文月の十三 / 初トトロ
●7月某日: ソフトバンクのショップにスマホを修理に出しに行く。内装は気持ちよく整えられているし、店員さんは、商品知識への精通やオペレーションの正確さ・迅速さ、接客態度の感じの良さなど、一様に高い能力ですばらしいと思うんだが、いかんせん、機械が精密になりすぎて、こういったときにけっこう時間がとられるんだよなー。ま、でも、その不便さを補ってあまりある恩恵を、日々、受けているのであるが。
昼ごろ、ちひろちゃんが娘ちゃんを連れてやってくる。「ママじゃな」の取材でちょくちょく会っているし、諸事連絡はそれこそ毎日のように取り合うこともあるが、ちひろちゃんと「だけ」ゆっくり遊ぶ・話すのは何気に久しぶりだったかも。娘ちゃんと会うのも2か月ぶりくらい。友だちの子どもに1,2か月にいっぺんぐらい会って成長を感じるのってすごく面白いことである。お昼ごはんは、全粒粉入りの島原素麺、美味しい餃子屋さんの餃子、野菜サラダ、それに唐揚げや卵焼き、パイナップルをちひろちゃんが買ってきてくれた。おやつは湯布院で買ってきたバームクーヘン。おなかいっぱーーーい。サク、ゆまちゃんにはグイグイいって、抱擁はおろか、キッスまでせんばかりの親愛の情を示している。ふたりは、お店屋さんごっこと車づくりとが一体化した「レストランカー」みたいなのの大作を作ったり、ママたちを相手に、お店屋さんをしたり、ママがやるアイスクリーム屋さんのお客さんになったり。
夜、夫が飲み会だったので、夜ごはんを食べつつ『となりのトトロ』の録画の後半を見ていたのだが、サク、終わった瞬間に号泣。
息子4才0か月に初めてトトロを見せたら尋常じゃないほど号泣。どうして泣いたのか、その理由を的確に表現することは、もちろんまだできないから、私の推測だけど、トトロや猫バスが(お化け的に)怖い、っていうだけじゃないっぽい。だったら、怖いと思った瞬間に「やだ」「けす」って言い出すもんね
トトロがお祈り(?)するたびに芽がどんどん伸びて森になるのも、楽しいというよりは、自然のルールに反する感じが怖かったようだし、お父さんがなかなか帰ってこないのも、お母さんが家に帰ってこられなくなったのも、妹がいなくなってどこを探してもいないのも、いろんなのが複合的に怖かったみたい
最後まで息をつめて見ていて、終わった瞬間に、「うわあああああ!」って泣き出して手が付けられなくなった。夫が飲み会で母子2人の夜ご飯どきに見てたから、「うちのお父さんも帰ってこなかったらどうしよう」的な気分にもなったみたい
ちなみに私にとっても大人になってからのトトロは号泣映画で、私がところどころで「うっうっ」と泣きながら見てるのを、横に寄り添って「だいじょうぶだよ」と背中を撫でながらがんばって見ていたので、怖さや不安を、ためてためて、ためこんでから、ワーッと爆発させたようです
お化けや怪獣みたいな生理的な怖さだけじゃなくて、ストーリーとか、自分の身におきかえてとか、そういう怖さや不安感をおぼえる年ごろになってるんだなー。てか、そういうのに割と敏感な子なのかも。良くも悪くも感受性が強め。私もそういう子どもだったと思うんで、やっぱりDNAでしょうか
その点、夫は非常に大らかにのんびりと育って、反抗期もなく、自分をもてあますような強い感情ってのがほとんどない、気持ちのいい「ぬる湯」のような人である。そっちの血も引いてるわけだし、私にしても結局は図太く育ってるので、ま、大丈夫だろうw
前日の「セミの抜け殻」についてといい、2日連続で、子どもの成長を感じるなあ。