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2016年8月8日 天皇陛下が「お言葉」を

世の中























原田眞人監督版「日本のいちばん長い日」、まだ途中までしか見てないんだけど面白い。今上の8月8日の「お言葉」を聞いたあとなので、本木雅弘演じる昭和天皇の在り方になおさら注目してしまう感じ。

明治、大正、昭和、そして今上の四代。同じく天皇といっても、その在り方はそれぞれまったく違うもので、もちろん昭和天皇は終戦までとそれ以降でもまったく違って、そのそれぞれを知ることはそのまま、明治からの歴史を知ることにもつながるんだけど、意外と知らないよね。

「日本のいちばん長い日」を一緒に見てた夫は、戦前の昭和天皇がいわゆる立憲君主として(絶対君主として)振る舞っていたことは知っていたようだが、ポツダム宣言受諾までのあれこれや「阿南、心配するな。朕には国体護持について確証がある」のくだりとかは初めて知ったもよう。

今上が即位して四半世紀以上が過ぎ、天皇といえば今上の陛下の振舞いをイメージするようになってるけど、それは古来墨守されてきた伝統ではなく、今上(や周辺)が時代をみつつ考えてやってきたやり方で、未来の天皇はどうあるべきか?は柔軟に考えていいんだよなと、天皇の歴史をみると思う。

もちろん、今上もそれを念頭に、自分の考えを述べたうえで「国民みなで議論してほしい」という意味での「お言葉」だったんだろうけど。でも今上は「天皇システムを今後も安定運用できるよう」ってお言葉があったけど、天皇システムを未来も必要とするかどうかは国民しだいだと思う

 

『お姫様とジェンダー』 若桑みどり / 「ママじゃな」2年半と朝ドラやなんかで、ジェンダーを考える最近

moonshine 世の中

 

お姫様とジェンダー―アニメで学ぶ男と女のジェンダー学入門 (ちくま新書)

お姫様とジェンダー―アニメで学ぶ男と女のジェンダー学入門 (ちくま新書)

 

 

「男らしさ・女らしさって何だろう?」と問われたら、いろいろ思いつくものだ。そういう固定的観念や、固定的観念によって築かれる性別役割分担、それらをもとに作られた通念や習慣がまかり通る社会。このような、「社会的・文化的性差」をジェンダーという(対して、生物学的な性差をセックスという)。

女子大のジェンダー学の講義をもとに編成された本。講義は、ディズニーのプリンセス・ストーリーのアニメを題材にしている。取り上げられるのは、『シンデレラ』『白雪姫』『眠り姫』。

アニメを見た女子大生たちの賛否両論の感想が、講師によって読み上げられる。

【肯定的な感想】

・女の子であれば誰もが憧れ、夢見るお話だと思います。

・美しい白雪姫に、ステキな白馬にまたがった王子さま。子どもに夢を与えるといっていいものだと思います。

・王子さまとの結婚が女の子の永遠の憧れで、これは大人になっても変わらない思いである。決して作り出された夢などとは思いたくない。

・シンデレラのように待ち続け、祈り続けるだけではだめだとわかっていても、やはり心のどこかで憧れてしまっている自分は・・・(後略)

・義理の母や姉にいじめられながらも「つらいときも信じていれば夢は必ずかなうはず」と歌い、幸せを夢見ていたシンデレラ。それは女性にうまれてきたことからくる心理であり行動なのです。私を拭埋め、多くの女性はシンデレラに共感しました。


【否定的な感想】

・私がシンデレラを見て、一番気になったのは、ハンサムでスタイルがよくお金持ちの男と結婚することが一番いいことだということが、あまりにも露骨に描かれていることである。

・白雪姫がこびとの家をみつけたとき、家のなかは散らかり放題で、洗いものもしていない状態だった。どうも昔から掃除洗濯、料理といった家事は女性の仕事で、男性は外で働くというイメージがある。考えてみれば7人のこびとはみな性格が違うのだから、ひとりくらい料理や家事が得意なこびとがいていいし、分担して家事をやればできるはずだ。
クライマックスで王子が白雪姫を助けるというのは、女性は男性に助けてもらうものだという考えをうむ。



これらのおとぎ話について、講師(筆者)のまとめ。

○他律的な女性の人生設計・・・理想の男性を待ち、彼と結婚し、その地位財産を共有すること。これが女性の「幸福」。

○社会上昇志向・・・階級の高い男性との結婚によって低い地位の女性が階層を上ること。これが女性の「成功」。

○幸福になる女性の条件
・白い肌 赤い唇 黒い髪
・小さい足
・孤児(かわいそうなよるべない境遇) 男性の保護と優越性を確認させる
・働き者―――家事をよくやる
・素直 従順 明朗 やさしい という性格が幸福をもたらす

