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『軍師官兵衛』 第14話「引き裂かれた姉妹」

大河ドラマ

BSでは「独眼竜政宗」の再放送が始まってるんですね。地上波は「軍師官兵衛」だっつーのに・・・しくしく。我が家はBSが映らないんだよ。いいもんいいもん。わざわざ固定費増やしてまで見たくないし。「タイムスクープハンター」の新シリーズが始まったし…てか私、こないだの土曜日、初めてこれ見たんだわ。何で今まで見たことなかったんだ!

…と、ぶつぶつこぼしながら地上波の「官兵衛」の感想を書きます。

いわゆる、第一次上月城の戦い、っていっていいんですかね? 上月景貞、良かったわ〜。良いキャスト、良い演技。なんか、心に残った。戦を前にした嫁の力(りき)が、さぞかしキーキー泣きわめいて官兵衛を詰るのだろうと思いきや、落ち着きはらってるのも良かった。どんな“キャラ変”だよ、と思わんではないがw 泣きわめかないでくれるのはとてもいいことです。「負ける気がせん!ブフォー」からの「家臣に首を獲られた」って、見事な短期死亡フラグ→回収ではあるものの、こういう哀れさも戦国ものの定番。

家老の高島某を演じてた役者が、去年の「八重の桜」で宮部鼎三を演じてた人に似てたけど、調べてみたら違ったっぽい。

調略失敗で逆ギレちゃって「俺がぶっ潰してやります!」モードに入っちゃったガキ兵衛さんの危うさに策を講ずべく、目配せをかわしつつ先鋒を許す秀吉−半兵衛主従とか、良かった。宇喜多勢が黒田勢をウワーッと取り囲む図も良ければ、そこを、槍をぐわんぐわん振り回しながら登場してくる山中鹿介もよかった! 別所哲也、「あれ? これが鹿介?」ってぐらい、やたらとムサかったんだけど、それはそれでいい。戦国大河において、スポット登場の武将がこの手の暑苦しさを醸し出すのは基本的に好もしく感じます(笑)。

「七難八苦」エピソードや、「厠へ行くふりをして排水溝からドロン」エピソードも、無理くりなんだけど、こういう触れ方、嫌いじゃないです。なんか愛が感じられた。戦のあと、毛利討伐、尼子再興を大げさに誓うのと、それを鷹揚に許す秀吉のやりとりも、大河らしいっちゃ、らしい。てか、官兵衛、影薄すぎ…

そう、官兵衛周辺が今週も(泣)。鹿介が「播磨きっての戦上手」とageるのが空しく感じられるぐらいには今週もガキ兵衛さん。紀行で「軍師として頭角を」的なこと言ってたけど、「ど こ が ?」状態である。両兵衛が大活躍したといわれている福原城の戦いはアバンですまされちゃうしさ。

だいたい、宇喜多秀家はそんなにも「おぞましい」であろうか?「この乱世を生き残るためには何でもするわい」って思想が非常にすんなり胸に入ってくるんだが。ただし、宇喜多は、役者の華と外連に頼りきった造型で、どーかと思う。

さらには光さん。涙ハラハラ流しながら「どうか乱世を終わらせてください」って、だからそーゆーのが一番いかんと常日頃から言っているであろーが!! 百歩ゆずって、現時点でそれ言って許されるのは、濃姫かおね。たかが小寺の家老、織田の陪臣にすぎない、しかもガキ兵衛でしかない官兵衛に高望みするにもほどがある。

「引き裂かれた姉妹」についても、これまで姉妹の絆らしいものの描かかれた記憶がないんで、胸に去来するものが何もなく。家の縁談を拒むワガママっぷりと、妹夫婦に精力増強の秘薬を差し入れるおせっかいぶりだったもんねぇ・・・りきさんの登場って。しかも、生き残ったあと娘ともども信長の命で処刑されるんかなーと思ったら、みんな助かってるし! せめて、出家は、「信長の手前、そうせざるを得なかった」ことを明示して描くべきたったと思う。自ら望んで「夫はじめ戦死者の菩提を弔うために娘たちと離れる」って、なんだよ、その、ものわかりのいい申し出。乱世乱世と標榜するくせに、こーゆーとこがヌルいんだよな。

あと、黒田家臣団な。安定の役立たずども。たかが相婿の上月を「身内」という感覚がそもそも戦国じゃない。それぞれのキャラが立ってる分、天地人の上田衆よりはマシかもしれないけど、濱田・高橋ら実力派の役者たちのこんな使い方、やめてーやめてよー(泣)