2015年 元日の夜に (下)

・・・・というわけで、思いつきで始めた「ママじゃな」には、実は「自分の性分」「自分が好きでやってきたこと」「なにげなく続けていた仕事(しかもまったく別分野)」など、さまざまな要素が含まれているのだなあと思うにつけ、人生ムダなことってないんだなと感心する次第です。

同時に、「自分が持っているもの」「やってきたこと」を棚卸ししたり、それらをどうにか生かせないかと意識することによって、良い変化が生まれてくるのかなと思ったりもします。や、それは、何か特別な仕事とか活動とかじゃなくても、家族や周囲の人との関わり方とか、個人で楽しむ範囲の趣味とか、そういう小さなことでも。

「ママじゃな」に関しては、もうすぐちひろちゃんが出産なのでとりあえずペースダウンして、そのままゆっくりやっていくか、いっそお休み or 終了するか、今のところは深く考えてません。何しろ自分ひとりでやっていることではないので、相方の都合もあるし、自分のモチベーションも読めないし、自分にも家族の事情とかいつ何が起こるかわからないしね。

ライフスタイルや優先順位の変化があっても、その時々の生活に合わせて細く長く続けられたら素敵だなと思いはしますが、あんな思いつきでまったくのシロートが15人もの方に取材できたこと、その過程に、今はひとまず満足しています。こんなことができるとは思わなかった。自分のこれまでの経験が「ママじゃな」につながったなら、2014年の「ママじゃな」活動もまた、自分のこれからに何かつながっていくのかな、そうだといいなと思います。

やっぱりだんだん年をとってくると、小さいことの積み重ねの威力が身に沁みます。だから「今からではとても無理」って絶望しそうにもなるんだけど、やっぱり「やらないよりやったほうがマシ」と思うしかないんだなと。

本を読むにしろ、長い距離を走るにしろ、近道のできない趣味があるのは私にとって幸いなのだろうと思います。「一冊ずつ」「一歩ずつ」でしかない、と知っています。だから結局、日々を大事にするしかないんですよね。いいときも、悪い時も、自分の人生。2015年も一歩ずつゆきます。お酒も一杯ずつしか飲めないのだから泥酔した時は「なぜ引き返せなかったのか」反省したいと思います。 (おわり。)