○「待つ」「助け出される」女性に対し、王子(男性)は武器を与えられ、危険を乗り切り、悪者に立ち向かって勝利し、道を切りひらく姿が描かれる。



上記のような解釈・まとめ方は極端で、「こういった物語が現実の女の子~女性たちのあり方に影響を及ぼしている」というのはエキセントリックだ、と思う人も多いだろう。他愛く微笑ましい“おとぎ話”(=現実の話ではない)じゃないかと。

でも現実の社会は、また女の子や女性たちの言動はどうだろうか? 筆者は書く。

 


・少なくない女の子たちが、小さいときからプリンセスにあこがれて、関連商品や可愛らしい服装を欲しがる。消費社会はそのようなニーズをどんどん掘り起こし、どんどん商品を売る。少し大きくなると、髪の毛や爪の手入れをしたり、ダイエットに励むようになる。

・同時期の男の子に提示され好まれる商品は乗り物やロボットや武器であり、それらが「道具」「使いこなすもの」であるのに対して、プリンセス願望は女の子自身の顔や体、引いては心(生き方)に入り込んでしまうものである

・多くの女性はおしゃべりのような私的言語では雄弁だが、公的言語では沈黙したり、大きな声で明晰に理論的に話すことが苦手である。それはどちらかというと「男らしさ」だとされていて、女性は求められた経験が少なく、むしろはっきりと自己主張するのは女らしくないと敬遠されがちなことである。

・おとぎ話は王子さまとの結婚式で終わるが、言うまでもなくそこからの人生は長い。若さと美しさを失ってから自分の価値が失われたと感じ、年を取ることに悩み、抗う女性は多い。

・子どもや家庭という「私的領域」における幸福がその受け皿になりがちだが、それはいずれ「介護者」としての役割にもつながる。そのような「他者中心」な生き方を女性に担わせがちな社会は平等だろうか? また、そのような生き方が女性にとってスタンダードであることは、子どもや家庭を持たずに年を重ねる女性を苦しめることにもなっている。

・このような固定的なジェンダー観は、当然、男性にとっての抑圧にもなる。女性には求められない「責任感」や「たくましさ」「働き続けること」を個性に関係なく一様に期待されて、自由な生き方の可能性を奪っている。

 

胸に刺さる指摘が多かった。

というのは、私が「ママじゃない私、ポートレート」でインタビューを担当していて2年半、ここのところ「男女の非対称」について考えていたからだ(だからこの本を手に取ったのだともいえる)。

「たまたま同じ年頃の子どもを持っていても、“○○ちゃんのママ”ではなく、一人の人間として、みんなどれほど個性的で、どんなに多様性にみちているか」

を知りたくて、示したくて、始めた企画だった。多くの人に取材して、また、幼稚園などでもいろんなママに知り合い、それは強い確信になっている。「ママじゃな」サイトでもそれを示せていると思う。

その人数が増えていくにしたがって思うようになったのは、

「育ち方や性格、学生時代や独身時代にやっていたこと、生活スタイルやご主人の人柄などなど・・・こんなにも人それぞれ違うのに、
 “結婚して(出産して)仕事を辞めた” とか、
 “家事育児のほとんどを自分が担っている” とか、
 “将来的に働くとしてもパートかな” とか、
そういうところは驚くほど多くの人に共通している」

ということ。

私たちは個性や価値観にかかわらず、かなりの部分で、社会の仕組み・通念の中で生きてるんだなーと思う。

もちろん、そもそも「ママじゃな」をやっている私とちひろちゃんが専業主婦で、子どもを通わせているのが幼稚園だから、フルタイムで働くママ友や(“ママじゃな”の)モデルさんが少ないんである。でも、フルタイムで働く女性が統計的に少ないのも現実だろうし、たとえフルタイムで働いていても、子どもの送り迎えや家事を担う割合が多いのは女性だろうと思う。

夫は残業や休日出勤が当たり前で、母子ですごす時間がすごく長い人も多い。たまたま夫の理解や協力が得られているモデルさんやママ友は「私はラッキー」「恵まれている」と言う(私もそう)。

女性たちが「仕事を辞めたこと」を後悔しているか? といえば、そうではない(私もそう)。それはある意味リセットになっているし、「もともとそんなに好きな仕事じゃなかった」と言う人も多い。

