師走の十六 / 睦月の一

●大晦日: 早起きして雑務。午前中のうちに義実家へ出発。正月寒波、と予報が警告しているので、「今夜は積もるかもね〜明日は雪だるま作りかしら」なんて言ってたら、目的地が近づくにつれ広がる銀世界…内陸部なめてました。なおも小雪がチラつく中、みんなでお札所のお正月準備。すでにお参りの人からあがっているお餅や巾着などをラップで包み(カラス対策…)、あちこちにしめ縄をして…並んで座る小さなお地蔵さんたちにそろいの赤い帽子をかぶせていると、ふいに「♪あげるよといってー さしだしたきみのー」というたどたどしい歌声(もちろんサク)が始まった。はっ! クーナ(from 『ゴーイングマイホーム』を思い出したのね! ナイス想像力! 近所の方が対馬の海で釣ってきたでっかいクロダイをその場で義父が捌く(しかも3匹だよ…白目)…のを、嬉々として見守っているサク。こっちに来ると楽しくて、昼寝もしないし夜更かし。まー大晦日だからね…って2歳児に紅白を最後まで見せてしまった…

●元旦: 人生で初めておせちをお重に詰めた。といっても、まさに文字通り「お重に詰めた」だけです。作ったのは(もちろん買っているものもあるけど)ほぼ義父…。中身をメモっとく。茹で海老、蟹、昆布巻き、漬け魚、漬けイカ、卵焼き、伊達巻、卵焼き、紅白かまぼこ、珍味かまぼこ(?名称がわからん)、海老フライ。お重に詰めずに出すのは、数の子、黒豆、がめ煮、素のもの、刺し身(ぶりとしめサバとイカ)、鶏から揚げ(子どもたちがいるので)、そしてお雑煮。ということで正月の支度が大変ない家である…。実家の方ではこんなにきちんとしてないけど、おせちには紅白なますや、小魚の佃煮、辛子明太子も入っていたと思う。漬け魚や伊達巻はなかった。昼、義妹一家が到着し、みんなで食べる。小1から10か月まで子どもが4人ですから、その様子は推してはかるべし。日ごろ一度に複数の子と接することが少ない夫は「つ、疲れた…」とこぼしていたが、きっとこういう時期が、あとで振り返ると幸福そのものだったんだな、と思うんだろう。夕方に辞去し、夜は、もらってきた小さなお重で再びおせちをつまみながらのんびりテレビ。

そうそう、支度をしつつ、ニューイヤー駅伝をちょこちょこ見てた。コニカミノルタ優勝! 今年から主将が宇賀地になってる。私が初めて意識的に見た箱根で、すごく素敵だなと印象に残った選手(駒大)だ。箱根を見始めて4,5年経ったので、その頃の箱根組がこちらでも主力になってきていて、ことさら面白い。コニカミノルタはどの選手も気迫が噴き出すような走りをしていた。しかし4区で宇賀地を上回るタイムで走ったのはトヨタ九州の今井! しかも区間新記録を樹立。ほかのどの選手にも、へっぽこ市民ランナーとしては敬意を払っています。元旦にふさわしい晴れ晴れとしたレース!

●1月某日: うちの実家へ。今年は、「20年来、近所にあるけど、そういえば行ったことなかったわねえ」という蟹料理のお店で集まることになった。箱根路に心を残しつつ出発。すごい雨だ…。蟹尽くしのコースは人生初かも。お刺身も蟹、ちゃわん蒸しも蟹、天ぷらも蟹、釜めしももちろん蟹だ。蟹の天ぷらっておいしいですよ。あと、正月だからか、天ぷらには結び昆布も入ってた。サク、こちらでは子どもがひとりなので独壇場。特に姉にべったりで、母が悔しがる。昨日からの寝不足がピークに達していただろう、父に送ってもらう帰りの車で早々に沈み、そのまま延々と寝続けた。昼からビールと熱燗を軽く(?)いただいていたので私たちもひと眠り。夜は、我が家で正月の定番と化している感のあるとんねるずのスポーツ王。なでしこのキック力、石川遼のスイングもすごかったが、錦織くんかっこえええ! テニスってほんとにタフなスポーツ。いつか年をとったら本格的に観戦デビューしたい。年をとらなくても錦織君の試合をまるっと見てみたいものだ。