水嶋ヒロ辞めちゃった
つい10日ばかり前、こんな記事(http://d.hatena.ne.jp/emitemit/20100913#1284382533)を書いたばっかりだったのに。1週間前にはこんなの(http://d.hatena.ne.jp/emitemit/20100917#1284727454)も書いてたのに(記事の下のほう)。水嶋ヒロ、事務所辞めちゃったんだね。なんだかなあ。
絢香さんと結婚するときから、やっぱり事務所とはゴタゴタしてたんだろうなあ。本人の意向を尊重、という事務所の発表は嘘じゃないにしても、“干されるんなら”“思うように仕事させてもらえないなら”辞めるまでだ、俺は執筆だってできるし・・・というのが実際のところじゃなかろうかと想像。
こないだの『おしゃれイズム』に出たときに、仮面ライダーの仕事をしてたときのことを、「必死だった。名をあげるために」と発言してた水嶋ヒロ。たかが数年とはいえ、それなりの下積みだってあっただろうし、表舞台の仕事にまったく未練がないとは思えない。でも、短い時間でスターダムを駆け上がり、またその過程で絢香と出会ったこともあって、思いきっちゃったんじゃなかろうか。
といっても、彼女に対する熱愛が彼を変えたのではなく、そもそも彼自身の性質ってのがあって、それが押し切るような形で彼女と結婚せしめ、ひいては今の状況を作らしめたんじゃないかな。
彼自身はこれからもうまくやるつもりだった、少なくともうまくやっていきたかった。あの結婚会見で、正直に誠実に相対することで、彼は、世間に対して“説明責任”を果たそうとしたんじゃないかと思う。確かに、愛し合う独身のふたりが結婚することは、本来、なんの後ろ暗いこともない。ましてや彼らには絢香の闘病という事情もあった。チャラチャラした気持ちで結婚しようってわけじゃない、きちんと話せば、きっとファンも世間もわかってくれる。そして、世間の理解が、突然の結婚宣言に渋い顔をしてる事務所に対しての盾にも矛にもなって、これからも仕事をしていける・・・。
私なんかは、どうも独善的・・・というか、“俺様っぷり”を感じて引いてたクチだけど、世間的には好評だったしね、あの会見。純愛を貫くふたりに、彼らのファン層である若い女の子なんかは感動してたじゃないか。
でも、それからさっぱり干されたってことは、やっぱり、業界は甘くないってことかな。あるいは、やっぱり客観的に見て、社会人として(?)仁義を欠いたところがあったのかもしれない。なんにせよ、彼の思惑は通じなかった。そしてそうなったとき、頭を下げ、泥水飲んででも今の事務所とやっていくのではなく、妙な独立の仕方を選んだ水嶋さん。
新しい道にも自信まんまんなのか、もうスポットを浴びることに汲々としていないのかはわからないけど、世間の目には一言で言って「あさはか」と映るんだろうし、ちょっと前までなら自分もそういう見方をしてただろうな。でも今はちょっと違う。
幸せであってほしいなーと思う。その幸せってのが、いつの日か表舞台に復帰することなのか、ささやかな家庭を守ることなのか、なんなのかは、私たちでなく彼ら自身が決めることだが、今回の決断が彼らの人生をスポイルしてしまわなければいいなと思う。まだあんなに若いんだもん。マスコミは叩きすぎないでほしいし、彼らも変に頑なにならなければいいんだけど。
こんなふうに思うのは、ひとつには、いま自分が職場という社会に属していないからってのもあるかもしれない。組織から離れることすなわち世間からの孤立、という図式を見るのはあまりうれしくない。
でも、水嶋ヒロについてこんな長文を何度も書いてるのは、何より、最近『花ざかりの君たちへ』を見たからに違いなし! だって私それまで、水嶋さんに対していいイメージなかったんだもん。それが、こんなに変わっちゃうんだから、ひとつのドラマの力、ひとつの役柄の力、そして思い込みの激しい視聴者の力って、つくづくすごいもんだ。