でも、思うのは、就職する時点で、女性は男性に比べて補助的な仕事や一時的な仕事を割り当てられることも多いのだ。社会がそういうふうになっているし、そういう社会に生きているから、男性も女性もみんな、それが当たり前で疑問を持ちにくくなっている。

「だから社会が悪い(私たちは悪くない)」と主張したいわけじゃないんだけど(いや、それも一理あるんだけど・・・フェミニストって、そういう主張が怖いなとかちょっと他力本願じゃないかと思っていた)、こんな男女非対称の社会は男性にとってもどうなのかと思う。

夫が仕事に行き、子どもを幼稚園や学校に通わせて専業主婦をやっているから、「ママじゃな」で取材したりされたりできる。私たちの夫にそういう時間はない。幼稚園の送り迎えや出ごとは大変なときもあるけど、そういう時間で子どもの可愛さ面白さや成長をつぶさに見ることができる。比べて、夫にそういう機会は少ない。結婚しても、子どもができても、男性には仕事を辞める選択肢がない(少ない)。初対面の人に「私は体が弱いから専業シュフをやっています」と女性なら説明しやすい。男性は違うだろう。

どうしてこんなに、男女は非対称なのかな?と考える。昔からそういうもんだから。ってところだろうけど、それでほんとにいいのかな?

「男性は外、女性は家。働く場所が違うだけで、仕事量はそれなりに公平なんだ」「役割分担なんだ」一理ある。

「私は外より家で働くほうが好きだし」という人もいるだろう。

でも、そういう、一見「個人の価値観」に見えるものを作るのは、おとぎ話やマンガやドラマだったり、親や周囲の大人のものの見方や考え方だったり、「これが普通」という社会通念だったりするんじゃないかと思う。

そういうものから免れ得た人が、今、社会の少数派として女性キャリアになっていたり、専業主夫になっていたりするんだろうと思う。逆に、社会が違ったら、違うライフスタイルをとっている人もとっても多いんじゃないか。

今、自分たちが「現状でいい」と思っていたとしても、やっぱり男女は対称に近づいた方がいいんじゃないかと思うのは、意識的にも無意識的にも、私たちの生き方考え方ジェンダー観が、子どもたちに伝わるんじゃないかと思うから。

社会も少しずつ変わってるとは思う。なぜなら、(詳しくは知らないけど)セーラームーンもプリキュアも、容姿がかわいくスタイルが良いのはいまだ大前提だけれど、「自分の意思で戦う」ヒロインたちだから。ディズニーやピクサーのアニメも、公平なジェンダーについてかなり意識された作品が多いと思う(20年以上前の『美女と野獣』でさえ、ベルは王子さまを待つのではなく、本が大好きで、父親を捜しに自ら危険に飛び込み、野獣の恐怖に屈しない強いヒロインだった)。

子どもたちが接するアニメや映画が変わってきているのは社会の変化を映し出しているし、接するものが変われば人が無意識のうちに身につける価値観も変わるだろう。

いっぽうで、女性向けファッション誌では「愛され女子」なんて惹句が常套で、「壁ドン」とか「俺さま」みたいなマンガが流行ったり、じゃじゃ馬なヒロインをすてきなダンナ様が後ろから支えて、世間様に生意気ととられそうなことを言えば途中で優しく口をつまんで制してくれる朝ドラが人気だったりする一面もある。

とりとめもなく書いてしまったけれど、「ママじゃな」で取材したり、朝ドラを見たり(朝ドラを見た人々が述べる感想にジェンダー観や常識とされているものを垣間見たり)しながら、自身の内面にある「当たり前」について考えてなおしたり、子どもたちの世代では何が当たり前になってほしいのかを考えている最近で、そんな私には大変面白い本だった。そしてあなたにも、誰にでもおすすめ。

 

 

水無月の三

日々

●6月某日: 今日も肌寒いが、ごく小雨になってきたので裏山へたけのこ掘りに。掘るというか、「真竹」は細いので、5歳児の力でも素手でポキッと折れます。雨後のたけのこと言うとおり、義父が日々、さんざん掘ってるはずなのにニョキニョキ伸びてきてるたけのこさんたち。ポキッポキッと調子よく折ってたら両手にみんなで山と抱える量になり、持ち帰って庭で火を起こして茹でました。

