葉月の十五

●8月某日: 窓(屋外側)が汚れてるな〜と思ってた最近なんだけど、台風が近づいているようなので、とりあえずそれまで放置することに決定。バスでとなり町へ行って、ちょっとうろついたり、本屋さんへ行ったりして遊ぶ。サクに見つからないように、コソーッと、サクの本を買う。今すぐじゃなくて、しかるべきときを見計らって「じゃじゃーん」と出すのだ。帰りは電車に乗る。

「知恵泉」夏休みスペシャルはいつもの倍の時間の50分。テーマは信長の築城。小牧山城岐阜城、そして安土城と、年代を追って見ていく。一言で言うなら、「防御のため→見せるため」へと城を進化させた、ということ。石垣を大規模に巡らせた初めての城、として小牧山城を紹介していた。けれど、石垣の上に建築物をつくる技術は、寺院建築に倣っているらしい。中世の寺院は山の中腹に建てるため石垣技術が発達したと言っていた。信玄の「人は城 人は石垣…」は有名だけれど、技術自体はあっても、ほかの戦国大名たちは採用しなかったということなのだろうか。それはアイデアというより、経済基盤のような話だったのだろうか、疑問(興味)が湧いた。

●8月某日: 友だちの家へ。子どもたちも歓迎してくれる。みんなでお昼ご飯。夏はやっぱり素麺だよね! 小学生と幼稚園生なんだけど、見せてもらった幼稚園の夏休みの宿題の量が…すごい…。そして、小学生の子も、幼稚園でやってる、卒園生向けの放課後クラス(塾っぽいやつ)に行き始めたらしい。すごい。世の中、とんでもないことになっている…! さて、楽しい時間のあと「そろそろ帰るよー」となってもなかなか一発ではいかないのが小さい子たち、というのはどこに行ってもそうなのだが、今回はなんと、小1のお姉ちゃんが大泣きしてびっくり! 15時になったら帰るね、と前もって言ってあって、その子はもう時計も読めるので「あと30分」と心づもりできていたはずなのに、誰よりも大声で泣いて、なだめるママや私の声もまったく耳に入らず、ついには、雨の中、傘もささずにひとりで外に走り出して行ってしまった、車が急に出てくる道路なのでとても怖い! ママも傘をささず走って追いかけ、私はサクと弟くんとの手をつないで追いかける。ママの腕に抱きかかえられてもまだ納得できてないお姉ちゃん。「そんなに別れるのが嫌なら、一緒にサクちゃんちに来る?」と持ちかけると、「そーゆー選択肢もあるの?」て感じか、ちょっと落ち着いてきた。とにかく興奮しきっているので落ち着かせるのが大事な感じがしたし、ママと子では何とも厳しい修羅場になりそうだったので、17時までうちで預かることに。弟くんも「行く」と言うので、3人を連れて、歩いてうちまで帰って、子どもたちの第2ラウンド開始。こういうケース(預かること)は初めてで、私自身、なんだか楽しかったのと同時に、いろいろ考えさせられた。その子たちを見送ったあと、サクとコンビニに。店を出ようとするとどしゃぶりになっている。サク、文句を言わず、へこたれず、自分で傘をさして歩いて帰る。雷…というか稲光がすごくて、寝つき悪し。夫は飲み会。帰宅後、焼酎で二次会。