『11人もいる!』第6話

ほんとにこのまま進学あきらめてソアラと結婚するの? てかこの2人、似合ってなくね?という、視聴者の素朴な疑問にドラマが答え始めました・・・や、そういう疑問を持たせるような作りになってた、ってことなんでしょうが。

ソアラの言動の未熟さ、身勝手さはともかく、最後に言ってた「一男くんとは一緒にプリクラも撮ってないしディズニーランドも行ってないし・・・なのにこのまま結婚出産だなんて」というのは確かに本質を突いてもいるのよね。つまり、若さとかお金とかできちゃったとかってのを乗り越えるための“愛”がそもそもあるのか?って話。それを突きつけられた一男が「責任」という言葉の次に、「父親と同じになるのはイヤなんだ」って言ったところがキモで、いきなり出てきた高橋一生(また、いい具合にみすぼらしい風体だった)とともに、これからの展開が読めなくてワクワクする。

家族のドラマであることをはっきりと打ち出していて、その家族の核とは夫婦なんだ、と田辺誠一お父ちゃんが滔滔と語る場面が前回あったけど、夫婦の愛はいつどうやって生まれ育つのか、についてこれから語られるってことかな。そういえば、広末のメグミも光浦のめぐみも、お父ちゃんとの出会いや子どもができた経緯について語ってたし回想シーンもあったけど、お父ちゃんの側からの当時の気持ちも知りたい。

ふたりのメグミには好感しかもちようがないし、よく見るとすごく美少女の二子ちゃん・三子ちゃんに比して、ソアラの異物感が半端じゃないんだけど、それはもちろん作り手の意図なんだろう。ソアラに相対する一男(あれだけ言いたい放題言われてもキレない、一男のいじらしさよ!)、そして、その件を通じて父ちゃんと対峙する一男がこれからの見どころなのね。