『全開ガール』 第4話

んー私の思ってた、というか期待してた方向からどんどん離れつつある。

いちばん違和感があるのは、草太(錦戸くん)のフレンチシェフ歴。この設定で、このドラマ、一気に空々しいものになってしまった気がする。

東大首席とか世界を股にかけた弁護士とかってのは、壮大な比喩表現として見てたんだよね。“挫折から出発して”と作中では言ってたけど、何も(いわゆる地位や財産や将来性を)もたずに生まれた女の子が、もつことを手に入れるためになりふりかまわず突っ走っている、という。

で、草太もまたもっていないんだけど、優しい心と家事育児能力と、子ども(しかも血はつながっていない)や友人や保育所みたいな、ガッキーが甘んじて否定している絆を彼は大事にしていて・・・って、そういう対比かと思ってたんだよね。

輝く才能を生かす道をとるかどうか、みたいな話なら、「あれー? これって結局、“もってる人”のお話なんだ?」って感じになっちゃう。醒める。や、キムタクのドラマとかコードブルーとか、そういう類のドラマじゃないと思ってたもんだから。“今のみんなの等身大”を投影させようとしてるドラマだと思ってたから。

れんふつさんと平山さんのかませ犬も、子役ふたりも、荒川良々の野次馬も、そういう「記号」の域を出てない感じがする・・・ううーん。そうか参ったな。こういうドラマなのか。