲法は時代に即してわかりやすく変えるべきでは?
というお考え。
 
日本では大半の人が「わからない」とお茶を濁すテーマだと思うんですが
その方はハッキリした意見をおっしゃっていてすがすがしいほどでした。
時間があればもっとお話ししたかったなー。
 
現代はSNSでもかなり広い範囲の人とやりとりができますが、
自分とかなり違うスタンスの人と出会ってちゃんとお話ができるのは、やっぱり対面だからこそかなと思います。
SNSだと、すぐ険悪になりかねないでしょw)
 
気になったのは、
「賛成ですか? 反対ですか?」
という聞かれ方や、「じゃあ反対なんですね」「そっち派ですね」のような確認を繰り返されたこと…。
特に政治的なナイーブなテーマで人と対話するときは、白か黒かを即断するのではなく、積極的にグレーでありたいと思っているのです。
 
てか、たぶん、みんな本当はグレーだと思うんですよ。
たとえば女性天皇に賛成の人でも「とはいえ、あの点を考えると迷うのよね」とか、「こういう状況になったら話は別」とか、中身はいろいろでしょ。意外と、「女性天皇反対」の人が思ってる内容と重なる部分もあるかもしれない。
大切なのは、そういう内容を1つ1つ明らかにして、話し合い、考えていくことだと思うんです。

 
(※)女、三界に家無し
・・・古い言葉で知らない人も多いかな?(笑) 
女は幼少のときは親に、嫁に行ってからは夫に、老いては子供に従うものだから、広い世界のどこにも身を落ち着ける場所がない。という意味です…つら…(笑)

夜ごはんは、鶏のピカタ、肉じゃが、キャベツときゅうり。
 

長月の六 / プレゼン勉強会「未来国会」より

●9月某日: facebookより
 
ワークライフバランスプレゼン勉強会
今回のプレゼンターは、福岡県議会議員 後藤かおりさんの事務所でインターンをしている大学生のおふたり。
若者による国家デザインコンテスト「未来国会2019」でのプレゼンを披露してくれました。
 
『もし私が総理大臣になったら?という設定のもと、30年後の日本の「ビジョン」、10年後の「政策」・「予算案」を提案し、コンテスト形式で競い合う』大会なんですって。おもしろいですよね!
 
お2人のプレゼンのタイトルは
「日本子どもスマイルポリシー」略して「にこすぽ」←カワイイ
子どもたちのため、大人が変わる政策の立案です。
 
・母親の53.2%が子育てで孤独を感じている
・男性の育休取得率5.14%(H29年度)
→→「日本の子育ては母親中心になりすぎている!」
結婚・出産の経験のない若い学生さんがこういうところに着目すること自体が何だかうれしいですよね。
 
以下、企業向けの政策、地域向けの政策、政策を周知・定着させるための方策、予算、財源…とプレゼンしてもらいました。
育休や時短勤務についても、女性だけでなく男性(父親)も利用することを前提としていることがすばらしい!!
育休未取得の社員が管理職になる場合、「家庭インターン」といって子育て中のご家庭でインターンをするという政策。
母親の「孤育て解消」の一手にもなると思いました。
テレビ局やオリンピックまで巻き込んで、多くの人に知ってもらうやり方も提案がありました。とてもユニークです。
 
彼女たちの政策に必要な予算は約60億。
缶バッジを売って財源を作るのもおもしろいし、啓発としての意義もありましょうが、
 
60億?
それだけで、こんなにたくさんの政策ができるの?今すぐやろうよ!!!
‥‥と思っちゃった私です。一機140億とかいうオスプレイは合計17機、予算計上されているわけで…。
 
育児や教育関連になると、やたら「財源は?」と詰められる印象があるんですが、子ども関係こそ、金に糸目をつけずにやってもらえないでしょうか? 現状、予算少なすぎやしませんか?
 
