葉月の十一 / 下関へ
●8月某日: 夫がオリンピックの試合中継をつけたのがきっかけでサクが起きる朝6時前。すぐに消音にしようとしたらしいが慣れないリモコンなので一瞬でとはいかず、その短い時間で目覚めるのが旅行中の子どもの神経。うー。ねむい。とはいえ吉田沙保里敗れるの報にいっぺんで目が覚めたのも事実。
「とと姉ちゃん」までうだうだして、見終わってから朝食ビュッフェに行く。スパークリングワインがあったのだがさすがに自重しました。あさりのお味噌汁とか、その場で焼いてくれるフレンチトーストとか、もちろん欠かせないふぐの一夜干しとか、いろいろおいしかったです。おなかいっぱいで動けない。ぶひ。10時、チェックアウトしてまずはホテル前の旧大阪商船。関門海峡の人道口まで行って、海底トンネルを歩いて渡る。
【関門海峡うんちく】ちなみに海面下58メートルの人道トンネルは長さ780メートルです。15分弱で渡れますが汗だくでした
下関側に渡ると壇ノ浦合戦のモニュメント等がいくつかすぐ目に入った。バスで赤間神宮(安徳天皇を祀っている・・・はず)前も通り、水族館「海響館」へ。
海響館、初めて行ったけど、すごくいい水族館だった。そこにいる生き物たちを見ておおっと思うのはもちろん、水族館って、どこも本当に海や川の生き物たち(および海や川そのもの)に対する深い思いが感じられて好きだ
どの水族館もやはり、地域の海や川の説明や展示は必ずあって、ひとことで海や川といっても潮の流れや速さも水温もいろいろで、だから生態系もいろいろなんだなーと当たり前のことをあらためて感じる
海響館では今、イルカがみな育児中のためイルカショーはお休み。プールではそれぞれ今年4月、5月、6月に生まれた子イルカ3頭が、ママイルカに寄り添ったりお乳飲んだりしながら泳いでいてかわいかった。ちなみにみんな同じパパらしい。そしてパパは今、和歌山の水族館にいるらしい。パパも多忙
亜熱帯の大水槽にはピラルクやらジャウーやらがうようよいて大迫力! 先日、福岡市博物館の大アマゾン展で剥製を見たばかりだっただけに、2mくらいあるんじゃないのっていう巨大なピラルクの生きた姿に興奮
海響館、入り口付近には「繁殖賞」の盾が誇らしげにずらりと並んでいた。50くらいあったかも? 日本で初めての種を繁殖させ(自然・人工どちらでも)6か月以上育てられたら賞されるものらしい。水族館は誰でも楽しめるところでもあり、保護や研究の場所でもあるんだね
恐竜? いいえ、くじらの骨です。 URL
国内では唯一の展示らしい、シロナガスクジラの骨格標本。骨格を見ると、クジラって魚じゃなくて哺乳類なんだなあっていうのが感覚的にわかった。
イワシの大群とか、コブダイとか、サクもいろいろエキサイト続き。大きな魚から小さなエビ・カニに至るまでいろいろ楽しむ姿が年長さんらしいんかなーって感じ。水族館でこんなに喜ぶのもあとわずかの時間なんだろうね、とあとで夫と話す。
隣接している唐戸市場で遅い昼ごはん。ビュッフェであれほど朝食を食べたのにまた漁師丼とか握りとか・・・旅行先では胃が拡張してしまうです。
今度は船で関門海峡を渡り、九州に戻ります
【関門海峡うんちく】船で5分で行き来できます URL
気温35度くらいだったろう灼熱の午後2時、いろいろ歩いてさぁホテルに戻ろうと見たら、ちょうど跳ね橋が上がっていて船が通過、「おーっ」って喜んだあと「橋に戻るまであと10分以上ある。迂回しなきゃね…」って気づいたときの軽い絶望感、なかなか珍しい経験だった
展望台にのぼったり、跳ね橋を渡ったり、旧門司税関を見たり、おみやげを物色したり、楽しかったんですがとにかく暑くてですね、家族の誰も熱中症にならなくてよかったよ。帰りは小倉から新幹線に乗る。この車内で、夕方まで終始テンションの高かったサクがいきなりガクンと疲れを見せたので、帰宅後そうそうに風呂に入れてごはんも先に食べさせる。それにしたって、ここまで元気だった。旅行するたびに、子どもの体力増強っぷりを感じます。
缶ビール1本でちょっと打ち上げするはずが、なんだかんだで11時ごろまで水割りを飲み続ける。かぼちゃそぼろ、カレー豆、オクラなど冷蔵庫のタッパーにあったものの他、夫がサッと作ってくれたきゅうりの梅生姜和え・豚肉とズッキーニのガーリック炒めが美味しかったのも、食欲飲酒欲がすすんだ一因かと思われます。「ゆとりですが何か」ついに最終回を視聴。おもしろかったー。