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『人質の朗読会』 小川洋子

 

人質の朗読会 (中公文庫)

人質の朗読会 (中公文庫)

 

 

連作短編集、ということになるのだろうか。その舞台としては、本のタイトルが示す通りとても特殊な設定がなされていて、冒頭で説明される。地球の裏側をゆく旅行会社のツアー参加者(日本人)が、現地の反政府ゲリラに襲われて拉致され人質となり、膠着状態の2か月ののち、犯人グループが仕掛けたダイナマイトにより全員死亡、という・・・。
 
本編となる8つの短編は、人質として過ごす日々の中で彼ら自身が語った過去の思い出話という趣向である。つまり、最初に衝撃的な事件と、その結末としての死がある。
 
読者も思わず緊張を強いられた格好で読み始めるが、そこで語られる物語のひとつひとつは、やはり小川洋子の筆致によるもので、とても静謐な雰囲気をたたえている。
静かなだけではない。風変わりで不可思議で、少し薄気味悪い。必ず、死や欠落がすぐそばにある。それでいて、紋切り型の展開や結末は決してない。悲しく、そしてあたたかい。
 
大して美味しくもなく、形だけは無数にあるというビスケット工場に勤め、がめつくて小うるさいアパートの大家と工場から持ち帰ったビスケットをシェアするのが日常になる主人公。たまたま両親がいないとき、隣に住むいわくありげな婦人に台所を貸すことになり、コンソメスープ作りを手伝うことになる主人公。何の変哲もない公民館で行われる数々の集いに足を踏み入れる主人公。なぜか様々な人に、「私の死んだおばあさんに似ている」と言われる主人公。
 
おしなべて突拍子のない物語だ。けれど小さなエピソードの隅々にまで精緻なディテールが張り巡らされているのでリアリティがすごい。ディテールは往々にして、妙なおかしみを醸しだしているのも特徴。こういうことって、あるよねと思う。取り立てて誰に語ったこともないけれど、自分の中に引っかかっているどこか不可思議なエピソードが、誰の人生にも。
 
最初の舞台設定―――衝撃的な事件と死―――があるので、それらの物語はとても深遠に響く。けれど本当は、これらすべては、彼らがどんなふうに生き、どんな終わりを迎えようと変わらない、過去の話だ。
 
映画にしろテレビ番組にしろ、往々にして、何かを成し遂げたという実績や、あるいは努力の過程を輝かしく評価することが多い気がする。実際、理不尽な事件や運命に遭って人間が亡くなったとき、メディアが報じる生前のエピソードもそれらの類だ。
 
本書は異なったアプローチをとっていて、馴染んだ場所から遠く離れて死に瀕しているかもしれない彼らが語るのは、実績でも努力でも、家族への愛情でもなく、いつかの、風変わりでおかしな出来事だ。わざわざ人に語って聞かせたことのないような。
 
けれどそのとき彼らの心が動いたこと、自分でもうまく消化できないような思いを抱いたことは事実で、そんな、言語化し難い事実や、思いが、生きているということそのものであるように思う。
とてもささやかだが、侵すことができない生の尊厳だと思う。
 
彼らの話をテープに撮って祖国にもたらしたのは、現地の特殊部隊のメンバーの一人という設定である。彼は、その任務の一環として監禁場所に盗聴器をしかけ、人質の朗読会をヘッドフォンで聞いていた。
 
その彼は、日本語がわからない、というのがミソだ。
彼は当然、話された内容をリアルタイムではひとつも理解できない。それでも、人質それぞれの声音や、日本語のリズムや、小さな咳払いや拍手を、小川のせせらぎのように好もしく聞いていた。
 
最後に彼が語る逸話にもまた、「その意味はわからなかったけれど・・・」というエピソードが出てくる。突然訪ねてきた異邦人(日本人)とのコミュニケーション、けれど子どもだった彼が感じ取ったその優しさと確かさにすごく泣けた。無数の小さなアリが食べ物を運ぶ列、その虚しさを嘆くことなく過剰に讃えることもなく、「小川のせせらぎのよう」と彼は言う。敬服する思いで。
 
いくつか読んだ小川洋子の作品で、今のところこれが私のベスト。おすすめです。
 

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弥生の一 / お母さん劇団 人間劇

●3月某日: 今日の登園は近所のお友だちのお父さんが担当。徒歩で子どもたちを連れていってくれた。待ち合わせ場所で合流して、「今日は、おとこたびだな!」とはしゃぐ子どもたち。さて私は10時半に登園。1・2・3月生まれの誕生日会にてお母さん劇団が公演します。









劇のあいだ何度かサクと目が合ったけど、いつものようにニッコリするのではなく、ちょっと呆気にとられたような、恥ずかしそうな顔をしていた。劇が終わるとお母さんたちはいったん帰ります。幼稚園からの帰り道、自転車の後ろカゴから
 
サク「おかあさん、おとひめすごかったな!」
私 「やろ? びっくりした?」
サク「うん。きょう、ようちえんにハクセキレイ(鳥)おった」
 乙姫の話題、短っ!