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その他、畑から玉ねぎやきゅうりやニラも収穫し、青じそに至ってはついに鉢寄せしてもらって持ち帰る。今日サクがもっとも喜んだのはおたまじゃくしで、近くの田んぼに、今にも足が生えてきそうなのから、まだ孵ったばっかりみたいなちびっこまで大量に。小鍋を借りて掬い上げて玄関に置き、何度も何度も見に行っていた。うちまで持って帰っても良かったんだけど、元の田んぼにリリースする。あく抜きの下茹でが済んだタケノコを友だちにくありながら帰る。

夜ごはんは鯛の煮つけ(義父が持たせてくれた)、ニラと玉ねぎとネギの味噌汁、トマト、オクラ。

 

●6月某日: サク弁、ごはん、ハンバーグ、味つけ玉ねぎ入り卵焼き、たけのこ煮、五目豆。睡眠不足で眠いです。サクは金曜日よりもうちょっと手前のところで「ここからひとりでいく」と。クラスのママ友に「いかがですかー」と募った結果、今日は6件、おすそわけ。まだまだありますが(笑)。




友だちの家に行くというサク&子どもたちと一緒に歩いてたら、サクのかばんを忘れてることに気づいて引き返す。夕方、迎えに行ってからも公園に場所を移して遊ぶ子どもたち。やっと家に帰れたら、ゆうべ睡眠不足だったのでガクッときて、15分ほど昏睡した。

夫が急きょ飲み会になったので一部メニュー変更し、夜ごはんは、豚と玉ねぎ、卵の甘辛炒め、イサキ刺身、野菜の酢漬け、きゅうりとパプリカ、トマト。イサキの刺身おいしくて、サクもばくばく食べてた。お風呂をあふれさせて(自動で止まるとかそんなのないから!)、「今日はシャワー使うの禁止ね…」ってことにすると、サクが洗面器でバッシャーバッシャーと頭から湯をかぶりながら、「きょうのおふろ、おもしろい! おもしろい!」と超喜んでた。ありがとw

 

 

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『とと姉ちゃん』 第20週 「常子、商品試験を始める」

ドラマ

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水無月の二

日々

●6月某日: 移動保育先への登園。サク、入り口の100mくらい手前で、「ここでバイバイする」と言って自転車を降りる。ちょうど、見通しの悪い小さな交差点があるのでくれぐれも気をつけるよう言い含め、送り出す。無事に入っていくまで、やっぱり見届けちゃうよね。サクも何度か振り返りながらテテテと歩いてた。

今日はいろいろやることがあるので延長で預かり保育を頼んでたんだけど、それで時間の猶予があると思うとちょっと心の余裕(=ゆるみ)になっちゃって駄目ですね。いやでも、そういうときしかできないことをやった気もするが。とりあえず、放送大学の中間課題(通信指導課題)を提出できたのでまずはホッと。WEBで提出したんだけど、超簡単だった(操作が)。その場でちゃんと受理されたこともわかるし、すばらしいなあ。

サクを迎えに行くと、園庭で数種類の紙飛行機を飛ばして遊んでいた。しばしつき合わされてから、帰る。タネだけ作っといたさつまいもぎょうざ、皮を包むのはサクと一緒に。その他、今日の夜ごはんは、砂ずりとニラのにんにく炒め(夫が作った)、ズッキーニ炭酸揚げ、パプリカ、トマト。サクが寝てからも夫と飲みつつ録画消化。『洞窟おじさん』完全版のDVDを友人に借りて見ているんだけど、すばらしいなあ。初めて見た『昼のセント酒』は、予想通りというかなんというか、いまいちだった。戸次さんはがんばってるんだけど脚本演出だよね・・・。

 

●6月某日: 朝ドラ『とと姉ちゃん』がついに戦争編に入ろうとしていて、その導入に作り手の意欲があふれていて、ぐっとくる。ついついじっくり感想ツイート。それからランニング。小雨ラン40分。ゆうべは飲んだのでごはん(お米)食べてないし、今朝も朝食スキップしたので、炭水化物不足気味な感じが少々。走り終えて、WS3本してすっきりしたところで、クルマ屋さんにエンジンオイルの交換とかに行ってた夫とサクが返ってきたのとバッタリ会って、一緒に帰る。

『孤独のグルメ』再放送の録画で超おいしそうな焼肉屋さんー。走ったあとの体が肉を欲しているぜ(走った意味は…)。さて午後から夫の実家へ、途中わたくしが運転席で小雨ドライブ。前には進めるのよね、前には…。今日はうちの周りでさえ肌寒かったので、夫の実家は当然寒いです。長袖トレーナーの上にパーカーを着込んでいってもまだひんやり。で、雨がやまなかったので、蛍が見に行けなくて残念。

