睦月の七 / サラメシ

●1月某日: 再び、産院に友だちのお見舞い。沐浴後でほこほこした体が、新生児用のワゴン型ベッドではなく、お母さんのベッドにちんまりと寝かされていた。かっ、かわええ〜。サクも興味しんしん、ってか釘づけ。少しずつ距離を縮めていって、かけ布団をツンツンし、ついに握手。「おてて、ちっちゃーい。おみみ、ちっちゃいねー」と繰り返していた。抱っこすると、おっぱいを探すようなそぶりで顔を寄せてくる。うーっ、かわいすぎる! 明日が退院で、そうしたら次に会えるのはいつになるか…淋し〜い。あんまり早く大きくならないでぇー。夜、夫、新年会。前夜に「明日食べな」と作ってくれた麻婆豆腐が、生姜がきいててとってもおいしい。

●1月某日: 昨日も今日もサクがごはんを食べない。ごはん、というのはごはん茶碗によそったごはん。おかずは(自分が好きなものは)食べる。パンや麺も食べる。突然ごはんが嫌になったらしい。「ごはん、たべないよー」と連呼し、なだめてもすかしてもダメ。「ごはん、バイバーイ」と言ってお茶碗を手で押しやるに至ってはこちらもムッとする。朝、残したものを、昼、食べさせようとしてもダメ(おなかはぺこぺこのはずだが)。最後は「ごはん たべない。パン たべるも〜ん!」と言って号泣しながら抱きついてきた。うーむ。もう、ごはんがどうとか、っていうより、「自分が一度イヤだと言ったことを受け容れてもらえなくて意地になってる」感あり、だな。「ごはんを食べないことが悲しいのであって、君自身を否定してるわけじゃない」のだが、そういう機微はまだわかんないよね。かといって、何でもかんでも言う通りにしてやるのも違うし、難しいよな。こういうときって、「こんなの人生においては瑣末事だ」という思いと、「こういう積み重ねが躾や教育なのだ」という思いがせめぎあいますな。夜は、やはり嫌がるので、最後小さいおにぎりにしてやったら、急に態度を豹変させて食べていた。「サラメシ」の録画を見る。福岡市天神は新天町商店街の社員食堂。おおお! 子どもの頃、親に連れられて天神に行けば必ずといっていいほど立ち寄っていた商店街だ。社員食堂(一般にも開放されている)があるなんて知らなかったが、夫は「けっこう有名だよ」と言う。