卯月の十四

●4月某日: 少し前から、縁あって中学生の男の子の勉強をみている。なんちゃって赤ペン先生だ。朝、サクが起きる前に、そういったこまごまとした作業。午前中、コンビニ、銀行、郵便局、クリーニング…とはしごして用事をすませ、さあ公園だ、とサクを解き放って約1時間。そういえばこの日はとても暑かったのです。家に帰ってから激しい頭痛が始まり、夜ごはんを食べるときまで続いて、へたばってた(私が。サクは元気)。親も子も、帽子必須ですな。夕方、和室に横になっていると、隣の部屋で、サクがクローゼットを開ける音。身を起こすこともせずに、とりあえず「サクちゃんダメだよ、閉めなさーい」と叫ぶと、ぎぎぎ、とクローゼットが閉まる音。おお、遠隔操作できるようになってきた…。

●4月某日: どんぐり文庫で赤ちゃん〜未就園時向け読み聞かせの会。新年度1回目だ。入園で人数が減るので、近所のお友だちも誘って行った。雨が降りそうだったんで、車に同乗させてもらったんだけど、セレナを操る彼女の超絶テクニックに唖然。私は完全無欠のペーパードライバーなんで、運転がうまい人って無条件に尊敬してしまいます。サク、着くと「じーじーばー、た!」を連発。「じーじーばー」というのは、ここで毎回やる手遊びで、子どもたちはみんなこれが大好きなのだが、1〜2か月に一度なのに、サクも覚えていたんだねえ。夫、居酒屋で飲みさしのボトルを持って帰ってくる。これが、甲乙混合の焼酎で、なんかこういうの久しぶりだね〜と盛り上がった。味はすっきりしていて飲みやすかったです。明け方、サクの息が荒く、体がポッポとまるで火の玉の如く火照っている。確信したとおり、39度オーバーでした。

●4月某日: 明け方の坐薬さまのおかげで、サク、朝の体温は36.8度。しかし機嫌は悪く、パイ、パイの嵐だ。鼻水がすんごい。病院に連れていくと、「喉が赤いね」と言われる。全方位的に風邪じゃないか! ちなみに、聴診器に大抵抗を示していた。日中、夜は坐薬なしで乗り切る。37度台をいったりきたり。ごはんは普通に食べる。夫が見ていたグルメ本の餃子を見て「おいっしょー!」と叫び、むんずとつかんで「あむあむあむ」と言いながら食べるふりも、えんえんとしていた。小沢一郎、無罪。ダルビッシュが9回途中まで好投。

●4月某日: 朝から雑務いろいろ。永遠と雑事をこなしてゆく、それが人生の一面なのだがね。サク、起床時は37.4度。さて、この人、くだものを食べない。先日、友だちの家で手作りのヨーグルトムースに入っていた缶詰のみかんを「おいしー」と食べたので、シロップ漬けの果物缶を買って食べさせてみるも、く、食わねぇ…! 細かめに刻んでヨーグルトに投入しても、く、食わねぇ…! 昼前に母が来る。「まだ微熱があるから、今日はサクちゃん、いつもより元気がない」と母。しかしごはんのあとにテンションMAXになった彼を見て、前言を撤回するのであった。昼寝のあとには熱も下がって完全復活! 夜、夫が作ってくれたイカとエビのパスタが激うま。オリーブオイルたっぷり〜! 砂肝も絶妙の炒め具合。