家に着いてから、「おかあさんのふく、すごかったな」と思い出したように褒めてくれた(服をw)けど、そのあと紅潮した顔で言うには、「秋のへやのとこで、トンビのなきごえがしたな!」と。そうです、竜宮城で見る春夏秋冬の部屋の場面。春はウグイス、夏は蝉、秋はトンビ、冬は風と、それぞれにBGMを付けていたのを、サクは全部ちゃんと聞いていて、感動していたのです。

この案が出たとき、正直「そこまで凝る必要は…」とも思った私の頭を叩きたい。春夏秋冬の部屋は、福音館書店の絵本を見ながらお母さんたちで描き、竜宮城の場面ではたくさんの魚たちの切り絵を青いカーテンに貼っていたのですが、その背景もすごくサクに褒められました。
「あの、イカとタコが特によかったんだよなー」
「おかあさんたち、えがうまいな!」
 
年長さんともなると、そんな舞台美術や音楽まで感じて表現してくれるのですね。えーと、乙姫についての感想を、もうひと声・・・(特になかった)。
 
その代わり、後日、年中さんのお母さんが、「エミさんの乙ちゃん、息子が褒めちぎってましたよー! 本物の乙姫様がいた、って! 友だち同士で再現ドラマもしてました」と言ってくれた。あ、ありがとう、うるうる。
 
さて、降園後、いったん帰ってから友だちと待ち合わせて、公園で自転車遊び。こういうのに親が付き添って見ていてあげるのも、まあもうしばらくのことなんでしょうね。夜ごはんは、厚揚げのグリルに野菜あんをかけたもの、お刺身、トマト、カレー豆。ビール、赤ワイン。「おしゃれイズム」ムロツヨシの録画を見る。夫もムロさんが大好きである。というか、ムロさんを好きでない人っているんだろうか、とすら思える最近。
 

如月の十七 / 生音ってすばらしい!ミニコンサート

●2月某日: サク弁、ちりめんごはん、卵焼き、豚と玉ねぎ生姜焼き、ソーセージ、ひじき、マカロニサラダ。園庭で食べたらしい。その様子を想像すると和むけど、園児の希望をかなえてやる先生はすんごい。

今日は13時から幼稚園でミニコンサートがあった。なんと、クラスのお母さんにモノホン(死語)のピアニストがいるのです! 年長さんの春に大阪から転入してきた女の子のお母さんなんだけど・・・この園を選んでくれて本当にありがとう!!

【本日のプログラム】
 
第1部
1.ピアノ独奏 
 ・幻想即興曲(ショパン)
 ・おぼろ月夜(岡野貞一)
 
2.ソプラノ独唱(ピアノ伴奏)
 ・オペラ「椿姫」より 乾杯の歌(ヴェルディ)
 ・あかとんぼ (山田耕作)
 
第2部
1.ピアノ独奏
 トルコ行進曲 (モーツァルト)
 
2.ピアノ連弾
 となりのトトロ (久石譲)
 
3.ソプラノ独唱(ピアノ伴奏)
 「サウンド オブ ミュージック」より
  ・ザ・サウンド・オブ・ミュージック
  ・エーデルワイス
  ・ドレミの歌
 
アンコール
 マイ・フェア・レディより「踊り明かそう」
 
第2部は年長さんとお母さんたち。第2部からは年少・年中組の子どもたちも入場。
どうですよ、このすばらしいセットリスト。
「おぼろ月夜」はクリスマス会で年長組のお母さんたちが歌い、「トルコ行進曲」は同じくクリスマス会で年長組の子どもたちが合奏したので、チョイスされたのだと思います。

emitemit.hatenablog.com


その他、オペラあり、童謡あり、ジブリあり、ミュージカル&映画あり。充実ですよね。

ピアニストも歌姫も、本当の演奏会やオペラのように、ドレスアップしてくれてた。特に歌姫はもともと上背のある方が、やはり本物の高い靴で(そういうの履くの前提に作られたドレスでしょうからね)登場して、子どもたち、そのボリューム感にびっくり・・・する間もなく、ステージ上ではなく、子どもたちのほんの鼻先まで来て歌い始める歌姫! 全園児でも70名足らずの小さな園なので講堂のサイズも推して知るべし、な会場をびんびん震わせる声量! いやー、人間からこんなに大きな声が出るのねと感じ入った。