「雨やけん何にもできんもんねぇ」と言いながら17時から夜ごはんが始まりました(笑)。イカとアジ刺し、インゲンや青じその天ぷら、そしてニラとじ超おいしかった! サクはリュックサックにいろいろ詰め込んできたおもちゃやら絵本やらで大人を巻き込みつつ遊ぶ。

 

 

『真田丸』 第33話 「動乱」

大河ドラマ

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やっぱり大河ドラマは歴史の素養がある人が書くに限るよなあ、と思わされる前回、今回。これだけいろんな人物が出てきていろんなこと言ったり動いたりすることに、「おおっ、そうくるか!」てのはあっても違和感がないんだよね。

加藤清正や福島正則は、豊臣ファミリーの子・虎之助であり市松であると自負しているから、北政所のところに相談に行く。そこで寧があっさり「家康につきなさい」と指示するのだが、それが淀や秀頼はまったく関係なくて「伏見で戦などあってはならないこと」と言うのがすごく新鮮で、でも納得感大きいんだよなあ。権謀術数を知らない優しいおっかさんならそう言うよね。

そして寧は、病床の秀吉を無理やり叩き起こして一筆書かせた三成の姿は見ていて、家康の姿は見ていない。三成はもともとの性格のうえ、秀吉の遺体の件で「わたしに聞こえんところでやってくれんかのう」と言われたものあり、天下の仕置きや諸大名の言動について寧にいちいち報告はしていなかっただろうが、家康は寧のところに参上した(そして自分に都合よく話をしていった)形跡がある。いろんな描写が重なって、あーこうなるわなあ、と。

徳川に襲撃情報を裏流ししちゃうのが、流れ流れて今は小早川秀秋のところにいる江雪斎っていうのもうまくてねー。家康が氏政を衷心から救おうとしたのを江雪斎はよく知ってるもんな。情けは人のためならず、だね。で、三成はというと、イラッとさせるサムシングを持ってるうえに、あれこれ苛酷な処断をしてきたという印象を持たれてるんだろうな。秀吉が命を発して三成が実行してきたことが多いから。

そんな、秀吉が遺した負の遺産や、三成の人となりもだいたいわかったうえで「君側の奸」とまでぶちあげちゃうのが徳川のおそろしさなんだけど、自分の仕える主の器や能力に心酔していて天下をとるべきだと思い込んでいるのは本多正信も三成も同じ。正信のように「暗躍が好きで好きでしょうがない」みたいな人物が出て来ると大河は盛り上がります。好々爺然として冷酷。近藤正臣、「あさが来た」のお舅さんより全然似合ってると思いますよ。

今回、もうひとりの「主に仕える者」が直江兼続であり、彼はこれまでどちらかというと「お屋形さまの限界を正しく知る者」として描かれてきた。信繁のことも決して憎からず思っている直江の「これ以上は時の無駄である」よかったなあ。そこからの、景勝に奏上する三成評「義のために死ねる男です」。これもさ、三成と直江の仲をドラマ外での関係をほの想像させて、いいセリフじゃないですか。まぁドラマだけ見てたら「? あんたがなんでそんなこと知ってんの?」思う人もいるだろうけども。それを受けての「では、わしはどんな男だ」 これよ、これ。



「義のために死す」は景勝のフックになったのよね。しかも、ほかならぬ直江が言ったから、「元祖・義の漢(おとこ)謙信公の跡を継いでるのは俺だ!」って気持ちになったんだろうなー、と。そしてそして、三成を止めた景勝に驚く(露骨に驚いてたw)信繁に向かって直江が言う「お屋形は本気になられた」。それが直江の新たな苦渋の始まりでもあるのだけど、喜びでもあるのだろうなあと思わされたのでした。今回の上杉の場面、いくつもの短いセリフがいちいちかっこよくて痺れたよ!! こうなってくると、直江状が楽しみでたまらんですな!!


