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神無月の六 / 幼稚園運動会

●10月某日: 6時15分ごろ、夫と起床して、弁当の準備。まずはおにぎり作り。私が具の梅おかかを作り夫がさっそく握り始めていると、サクが早々と起きてきて「おはよう。あ、おにぎり? つくるつくる」と参戦表明。えーっと・・・・子どもは、じっとしていてくれたほうが、助かる・・・いやいや「よし、じゃあ手を洗っておいでー」「よっしゃー! あさたべるのと、べんとうのと、りょうほうつくる!」 うっ、めっちゃはりきってる! でも炊き立てごはんで本当に4つ握ったがんばりはエラい。

さて、あとはサンドイッチ。卵&玉ねぎと、きゅうり&ベーコン。ジャムの3種類。で、昨日夫が仕込んでくれていたがめ煮と一緒に詰めて、ブロッコリー茹でてトマトや茹で卵と一緒にすきまにつめて・・・。

互いのジジババ両方が来るので分担して頼んでいるし、気楽なもんである。ちなみに義実家のほうもお義父さんがメインで作って来るのが嫁の私にとってさらに精神的に有難いところ(ほぼ去年のコピペ)。

8時過ぎ、夫とサクが自転車で場所取りに出て、私が片付けなどしてから9時前に徒歩で出て追いかける。朝は肌寒いくらい。去年と同じ場所を取っていた。

年長さんを筆頭にみんなで園庭に並んで、「がんばりまん」「せかいのこどもよ」「うんどうかい」の3曲を歌って運動会の始まり。それから体操をする。先生が(たぶん何十年も前に)考案したという体操、これやるとき園児たちがめっちゃ笑ってるのがいい。声出して笑いながらやる箇所もある。もちろん、運動会なんてやらないっ!て感じで泣いてる子もいる。

年少さんや年中さんは、火がついたように泣いて親御さんから離れない子、「恥ずかしいから見られたくない」といってやり渋る子、逆にものすごくふざける子やテンション上がりまくってる子などいろいろいる。そう、そうだよねえと思う。そうして我が子たちの学年、年長児を見てみると、なんかみんな落ち着いている。そういえば昨年も、一昨年も、年長さんはこうだった。成長だなあ。

種目に臨む年長さんには主体性が見える。「ちゃんとしなきゃ」じゃなくて「かっこよくやりたい、かっこいいとこ見せたい」みたいな。チームの名前も、やりたいことも、競争種目の作戦も自分たちで考えてるし、練習(それは大変なことでもあった)もたくさんしたし、登園降園時などもたくさん歩き、野菜をたくさん(この時期に高いほうれん草も含めて! ←チーム名になっているから)食べて体を強くしてきたから。今日が晴れの舞台だという意識がしっかり根づいてる感じ。で、そういう主体性って、日ごろから“やらされてない”からじゃないかなーという気がする。幼稚園で、泣くも怒るも、いろんな気持ちを大事にされてきたからじゃないかな。

サクも年少時の朝は「いかない」といって親をビビらせ、年中児ははしゃぎっぱなしで、家族へのアピール(主に変顔)多々だった。今年は前々から「たのしみー!」連発だったけど本番になるとみんなと同様、まじめ。でもみんな、リズム(ピアノに合わせてやる運動)のときは顔がほころんで自然な笑顔なんだよね。園では毎日のようにやっているからね。こういう、「普段からやってること」を披露してくれるのも、いい。運動会のほか、参観日等のたびごとに見せてくれるので、成長もすごくわかる。

150cmの一枚板にのぼって、またぎ降りる「板のぼり」は、それほど勢いのない助走だったもののうまくジャンプして飛びつくと、そこから足の親指を立ててのぼるのには余裕があった。急がず慎重に降りるさまがサクらしい。竹馬も神妙な顔つきで、慌てずに一周していた。余裕しゃくしゃくってほどではないので見ていても割とスリリングなのだが、落ちない。集中を乱してはあかんので、目の前を通ったときも小声で応援w 

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そして最終種目、年長さんによるリレーは、前日「あしたのじゅんばんとかさくせんとか、きめたんだー」と言うので「何番目に走るの?」と聞くとサラッと「○ばんめ」という。「え、アンカー?」「・・・・?」

アンカーという言葉も概念も知らないようで涼しい顔をしているので、「アンカーという言葉は本番が終わるまで封印しよう」と夫と話し合い、ジジババにも一応伝えておいた。いざ本番。第一走者、いかにも速そうな顔ぶれの三人が、かっこいい構えで先生を凝視。「よーい、ドン!」から一瞬も遅れまいとしているのだ。サクのにんじんチーム、第1・第2走者速かったんだけど、その後、あーっバトン落としたーっ! で、3チーム中3位でサクにバトンが回ってきたときはけっこうな差になってしまってた。そのままゴール。目の前に近づいてくるとき「サクタロー、サクタロー!」と声援してると、義母が隣で「えっ、あれサクちゃん?違うでしょ?」って瞠目してたのが面白かった。まったく想像の埒外に速かったらしいw 

そういえば、夫すら、ここまで本気で走るサクは見たことがなかったのかも。最後まで力を抜かず走ってえらかった。バトンを落としたあともさ、すごくがんばって急いで拾ってたんだよ。そういうのって、当たり前みたいだけど、リレーを初めてやる幼児には難しいんだと、「うんどうかいだより」に書いてあった。最初は、バトンを誰に渡すかわかんなくなったり、線の内側から友だちを追い抜いたり、もう勝てないとか追い抜かれたとか、ちょっとしたことで走るのをやめてしまったりしてしまうものらしい。

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でも今日は、ちゃんとした、見ててエキサイトなレースになってた。勝ったチームの喜びようは、どれだけ一生懸命やったか、どれだけ勝ちたかったかを表している。それはつまり、負けたチームがどれだけ悔しいかって話でもあって・・・。サクのチームの第一走者の子は泣いてた。サクも俯いてる。こうやって勝負がつくのも大事なことさね。喜ぶのも悔しがるのも同じように子どもの心に刻まれて力になるんだろう。

がんばった園児たち全員にプレゼント、年長さんは金メダル。閉会して家族のところに戻ってきたサクはメダルをうれしそうに見つつもまだなんとなく元気ない感じ。でも、親やジジババに「速かったね、かっこよかったね」と言われ、さらに行き交う先生や保護者たちにも、「サクちゃん速かったね、かっこよかったね」と言われ続け、帰りの車(父に送ってもらった)の中では自分で「はやかったろ?かっこよかったろ?」と言っておったw やっぱアンカーっつーのは目立つもんで、ほんとにいろんな人に声かけられてよかったね、って感じww

夜は近くの居酒屋で軽く打ち上げ。サクを寝かせてから二次会。