朔太朗的日常: 5歳になりました(その1)

1学期、幼稚園のクラスでは虫捕りが大ブーム! ある日、トマトが入っていたパックを見て「これ、ちょーだい」というサク。「なんで?」と聞くと「むしばこに するけん」。紐も一緒にあげると、自分で通して首にかけられるようにして、幼稚園に持って行った。

言うほど突撃するタイプではないので楽観視(笑)していたのだが、数日後、例のパック虫箱に、ダンゴムシダンゴムシが、軽く見積もって50匹以上は入ってるううう! そりゃダンゴムシの1匹や2匹かわいいもんですけど、狭い箱にそこまで蠢いている姿・・・うう、正視できない。でもしたい。ぎょえー。

ダンゴムシがいっぱいおるとこ、おしえてやろーか?」 幼稚園に迎えに行くと、大概な上から目線でそう言われ、草むらのほうに連れていかれて、文字通りダンゴムシホットスポットを拝まされた。「ほら、ほら、ここおるやろ? ここも、ここも」と教えてくれるそばから、またどんどん採集して虫箱の虫口密度が…

6月、園のそばの芝生には子どもバッタが元気に飛び回っている。それを、園の子どもたちが元気に追い回しては採集。小さいのでつかまえられると割とすぐに弱ってしまう子どもバッタたち。ごめんよぉ・・・これも自然の淘汰のひとつだ・・・よ、ね・・・

カエルやトカゲなどヌメッとするものやセミのように動きが激しいものを採るのはまだ怖がっているが、探したり観察したりは大好きで、いろいろ付き合わされている。これが実はけっこう面白くて、たとえば蝉の声は毎年聞いてても、わざわざ姿を探すってことは大人の生活ではまずしないから、木の枝に止まってるの見つけると「おおっ」と思うし、虫取り網に捕獲した日にはちょっと興奮するのである。太古の昔、狩猟採集で暮らしていたころの本能の名残かしら・・・

幼稚園の友だちと3人で動物園に行ったとき、炎天下の中、かなり広大な園を小走りで移動しながらひとつひとつの園舎を飽きもせず見ては面白がっているのにも心身の成長を感じたが、移動の途中で良さげな木の実を見つけては集めたり、地を這うトカゲを間近で観察してツンツンしたりする姿もなんだかすごくいいなと思った。身の回りのものや生き物や現象の不思議をたくさん面白がるって、とても子どもらしい。(つづく・・・かも)