本当のことは誰も口にはしないよ
●4月5日(月)
月曜日。だけど私はもう毎日会社に行くことはない。午前中は産婦人科へ妊婦健診に。午後は、自治体がやっているマタニティスクールに行く。妊婦さん12人出席。2グループに分かれての歓談(?)や、栄養士による妊娠中の食事の話など。覚えがき。
- 鉄分の吸収をUPする食べ合わせ・・・動物性たんぱく質、ビタミン
- 同じくDOWNする食べ合わせ・・・タンニン(緑茶、コーヒー、紅茶。よって食後は麦茶、ほうじ茶、ルイボス茶などが良し)
- 成人は副菜として1日に6皿の小鉢で野菜・きのこ・海藻類を摂るのが理想。妊娠後期は+1皿
- 上の6皿(+1皿)のうち、2皿は緑黄色野菜であることが好ましい
- 果物は加熱調理せず食べられるため栄養を逃がさず効率的。
近所の妊婦さんと一緒につらつら歩いて帰る。夫婦とも関東出身で、転勤でこちらに来ているらしい。
夜、夫がワインのハーフボトルとか洒落たチーズやお菓子を買って帰ってきたので何事かと思ったら、今日は私たちの入籍記念日だった。夫、えらい!!! そんなこと、この数日も、ただの1度たりとも思い出さなかった私・・・。まだ、たったの2周年なのに・・・。ポークビーンズとか野菜と果物のサラダとか、ワインに合う感じのものをたまたま作っておいて助かった。ワイングラスに軽く2杯。
●4月6日(火)
夫、有休。午前中、一緒に住民票の異動のため役所へ行き、帰りには近所をいろいろ散策。まあ1時間半くらいは歩いたとはいえ、ふくらはぎに疲れを感じた。ふくらはぎといえば、ランニングでもっとも鍛えられる筋肉のはず。衰えたものだ・・・。
午後は、ついに本のダンボール箱を開封。やりはじめると夢中になるのがわかっていたので、あとにとっておいたのだ。途中、なつかしい本を読みふけるというお約束に陥りながらも、2時間半ほどでとりあえず終了。この家には、なんと備え付けの本棚があるのだ! これまで、本棚といえば前後の2段組にしていた(つまり後ろに隠れていて見えない本がたくさんあった。ついでにいえば上下前後に組んでいる棚もあった)のだが、これでかなりの量を一段だけで並べることができる。うれしい。自分好みの順できれいに並んだ本たちに、思わずじっと見とれる。背表紙だけでも見飽きないわー。
夜ごはんは鰯明太と鰯の丸干しというダブル鰯とマカロニサラダ、小松菜、お吸い物。胎動でぐいんぐいんと波打つお腹を夫に見せる。興奮していた。
●4月7日(水)
朝からプールに行く。また新しい市民プールである。これからはこちらにお世話になります。ここはこれまで行った中でベストかも。水の中を往復しながら、考えるともなくいろいろ考える。
インプットとアウトプットについて。仕事を辞めたら、ある部分でどちらも大幅に減るわけだ。別にそれは悪いことではない。ただ、ある程度、意識的に暮らしたいナーとは思うのです。なんていうのかな、欲しい情報だけを入れて暮らすよりも、少し、雑多なものが生活の中にあったほうがいい気がしたりして。あとは日常の話し相手、やっぱり居ないと凹むのかなー。
時の不可逆性について。平日午前中の市民プールに来ているのは、8割以上がお年寄りである。私がいくら妊婦で、あばらが、腰が痛いだの、体力が落ちただの言っても、その人達よりはよほど早くエネルギッシュに動ける。だからって、年をとることを一概にネガティブにはとらえたくないんだけど、いま65歳の自分の両親の10年後とかを考えると、やっぱり悲しい気持ちにもなるのだ。
夜ごはんは皿うどん。豚肉、キャベツ、にんじん、えのきだけ、玉ねぎ。贅沢なものはひとつもないけど、炒めながら、ふと、これだけの食材を当たり前のように手に入れて食べられるって幸せだなーと思う。これからもいつまでもこうなのだろうか?