トルコ行進曲では思い思いに、クリスマス会のときの楽器を演奏する手ぶりをする子どもたち。トトロでは、「♪となりのトトロ、トトロ」のところ【だけ】自然発生的に大きな声で歌う。「♪森の中に昔から住んでる」になると、とたんにシーンとなるのが、この幼稚園っぽかった。DVDで何回も見てる子とかあんまりいないんだなw(←基本的にテレビをたくさん見てる子が少ないの)

帰宅後サクに感想を聞くと、
「さいしょのがよかった(幻想即興曲)。あの、しんでからゆうめいになったひとがつくったやつ。すっごいはやい! だんだんゆっくりになって、おわるのかなーとおもったら、またすんげーはやくなったのがおもしろかった」
 
「うたうひと、めっちゃ(背が)でかいけん、わーって(思った)。ジャンボだな! おれの、ここらへん(と鼻先を示す)でうたいよったとよ! でも、なんてうたいよぅのかよくわからんかった。」 うんうん、英語とかイタリア語(?)もあったしね。

「あと、おっぱいのうえのほうが見えとった」 そう、その豊かな胸元に顔をうずめたくなってたよ、お母さんも・・・。
 
●2月某日: 小沢くんの記事を書く。どうしてもどうしても筆が滑ってどんどん長くなるのをとどめてとどめて2500字くらい。また別の切り口でも書きたいと思っている。どうでもいいですが現実にはラブレターみたいなの書いたことありません。

さて、今日は午後、歌詞集に掲載するための子どもたちの写真を撮る(カメラを持ってきたのはママ友で私ともう1人でアシスタント)。今日決まったばかりの新しいグループ(生活班みたいなもの)ごとに子どもたちが園庭に出てきて、ワーッとジャングルジムやら遊具にのぼったところをちょっと見上げるようにして撮る。お天気もよくて、とてもよく撮れたような気がする。撮れたものを見ると、つくづくみんな大きくなったなあと感じる。

子どもたちがそのまま遊んでいる間に打ち合わせをして帰宅。夜ごはんは豚キムチ(もやし、エリンギ)と味噌汁とひじき。サクに「今日のよるごはんなに?」と聞かれ「豚キムチだよ」と答えると「えーっ、子どもはキムチたべれんやろ」と言われたので「子どもは豚だよ」と答えると、すごくウケていたw 

サクが寝てから、本棚の整理。数年ぶりに配置を大胆に入れ替える。アドレナリンどばどば。その後、夫とちびちび飲みながら『カルテット』の録画を見る。
 

『おんな城主直虎』 第16話 「綿毛の案」

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「綿毛の案」って何だろうと思ったら「赤毛のアン」かwww

名作のタイトル等をモチーフ?/パロディ?したサブタイトルのシリーズ。ゆるすぎるとか寒いとか、ネットの巷で言われているのもよくわかります。でも森下さんらしいな~って思う。こんなふうに、タイトルで不必要に(?)ふざけちゃうの。森下さん&岡本Pコンビのカラーなのかな? 『ごちそうさん』もダジャレシリーズだったもんね。

ふざけてるようだけど、こういう「縛り」のあるタイトルって、続けるのって実は難しいと思うんだよね、アイデアが尽きるというか。去年の二文字縛りもそうだったけど。そこへいくと、森下さんや三谷さんは、水準を落とさず、最後までやりおおせる実力を持ってるからね*1。今作でも、既に50話までサブタイつけ終わってるんじゃないかななんて思ったりする。

何より、中身がしっかりしてるからこそ笑えるけれん味なんだよね。これで中身がお粗末だったら本当に寒いだけだw 『ごちそうさん』最終週のサブタイは「トンだごちそう」だが、今となっては、このサブタイの一言で笑い泣きのような感情になる。

さて、そんなこんなで「綿毛の案」な今回。Twitterで流れてきて知ったけど、実際に日本で綿布の普及が始まったのはこのころで、遠州は綿花の栽培や繊維産業が盛んになる地方だったそうですね。そうだ、そういえば愛知=トヨタ=豊田自動織機だもんね・・・! というところまでちゃんと歴史を読み込んでいる脚本です。




政次が“物見遊山”を異様に気にして、結局茶屋に張り込みまでしちゃう執念は、目付としての業務や政局に遅れるまじというのもあるし、実は次郎の身が心配なのもあるし、でも一番は案外、「おとわのことで自分が知らないことがあるのがイヤッ!」ていう子どもっぽい意地だったりするんじゃないかと思う。

