霜月の十七 / NHK杯

●11月某日: 朝、なんかサクに元気がない。ちょーっと熱がある。37度2分。喉、鼻は特に。朝ごはんは、いつもより遅いけど何とか食べた。吐き気や悪寒、腹痛はないみたい。無理して行かせることもないと思うけど、これぐらいなら寝込むほどでもないかな、いつでも迎えには行けるし、と思って、心配モードを通常モードに切り替えて準備を促すと、意外にシャキシャキと動き出した。

帰宅後、細かく書きだしたTO DOリストをこなしていく。実は昨日夜から立て続けに2件、探し物をしてた。もう、ずーーーっと前にしまいこんだもので、記憶がさだかでなく、出てこない出てこない。最終的にはどちらも見つかったけど、たいそう時間を無駄にした感はある。いかんね、はぁ。しかし! 怪我の功名、すっかり存在を忘れていた図書カードやらVISAギフトカードやら現金やらが、計5万円分くらい見つかった! ほとんどが出産前後にいただいたお祝いである。私はお金の管理(だけ)は割としっかりやるほうなのに、まさかこんなに忘れていたとは、いかに出産が異常事態であるかを物語っているような(笑)。

幼稚園に迎えに行くと、サク、「ぼく、なんかげんきになった!」と言って、それを証明するかのように、変な顔で変な踊りをたくさん見せる。「よし、わかった」と言うとパーッと駆けていって友だちと園庭で遊び始めた。夜ごはん、夫が3日前に仕込んどいてくれた鰈の煮つけが超おいしくなってた! サクにも好評。

●11月某日: 幼稚園で10-12月の子のお誕生会。お母さん人形劇サークルも出動。私は今回、出演者ではないので、出演するママのちびっこたちを預かりながら、講堂の後部から劇を見る。最初、別室でママと引き離されたちびっこたちが連鎖反応で次々泣きだしたり顔を曇らせたりするのが、かわいそうだけどかわいい。私が預かったゆうちゃん(1歳ちょっと)はサクのクラスメートの子の弟で、一緒に過ごす機会も多く、私を覚えていてくれたのか、かなりぺったりとなついてくれて超かわいかった。劇が終わって、ステージ前に一列に並ぶ出演者たちの中に自分のママを見つけるや、ジタバタと暴れ出したけどね(笑)。サクは、託児ママたちが講堂に入ると、しばらく目を泳がせてママを探し、見つけて、にっこり。さて今回の出しものは古典ともいえる絵本「私のワンピース」の人形劇。うさぎちゃんの人形も、次々に変わってゆく衣装も背景も、挿入歌も、すごーくよくできていた。男児の母たる私はこの絵本を読んだことすらなかったので、えらく新鮮で感動、乙女心をくすぐられたわよ。お誕生会のちょっと特別な給食を待つ(間に園庭に遊びに出る)子どもたちとサヨナラして、サークルのママたちでランチ会。迎えの時間まで2時間以上、まああっという間ですよね、食べたり喋ったりしてると(笑)。降園後は、園の斜め前の公園でクラスの子たちと1時間ほど遊び、空が暗くなってきたので、みんな帰途に。

フィギュアスケートNHK杯開幕。わずか20日前の中国杯、6分間練習で負傷した羽生が予定通り出場することで話題を独り占め。公共放送の良心はどこへいった?というNHKの“羽生つきっきり放送”はTLで物議を呼んでいた。その羽生は、「構成を落として」前半にもってきた4Tを回転不足で降りてきて転倒、後半の3回転3回転の2発目がパンクのようになり、78~点で5位。これでも4年くらい前までは、全然すばらしい点数だったのに、羽生に70点台って今はもう不似合いではあるね。トップは4回転3回転を含むジャンプ3つすべてを成功させた無良が86~点、2位が4回転のない構成で臨んだアボットで81~点(PCSの意外な低さには何か理由があるのだろうが解説してほしい)、3位には久しぶりに見た気のする村上大介で79点、彼はなにげにスルッと4回転サルコウを決めた。

女子はグレイシー・ゴールドが68~点、アリョーナ・レオノワが僅差で2位。このチャップリンSPサイコー! こんなに輝くレオノワを久しぶりに見て胸がじんとなる。村上佳菜子の演技もすごくよかった、64~点で3位。