きりの「石田様しまったと思ってますよ」といい、清正の「ふりあげた拳をどうしていいかわかんないんだろ」といい、ものすごく頭のいい三成に見えていない部分をこの2人が正しく理解しているのもツボだよね。ここへきて、「やっぱり、きり=霧隠才蔵なのでは」説をツイッターで見かけた。信繁がきりの意見を求めたのも地味に感動。そうなるとスタスタ歩いて行っちゃうきりちゃんがまたきりちゃん。

清正の「腕相撲やろうぜ!」を心底苦々しい顔で見下ろす三成が最高。清正だったら腕相撲で絶対スッキリできるし三成だったら絶対スッキリできない、ってのがよくわかるんだよね。「こういうのおまえらしくない」ってなんだかんだ三成のことが嫌いだけど大好きなのに、清正には清正のやり方しか提示できなくて、三成はやっぱりそれに乗れない。なまじ単純に反りが合わないってだけじゃない関係が、くーってくる。願わくば前回三成が言った清正の「おまえは案外、城作りもうまいし領内の仕置きも確か」な部分ももうちょっと見たかったんだけど、三成をこうしてちゃんと理解していること自体、清正がただの脳筋じゃないことを示してるんだろうね。

今回、寧に「この子には難しいことはわからない」と言われた金吾中納言にもちょっと驚く一面があったりするのかなーと楽しみにもなる。

このドラマで初めて片岡愛之助をすごくいいなと思ってる。今日の三成とのやりとりも家康とのやりとりもすごくよかった。後者の口舌はまったくの歌舞伎調だったけど私にはそれがツボでしたね。刑部の妙な率直さが、彼が元気なころはどうにも危ういなと感じてたんだけど、いま秀吉の遺言を死にゆく老人の世迷い言と断じ、家康に向かって自分は秀頼公の忠実な家臣と言い放つ彼に「こういうことだったのかー!」と思う。

先週、さんざん人望の無さを描かれた三成が、清正やら刑部やらに熱い友情を示され、とどめに景勝にハグされるのがねー。ううっ。ただ、景勝の本気がいつまで続くのかはちょっと疑問ではあるw 直江さんは念には念を入れた直江状を書きまくるのが想像できるんだけども。

で、最後に現れてすぐさま図面を出し(何で持ってるんだよw)軍議を仕切り始める昌幸なw 「発言する者は名乗れ」の一言でこの軍議に妙なおかしみを与えるところ三谷さんすごい。そこで政宗と忠興が律儀に名乗り続けるのが何か「そうそうこいつらこういう奴!」て思わせるんだよね。三成のための仕事でもあるんだけど自らが放った刺客はちゃっかり三成のせいにしてるあたりマジ昌幸さんw 昌幸が徳川屋敷でこんなふうに振る舞う場面があると、関が原がまたいやがおうにも盛り上がりますよなー。

 

水無月の一

日々

●6月某日: 周辺工事につき移動保育中。幼稚園に集合→みんなで歩いて移動先へ(5分程度)または直接移動先へ登園という2パターンがあって各家庭に委ねられているところ、今日はサクの希望で初めて後者を選んだら1番に着いた。さてさて今日もいろいろと・・・。昼ごはん食べてからは、お母さん人形劇団の倉庫の整理のため幼稚園へ行ってお仕事。

降園後、しばらく外で遊んだあと、サクは友だちの家へ。クラスでも仲の良い子なんだけど、行くのは初めて(お母さんが働いていて延長保育が多かったので。最近、お母さんは働き方を変えられたようで延長保育が減っている)。とても楽しかったみたい。帰り道、「Mんち、ぜーんぜんとおくないね!ちかいね!」と、いかにもこれからもいつでも行けるねと言わんばかりの主張をしてたけど、まあ自転車で片道10分少々というのは遠いわけじゃないけど、お母さん毎日のようにそれを2往復、3往復とやるのはけっこう疲れるのよ…。できるだけがんばろうとは思ってるけどね。



さて夜は夫にバトンタッチして、清川gigiへライブ企画を見にいく。ニコランさんたちの人形劇が一番のおめあてだったんだけど、他の方々もすごくよくて、特に垣内美希さんの歌には衝撃を受けた。たった3曲だけだったけど、これ書いてる今(ライブから3日後)も思い出すと胸がじんとする。

ライブの詳しい感想はコチラ↓


ライブ見ながらビール2本飲んで、帰ってきて余韻を楽しみながらもう1本飲み足して、寝る。

 

●6月某日: サク弁、ごはん(おかか)、のり卵焼き、五目豆、ポテサラ、きゅうり。朝から鈍い頭痛。だんだんひどくなりそうな気配があったので横になって大人しくする。2時間近く経ってもあんまりよくなる感じがなくパソコンに向かうと余計・・・って感じだったけど、コーヒーのおかげかチョコのおかげか、しばらくするとすーっと引いて行った。カフェインが頭痛に効くっていうのは、けっこうホントにあるんじゃないかと思ってる。

