長月の二

●9月某日: 姉さん、事件です。日曜日の夕方6時半、とっとと風呂を終えて、私は夕食の準備中。すると突然、夫と居間で遊んでいたサクがけたたましく泣き始める。

昼寝が短かったので、眠くなったのかな? なんて思いながら様子を見に行くと、え。なんか、泣きながら、ゴホゴホいってる? 抱え上げて下を向かせ背中をさすってみる。何も出てこない。「泣きすぎて咳き込んだんじゃない」と夫。おっぱいを口元にもっていくと、吸いつく。ごくごく、と飲んだかと思うと激しく咳き込んで、また泣く。「これ、なんか飲み込んでるよ!」

舌を押さえて背中を叩く。サクは顔を真っ赤にして苦しげにごほごほ、と激しく咳き込むが、唾液が出てくるのみ。「病院に連れて行こう!」と夫。私は超焦りながらも、何を飲み込んだんだろう、針とかボタン電池とか薬品・化粧品の類ってことは絶対にないもんな、意識はある、痙攣はない、だいじょうぶかもしれない、たぶんゴミっぽいものかな、喉に詰まった感じがあるんだろうな、とぐるぐる考える。「とにかく連れてこう」と夫が決断。おむつ、ガーゼ、ストローマグなど最低限のものを準備して家を出たころには、サクは泣き止み、「何? 暗いのにお出かけ? めずらしいね〜」って感じでキョトンキョロキョロになってたけど、もう安心を買おうってことでタクシーで救急医療センターへ*1。サク、ものの2,3分で寝落ち。

たははって感じでセンターに着いて、いちおレントゲンを撮ってもらって(服を脱がせてベッドに寝かせると、サク、ただならぬ雰囲気を察して号泣)、まあ大丈夫でしょうってことで帰る。すげー美人の女医さんだった。さすがに疲れた。安心すると、疲れってドッときますよね。行きも帰りもタクシーの運転手さんの労わりが身に沁みた。しっかしいったい何を食べたんだ〜、サクさんよ〜。

*1:うちの車にはナビもないし、初めてで場所がよくわかんなかったので