参加者のみなさんからの発言をいくつかご紹介します。
 
・テレビ局による動画制作・ネットでの投票はおもしろそう。うまくプレゼンすれば実現可能性は十分。
 
・現状、育休や時短は、昇格等において実質的にデメリットになっている(だから男性はとらない)。育休をとりたい!と思えるような、メリットになるような制度作りが必要
 
・日本では育休や時短は「穴をあけてしまう」という印象。デンマークでは業種別の労働組合があり、代わりの人材を投入しやすい仕組みがある
 
・子育ては子育てだけ・高齢化は高齢化だけ…と、限定的な政策には無駄が出る。いろんな人材や問題を「循環させる」政策が必要。たとえば、元気な高齢者の方に子育て支援にかかわってもらうなど。
 
・(需要はあるのに)ファミリーサポーターのなり手がいない、保育士が足りないなど…きちんと予算をつけて人を確保していくこと。ケア労働の給与が未だに低い
 
・家庭インターン。我が家はいつでもウェルカム!
 

インターン生を連れてきてくれた後藤かおり県議からは、福岡県のHPに載っている少子化関連のデータをいろいろご紹介いただきました。
驚いたのは、市町村別の合計特殊出生率
福岡市、ワースト1です! 
「若く元気な街」というイメージで売っている福岡市。
実は、福岡市の高齢化率が、県内・県外を合わせてもかなり群を抜く勢いだとは知っていましたが…。出生率のほうも低いんですね(泣)

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県内の非正規就業者の割合。
20代の女性の40.7%。男性も23.7%が非正規ということです。
福岡県に限らずでしょうが、昨今、行政側が「男女の出会いを創出」的に、婚活支援に乗り出したりしていますが、出会いがあっても経済的な問題がネックになることは多いと思われ…。
 
夕方、昨日に続いてランニング32分ほど。
サクが、宿題をものすごく雑にやっていて笑う。

長月の六

●9月某日: サクとともに爆睡しており、朝、夫がゴルフに出発したのにもまっっっったく気づかず。スイミングに忘れ物をとりにいったついでに本屋など。サクが棚の最上段に金栗四三の伝記を見つけたのでとってやったところ、ものの1~2分で、私が大人だから慎んでいたネタバレのページ(嘉納治五郎死す)を見つけやがったw 
 
昼、マック。サク、人生初のダブルチーズバーガー。ポテトも頼めばよかったーと言っていた。夜ごはんは、カツオのたたき、からあげ、ゴーヤチャンプル。夫、真っ赤に日焼けして帰宅。今日も9月半ばとは思えない暑さだったもんね。それにしても赤いなw 
 
ぴったんこカンカン』録画、大泉洋のクドいおもしろさたまらないw 安倍ちゃんと食事してテレビやSNSに露出してたショックがようやく薄らいできたw
 
●9月某日: 家族で亡くなった叔父の家へ。義父が先に来ている。散乱している書類…特に金融関係の分を整理するのが目的。先は長い。お昼は近所のラーメン屋。サク、wordでローマ字入力の練習をするのが楽しそう。なかなかじょうず。
 
夕方、ランニング31分。なんだかちょっと久しぶりだったかも?(と思ったけどそうでもなかった) 
夜ごはん、ピーマンを焼かないピーマンの肉詰め。衝撃!でもイケる。ナスの揚げびたし、スナズリのネギソース、もやし炒め、サラダ、枝豆。『いだてん』民族の祭典。

長月の五 / シュワルツさんインタビュー

●9月某日: シュワルツ今日子さんインタビュー。一緒にちひろちゃんによる撮影も。植物園の予定だったがあまりにも残暑な日々…。急きょKKRホテルに変更した。

5月の「ママじゃな」ワークショップがご縁でいただいた今回。小さい子どもたちを連れてのドイツ移住プロジェクトについて、記録を残したいというご依頼だったのだが、そのお話は想像以上…! 大切な経験を聞かせてもらえるのは本当にありがたく、私にとっての経験にもなっている。ホテル1Fに大名から移転したらしいHappy Hill。雰囲気も居心地もお味もすてきだった!
夕方、サクのスイミング。夜ごはんはジャージャー麺、ポテサラなど。サク、体育で鉄棒をやっているらしく、手のひらに「がんばりマメ」ができている。
 
●9月某日: N事務所出勤。今日はひとり。業者さんにエアコンのフィルター掃除をお願いしていたのだが、トラブルあり日延べになる。今日も暑い。夕方、珍しい子が遊びに来て盛り上がっていた。夜ごはんはセブンイレブンのナナチキw ついでに、おつとめ品のボックスに入っていたビックリマンチョコを買うサクであった。
 