降園後、外で遊ぶのがとっても楽しそうな子どもたち。あれ見てると「もう帰ろうよ」ってなかなか言えない。

夕方は大池どんぐり文庫へ、梶田さんが語ってくれた「うりこひめこ」面白かったなー。昔話のいろんなモチーフがちりばめられてた。絵本も5冊借りる。サクは『サンドイッチサンドイッチ』が大好きで時々どうしても借りたくなるようだ(笑)。

ところで、幼稚園で作った紙粘土団子のネックレスを、「つけていったら?」「それいいねーっていわれるんじゃない?」「つけてね」「つけた?」とサクが言うので割とどこにでもつけていってる。どんぐり文庫でも梶田さん始めいろんな人に「すてきね」「さくちゃんが作ったの?」と言われたんだけど、あれほど称賛されるのを期待してるくせに、実際に言われると「それほどでも」って顔してるのがなんだかな(笑)。一昨年卒園された園のママ友と話し込む。この方は私が10年近く師事した上司の奥さんでもあり、話がいろいろ深まる(笑)。夜ごはん、チャーハン、唐揚げ、きゅうりスティック、トマト、五目豆。唐揚げは最近できた専門店で買いました。

 

 

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皐月の十七

日々

●5月某日: サク弁、ハンバーグ、ポテサラ、枝豆入り炒り卵、千切りにんじんグラッセ、ひじき煮。今週は予定がいろいろ。TO DOリスト書くのって有用ですね。と言いながら、眠くてたまらず10分ほど昏睡してたら立派な寝じわができました。

幼稚園から友だちと歩いて帰り、そのまま友だちが遊びに来る。夕方、サクが先日書いた手紙をおばあちゃんに出しにいこう、と誘うと、「もう1まいかく」と言って、福岡タワーの絵を描き高さやら薀蓄も添えた1枚を添付しておりましたw マンションの下で私が待っていて、そこから150mくらい先のポストまで、サクが一人で投函に行く。初めてのことで、上気した顔で帰ってきた。

夜ごはんは、カレーライス、千切りキャベツに千切りにんじんグラッセ、ポテサラ、トマト。カレーは正義ですよね。

 

●5月某日: ちょっと気を抜いてたら、朝、準備がちょっと遅くなって、バタバタ登園。朝イチで美容室に行く。担当してくれた方が結婚退職されたので、今日から別の方にお願いすることになったのだけど、とても感じよく上手な方だった…と思う。

もう少し伸ばそうと思って長さ自体はそんなに変わってないのだけど、幼稚園の迎えに行ったら、サクのクラスメートたちの何人かが私を見るや「かみきった?」と言う。男の子も女の子も関係ない(というかサクより先に気づいたのも男の子だった)。今日も1日がんばってto doリストこまこま消しました。

夜ごはんは、ニラ豚(玉ねぎ)、キャベツと揚げの煮びたし、冷奴、梅肉たたききゅうり、トマト。今年も冷奴の季節になりましたね。すりおろししょうがと刻みネギでいただきました。夫は明日健康診断なので、総量的に控えめ。お風呂上がりから寝るまで、ちびちび炭酸水にレモン絞ったの入れて飲むのがマイブーム。3日連続で休肝しておるのですよ!(自慢)(そしてたぶん3日で終わる)(そして5月も今日でおしまい) 

 

『真田丸』 第32話 「応酬」

大河ドラマ

 











 

三谷さんて、1シチュエーションとか会話劇書かせたらほんと名手なので、「応酬」ってサブタイトルだけで超期待して(三成を思うと超胃も痛い)たけど、いやぁ期待通りでした。景勝のチキンぶりとか予想以上で…無理を押して書状を書いた刑部さんも報われなさすぎる…

関ヶ原の戦いがあり、江戸幕府がひらかれ、大坂冬・夏の陣が起こる。三成も家康も真田も、帰着するところははっきりわかってるんですよ。ドラマはこの回だけでも、三成が負けて滅びてゆく必然・家康が狩って新しい天下人になる必然を克明に描き出している。それで、それでもですよ、そこに主人公がどんなふうに絡むのかが、まだまるで見えない。っていう最大のミステリーをずっと維持し続けている「真田丸」が本当に憎らしい!(=憎らしいほど嵌る!)

