月末狂宴

金曜日とあれば、月末の打ち上げにも力が入る。
いろんな部署から12,3人の人数が集まるという珍しい趣向で飲み会。ふだんの仕事ではほとんど接点がない先輩男子なんかが近くにいると昔はそれなりに構えたり緊張したりしたものだが、もはや、そーゆーこともなし。三十路ともなると、我が社では女子社員にあって中堅どころ。日ごろ絡みがなくても普通に仲間扱いされるというか、つまり若い女子扱いもされないので気楽だ。ははは・・・。

「ダンナと毎晩ヤりまくっとうっちゃろ〜」「何か昔よりおっぱい大きくなったっちゃない?」とか、おっさんのセクハラも絶好調。どこの会社にもいるよね、そういうこと言っても誰にも反感を買われないどころか、「まったく○○さん、相変わらず元気だな〜」なんつって周りを笑顔にしちゃう人って。ま、ちゃんと、言う相手を選んでるんだけどね。あげくのはてには「チクビあてクイズ!」とかで盛り上がる、30代以上推奨の打ち上げであった。

2次会も8人が残ってカラオケへ。こちらも全員オーバーサーティーなので、サザンとかプリプリとかジュリーとかで踊りまくる。酔っぱらいの常として、本人たちは年甲斐もなく、箸がころげるのも面白がる勢いなのだが、はたから見たら地獄絵図のようであっただろう・・・。叫びすぎて、はるな愛みたいな声になっている。

そんなこんなで、帰宅したのは深夜2時前。こんなに遅くなることは珍しいので、さすがに帰りのタクシーの中では夫の反応を想像してちょっとびびってしまった。こういうとき、夫、起きて待ってんだよね・・・。反省した風情(って、フリかよ)で恐る恐る入室。やっぱり起きてる。テレビ見てる。

「ご、ご、ご、ごめんなさい。」
「んもー、いま、何時よ」
「ごめんなさいごめんなさいわたしダメな人です」
「どこで飲んでたんか」
「もつ鍋屋。でもなぜか、もつ鍋は食べなかった・・・隣近所の席からいい匂いがしてくるのに、普通にイカゲソとか枝豆とか鶏の唐揚とか明太卵焼きとか食べてた・・・」

ぷはっ、と夫、笑い、
「オマエもいろいろ大変やな」
と言って寝る部屋にひきあげていった。よ、よかった、やっぱりあんまり怒ってないー!