●9月某日: 市議会に成瀬さんの一般質問を見に行く…が、予想以上に進行が早くて見逃す。痛恨なり。ちょうど、終わって傍聴の皆さんが出てきたところだったので、成瀬さんを囲んで写真撮影にのみ参加w ま、あこさんと美味しいランチはできた。ベランダのプランターの唐辛子がいくつかなったので、収穫して大人のパスタに。これこれ、この辛さ~! 夜ふかし。

『とにかくうちに帰ります』 津村記久子

とにかくうちに帰ります (新潮文庫)

【まともでない親は、子供の自尊心を大幅に損なう】

 『とにかくうちに帰ります』 
数年前に芥川賞をとった津村記久子の作品を初めて読む。びっくりするほどおもしろかった。連作「職場の作法」、会社の中を観察するだけでこんなにおもしろい小説になるなんて! すべての内勤女子に捧げたい。営業職の男性たちに軽んじられている事務の田上さん(小学生の子を持つ母親)がノートに書いている、

・どんな扱いを受けても自尊心は失わないこと。またそれを保っていると自分が納得できるようにふるまうこと。
・不誠実さには適度な不誠実さで応えてもいいけれど、誠実さに対しては全力を尽くすこと。

 にはハッとさせられる。
かなり抑制された、終始淡々とした筆致だけど、なぜか笑えて元気が出てくる。

表題作「とにかくうちに帰ります」、
このタイトルでこの内容を誰が想像するだろうか。豪雨の中、埋立州に立つ会社から脱出を試みる人々。徐々に緊迫していく状況。喜劇かと思いきや悲劇じゃなかろーな、と、読みながらひやひやした。

全国どこででも災害級の豪雨に見舞われる、きわめて現代性の高い小説だった。こちらは随所におかしみを散りばめながら、クライマックスではかなりホロリとくる。
とにかくおそろしい才能を見た。


ところで…。まだ未読なんだけど、この津村さんのエッセイには、子どもの頃に両親が離婚して以来、会ったこともないという父親の訃報について書いた、こんな文章があるという。

(津村さんは職業作家としてデビューしても、しばらくのあいだ会社員を続けていた)

「香典を届けるためと、家裁での手続きのために、二度半休をとった。そのことがいちばん腹立たしかった。よもや父親のために有休が合計一日減るとは。」

 

 「離婚の理由は、端的に父親が働かなかったからだ。そのことを母親が指摘すると、ふて寝するか外出するか暴力をふるった。
 悲しい話だが、よくあることだと思う。しかし当時、わたしはこんなにまともでない父親を持った子供は世界にいないと思い込んでいて、ひどく孤独だった。」

 

「別居のために転校した後も、それは続いた。
 教室にいるどの子の親も、自分の父親のようではないだろうということばかり考えて、恥ずかしく思っていた。
 今考えると、自分と同じような境遇の子供は、表沙汰にしていないだけで確実にいたと思う。仲の良かった友だちの女の子の家も、今思い起こすと母子家庭だった。」

 

「親が働いていないということは、子供の自尊心を大幅に損なう。
 子供が親の一部であるという悪習じみた考え方がまだ残っていたとするならば、親もまた子の一部だったのである。」

 

「子供たちは、意外と自分の親のことをオープンに話さない。子供の目から見てまともではない親は、子供自身からしたら決定的な欠落だからだ。
さかあがりができないとか、泳げないとか、給食を食べるのが遅いとか、漢字が読めないとか、九九が言えないとか、口が臭いとか、授業中に小便を漏らしたとか、うそがばれたなどということ以上の。」

 

・・・・・津村記久子二度寝とは、遠くにありて思うもの』より

何となく、わかるなーと思った。あ、うちは両親そろっていて、本当によく働いて私たちを育ててくれたのだが。

親が夫婦喧嘩をしてそれをひきずってる翌日なんか、学校に行くと、「うちがあんなことになってるのを、友だちも先生もみんな知らない」ことについて、解放感と疎外感の両方があったなーと思う。

それよりももっともっと深刻な、つらい思いをしてる子が、今もたくさんいるのだろうと思うと、とても切ない。

そんな環境にもかかわらず(おそらくそんな環境すら生かして)、こうして才能を開花させる津村さんのような人もたくさんいるとはいえ。