そのイブたち

●3月31日(水)
年度末の日。会社勤めをしていると、特別な日という感じがする。いつもの月末よりももっとシビアなんだけど、どこかすがすがしい雰囲気も漂っているというか。退職する人もいるし、明日にはきっと大幅な人事異動が発令になる(うちの会社は基本的に内示がないので明日にならないとわからない)。組織変更みたいなものだってあるかもしれないし、今日を限りに会社は確実に変わるのである。

そして私も、通常の勤務は今日で終了! なんとか引継ぎのめども立ったし、あとはもう、ほんと気持ち程度の出勤でいいんじゃないかしらん。上司に相談してみる。
私  「4月は基本、有休でいいかなーと思ってるんですよね〜」
上司 「え、それは困るんだけど。そうはいかないと思うよ」
そうですか・・・・。なんか今月と変わらないペースになりそうだったので、「とりあえず、こんだけにしといて、あとは決算の進捗しだいでまた相談ってことにしましょうよ!」と持ち込む。ひとまず4月は7営業日間の出勤は確実となりました。

それでも一応、今夜は部内における私の送別会なのだった。明日からは最繁忙期で、1日・・・というより数時間も惜しまれる過酷な決算スケジュールであることは身をもってわかっているので、3月中に済ませてもらったほうがいいと思ってね。ていうか、こうしといたら、4月にそうそう出て来いとも言われにくいかなーという腹もあったのだが。結局、送別感のまったくない普通の飲み会のようだった。まあそれはそれでよし。やかんが目印の「柳町 一刻堂」2年ぶりくらいだったけど相変わらずさすがの美味しさだった。

●4月1日(木)
有休。会社に行かない年度初めの日。10年ぶりってことになるのかな。でも、これからはこっちがデフォルトになる。やっぱり寂しさもある。

駅で母と待ち合わせて新居の掃除へ。畳も張りかえてあるし、フローリングもほうきで掃くほど埃っぽくもないけど、雑巾で拭いてみるとやっぱり汚れがつくんだよね〜。そして、体を動かしている間はいいんだけど、ひと段落して、買ってきたおにぎりとか食べて休憩してると、しんしんと寒い。天気はぐずついているとはいえ、外はけっこうあったかいのに。カーテンもない、人が住んでいないって、こういうことなのね。外であったかいコーヒーを飲んで帰ることにする。母、しゃべるしゃべる〜。

夜ごはんどうすんだろうなーと思ってたら、夫が「外で食べようか」と言ったので近所の「MATSUBAYA」にてカジュアルで清潔な食堂って感じの中華。お客さん他に来ず。おいしいし、お店の人も優しいし、リーズナブルだし、平尾に住み続けるんだったら、これぐらい早めの時間に子ども連れでちょっと外食、て感じで使いたい感じなんだけどな。

そういえば、某社株式が、ついに取得価額を突破した! 最初に買ってから1年と4ヶ月・・・思えば長い月日であった・・・底なしかってくらい下がり続けたあの日々・・・おののきながらナンピン買いもしたんだよ・・・しっかし、最近は連日上がってるんだよね〜。こうなると、もうちょっと売り待ちしてみようかって気になるよね〜。あーこわいこわい。

平尾で最後の夜。ここに住んだのは2年ちょっとで、遠い将来はぼんやりとしか思い出せなくなるくらい短い期間なのかもしれない。婚姻届を出して結婚式をして旅行に行って仕事しててお酒飲んでお酒飲んでお酒飲んで(以下、繰り返し略)そして子どもができたとわかったところ。お互いがそれぞれにこれまでの暮らしを継続しながら配偶者という力強い新しい味方を得たところ。まぁ、あんまりセンチメンタルになるのはやめましょう。明日からも家族は一緒だ。