いや信繁だって最後は負け方について死ぬのわかってます。で、ここまでの状況だとそりゃ徳川じゃなくて豊臣につくよなあ、ってわかるんです。でも、信繁ここへきてだいぶ無能というか三成の下で働きたいと言ってもたいして役にも立ってないし「呪い」のようなものを受け続け澱を溜め続けるのみで、このまま友情とか恩義とか呪いとかを理由に豊臣について戦死するって悲しすぎるじゃないですか、作風的に何か「心を打つもの」を描くはずだと思うじゃないですか、それは感傷だけでなく、どこか視聴者の心を熱くするような、鼓舞するような、何かしらの前向きさを孕むはずじゃないですか、その萌芽がまったく見えない!! すごいです(笑)。

家康と三成にしたって、酷薄じゃなく情け深くてびびりなところもある(秀吉と対照的だ!)家康は、天下を任せるに足る、長く続く江戸幕府をひらくに相応しい人物として描かれていて、すこぶる魅力的なんですよ。対する三成も足りないからこそ魅力的だったりして視聴者としては感情移入しちゃうんだけど、これ判官贔屓的な気分だけで負けて滅びちゃう悲劇性だけじゃあまりに救われないじゃないですか、これどうすんのよ、っていう。


きりちゃんとの関係性にしても茶々との関係性にしても、真田家の趨勢についても、実は読めないことだらけだよねっていう。

演技は当然、誰も彼もいいんだけど、鈴木京香の寧にいつもすごく惹かれます。役作りのために太った(太って見えるようにと三谷さんに言われて水をがぶ飲みしてむくませた)と何かで読んだんだけど、それがすごく良く作用していて、地母神的な雰囲気なのに哀しいっていう今作の寧の雰囲気が本当に魅力的です。

 

 

 

皐月の十六

日々

●5月某日: 10時前からランニング。外に出ると思った以上に肌寒かったので、自転車散歩がてらの買い周りに出ようとしていた夫に電話して、長袖がいいかもよと言う。帰ると、サクも薄手の長袖Tシャツに着替えていた。ランニング10キロ。恐らく20度くらいか、寒いぐらいだった。いや、走ると汗だくなんですけど。こうやって少し涼しくて(10キロ程度だけど)距離を踏みやすいときが何度かあると、蒸し暑い夏ランを前に、体力がつく気がする。

午後、サクがハマっているトムとジェリーを何話か一緒に見たんだけど、やっぱりすごいね(笑)。夫は子どもの頃よく見ていて、どの話を見てもだいたい展開が読めるそうだ。私はあんまり見た覚えがないのは、夫との年齢差なのか、放送時間が早かったのか(私は保育園児なので幼児期は夕方のアニメをあまり見ていない)、単にそんなに興味がなかったのか? 

さて今夜はサクの仲良しの友だちご家族と近所の焼き鳥屋へ。マンガ『よつばと!』ふうに、夕方「重大発表ー!」と言って今夜の計画を告げると、サク歓喜。店の前で合流した2人は一瞬で最高レベルのテンションに上昇。2時間弱いたのかな、大人も楽しんだ。大野君のドラマを…というか大野君を必要以上に褒め称える私。帰り道、じゃあここでと大人が言ってから子どもたちがバイバイするまでが、昼間一緒に遊ぶとき以上に長いw そしてやっと別れると、1分ほどでサクのテンションが急激に落ちる。時刻は午後8時40分ごろ。さんざん盛り上がった疲れが急激にやってきたらしいw 

風呂に入れて寝かせたあと、夫と先週やってた『海街ダイアリー』の録画の続きとかたけしのニュース7daysとか見つつ飲み足して、寝る。

 

●5月某日: 一日中、よく降る。午前中、かなり強い。『海街diary』のマンガを読み直してたら続きが読みたくなったので、サクが借りていたトム&ジェリーをゲオに返しにいくついでに、本屋にも寄ってもらうことにする。で、無事に海街7巻発見したんですが、そこで同時に『よつばと!』の12巻も発見されてしまいまして(11巻までしか持っていなかった)、サク「あー、かいたくなっちゃうー」うん、そうなっちゃうよねw ってことで一緒に買いました。車に乗り込んで、「あー、うれしい。きょうはいいひだー。はやくよみたーい」などなど、あらん限りの語彙で喜びを表現しているのを見ると、成長だなーっていうか私の子どもだなーっていうか。

買い物して帰り、さっそく読書タイム(夫は昼寝)。海街7巻、よかったわー。そしてサクのあとによつばと!12巻も読む。よつばとも面白かったわー。よつばがめちゃくちゃやるのがいいんよね。それにしても、子どもができる前から集めてたのを自分の子どもが読んで楽しむようになるって不思議ね。夜ごはん、鮭の塩焼き、小松菜とわかめの酢の物、豆腐やしいたけの鶏だしスープ。など。いろいろ書き物とか、『真田丸』の感想ツイートやら(笑)、明日の弁当の準備などで、寝るの遅くなる。