皐月の十一

●5月某日: なんと夫が今日から6連休です。一年でこれだけは有休をとりなさいよ、という内規の消化のため。ってわけで我が家のゴールデンウィーク第2弾、始まり始まり〜!です。夫が休みだと、ごはん作らなくていいからありがたいんだよな〜(だめ主婦)。今夜は「ヘルシーなものを」という妻のリクエストに答え、さばの煮つけと具だくさんの味噌汁、しめじとハムとブロッコリーの炒め物を調理した夫である。トマトもついてた。ちなみに昼は鶏肉と野菜のパスタを作ってくれた。そうです。休みの日の夫は、夕ご飯だけじゃなくて、昼ごはんも、どうかしたら朝ごはんのおかずまでも作ってくれるのです…! 夫よ、(私にこき使われて)過労死しないでね。や、別に、私がそれを強いているわけじゃないよ。やってくれるんだもん。最近、サクの前でパソコン見てたら、軽々と椅子の上の私の膝にのぼってくる。you tubeでしんかんせんの歌・マルモリなどを見せろ、と言っているのだ。あと、私がよく聴いているので、最近はキリンジでもノリノリで踊る。

●5月某日: 朝早くからランニング。昼ごはん、ちゃんぽん。うちでは土日祝日のうち、月に一回くらいはちゃんぽん食べてますね。九州の食べ物の中でもかなり好きだ、ちゃんぽん(高校時代はリンガーハットでバイトしてました)。明日、とある資格試験を受ける夫は、サクの昼寝中に集中して勉強。起きたあとは私が散歩に連れ出して、さらに勉強時間を確保しよう…と、「サク〜行くよ〜」と玄関から呼ぶと、サク、パパの手を引いて連れてくる。「パパはお留守番だよ、ママと一緒に行こう」というと激しく首を横に振る。3人じゃないと行かない、ということらしい。いつまでこんなにかわええもんじゃろか。夜、「アメトーク」の録画を見る。華大芸人の第2夜だ。いやー胸熱! ほっこりするね、愛されてるね、酒が好きだね、吉本の犬だね! 華丸大吉は福岡の至宝ですよ!! この愛されっぷりは、たぶん北海道における大泉洋に匹敵すると思う(タカトシじゃない)。第一夜の視聴率は、関東12.3%に対し(これでも十分高いと思うけど)、北部九州は20.2%だったそうだ。

●5月某日: 夫は朝から受験に出発。私服のパパに置いて行かれたサク、激怒。全身をじたばたさせて暴れ、なかなか機嫌がなおらない。小一時間ほどして、もしやと思ってふとんに誘うと、うとうとし始め、そのまま2時間以上ぐっすり。睡眠不足でしたか…。午後、公園に。暑い。心の中で、「保元の乱まであと○時間」とカウントダウンをしていた一日だった。

『リーガル・ハイ』 第8話

相変わらず録画の視聴が遅れとります。

母親の小さい子に対する虐待や束縛の問題を取り上げるときって、親を改心させてやりなおす、って着地点にもっていくのがほとんどだと思うんだけど、そうはならないのが『リーガル・ハイ』。子どもが自分で、母親を訴えました。

実際は、今回のような展開の審議(?)を経ても、親権を放棄させる決断を裁判所がするのかどうか疑問だけれど、でも、お話として、とってもよかったです。こうせざるを得ないところまでいってしまっている親子関係って、実際にあると思う…。

人気子役を徹底的にクソ生意気な小娘として描写するんだけど、「あの年で親を切るという、子どもにとってもっとも難しいことを、歯をくいしばってやり通そうとしている」という並々ならぬ強さをもっていること、「天性の演技派」としての側面などをしっかりと押さえてました。現実の世でもあちこちで見かける酷使される子役を揶揄する…どころか強烈にdisってると見せかけて、実は彼らに対するrespectが感じられて、面白い脚本でした。

そしてそこに絡めてきた古美門自身の親子問題。『平清盛』での忠盛の父・正盛に続いて、謹厳な父親ぶりを見せてくれた中村敦夫はもちろん素晴らしい安定感。彼の登場に、心もとない子どものような表情を幾度も浮かべる今日の堺雅人。「親子の絆は強くて深い」という常とう句に対する、「強くて深いから困難なんです!」の一言は胸に刺さった。そうだよ、本当にそうなんだよ。

ラスト、「誰かが誰かを思って贈り物をするとき、その人はみんなサンタクロースなんです!」と、独自の説をぶちあげるガッキー。この、見事な朝ドラ娘っぷり、「ヘソで茶を沸かすぜ〜」ってな甘ちゃんのセリフが、ここに至るまでの苦さを中和し昇華するところまでもっていってくれて、救われました。つくづく素晴らしいバランスのドラマ!