『踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!』

ニュースを見ているのがつらくてDVDをレンタルして見ました。

これは、やっぱり脚本が甘いってことになるんでしょうかね。7年ぶりの「踊る」本編であるからして祝祭的なムードに終始しながらも、莫大な予算をかけた映画作品ってことで派手な事件を取り扱わないわけにもいかず、結果として中途半端になってしまった、ってところ? 

でもね、こんなときだからってのも多分にあるのだろうけど、楽しかったよ。画面の中の湾岸署(新旧問わず)はとても幸福そうに見えた。青島くんもすみれさんも、7年間、変わらず元気にやってきたんだろうなー、室井さんは順調に出世してて、真下くんも相変わらずで、和久さんは亡くなってしまったけれど甥っ子が志を継ごうとしてて、それは湾岸署のみんなももちろん同じことで、ノートは大人気で・・・・っていう、幸福なファンタジーに、つかのま、入り込んだ。だから日向真奈美が怖いのか怖くないのかよくわかんないとことか、けっこうどうでも良かったの。キョンキョンは大好きなんだけど。

確かに、レントゲン写真のくだりでは、この21世紀に、フジの威信をかけて作った映画で、こんなネタやるかー?!と思ったけどさ。(や、だからこそフジ映画なのか・・・)

で、小栗くんなんですけど、この映画に必要だったか?!と問われれば、疑わしいと答えざるを得ない。しかし、文句なく!!かっこよかった。眼帯をして片目になっても鋭い視線、キレのよいせりふまわし、この手の演技はお手のものって感じで新鮮さはいまいちにせよ、いけすかないヤンエグ(死語)を見事に演じきってらっしゃいました。