先週ラストの「知っていた、昔から」といい、今週の(ベンガル禰宜との会話)「あれはそういう女子だ」といい、「俺はおとわのことなら何でも知っている(ドヤッ」て雰囲気をぷんぷん漂わせる政次。六左を問い詰めるオーバーな所作、大人げなさ全開でしたよね。

相変わらずキャンキャン吠えはするけど、直虎に忠実な子犬になった直之が六左相手に「戦になったら守れる自信がない」と口にする恐怖。それは政次がもうずっと一人で抱えているものであり、けれどそれを己の胸中ですら素直に言語化できないくらいこじらせてるのが政次で、それでいて、今や素直に直虎を慕っている六左・之の字の2人に対する嫉妬心も燃えているんだと思う。じゃなきゃ、あんなに首を傾けます? 床拭いた雑巾で人の汗拭います? ほんっと、大人げない奴! これ、「かわい~!」「面白~い!」じゃなくて、「まったく、ろくでもない奴だ!(でも人間ってそういうもんだよね)」って感じの描写だと思ってます。

ほうぼう歩き回って、体力を使い果たして、電池切れで倒れる子どものような次郎。時を同じくして倒れた寿桂尼は死に向かっている。ここからまた時代が動くんだね。

OPクレジット「旅の男」柳楽くん! 方久同様、印象的な初登場シーンでして。ありがとうございます、と一応言っておこうw 鷹揚で、直虎に対する言葉遣いもそこそこ丁寧で、決して感じが悪いわけじゃない(むしろ、赤ふん含めて私にとってはすこぶる良いw)第一印象だったけど、この初登場で「人を買う」ことをあっけらかんと提案させるのが、この脚本の油断ならないところ。






人身売買や解死人のようなシステムが、当時は普通に行われていたものだから視聴者に何の痛痒も覚えさせないように描く、という作品ではなくて、やはりそれは人を踏みにじる制度だったのであり、そこには踏みにじられた人々がたくさんいたのだ、というのを出してくるんじゃないかと思う。そして、昔も今も、人間はややもすれば「そういうシステムだから」「こんなもんだから」と疑問を持たずに受け容れて、踏みにじる側にまわってしまったり、踏みにじられることに慣れて摩耗してしまったりする生き物なんだろうな・・・と、そんなとこまで踏み込むんじゃなかろーか?

今はまだお子様な直虎が、システムの残酷さや周縁で生きる人々について知るのと、頑なに拒みあっている鶴と心が通じ合うのとは、何か関連性を持って描かれていくのかな?

初回、鶴少年は「おまえは姫だから周りの者は逆らえぬ!そういうことをちょっとは考えろ、ばーか!」と言って、おとわをなじった。上に立つ者である直虎は、簡単に人を踏みにじることができる、踏みにじってしまう存在だ。それでいて、竜宮小僧であろうとする直虎は自分を犠牲にもしている。両方を描いているのがミソなんだろうねー。

しのさん。「無節操に噛みついたら味方をなくすぞ」と凄まれるしのさん(まったくもう、政次って奴は!)。それは真理で、しのさんの激情ぶりはウィークポイントになることもあるのだけど、そんなふうに不器用な性格なのに、虎松のためなら己の感情もどんな不条理も飲まざるを得ない、しのさんの孤独を浮かび上がらせる場面でもあると思った。

先週、「生母として直虎の後見を望まない」と一筆したためる前に、「私の意見なんて顧みられやしないだろう」と言った。それは結局、現実になった。今のところ、それがしのさんの立場。つらいよ。でも、また直虎とぶつかるの、わくわくする。

瀬戸村の百姓たちに、TKOやら山中崇やら、森下ファミリーおなじみの人間が多いのも、今後まだ何か展開があるんだろうなと期待させる。そして、之の字こと直之が可愛すぎて、彼が戦死しちゃったりしたら、わたし、相当悲しむわ!! 史実は調べないようにしてるから知らないんだけど、史実がどうあれ直之くんには末永いキャンキャン活躍を!!
 
 

*1:比べてすまんが、『軍師官兵衛』で、登場人物が「孫子」の兵法など古い文書を引用する場面は、わずか数話で途絶えたと記憶している。かんべーやんだけでなく、そういう挫折が見られる作品って結構あるもんです

如月の十六

●2月某日: サクに激しく起こされる日曜日。「おかあさーん、おきろおきろー、♪にーわーの、とりひこー ハイハイ、(以下略)

起き出すと、夫が本&CD棚を整理しており、つられたサクが自分のおもちゃ棚を整理していた。成り行き上、私もしなきゃいけない雰囲気に。いや、そもそも私が数日前、「4月から小学校の教科書やら道具類が増えるので、棚をあけたい。ついては、本やCDなどいらないものがあったら整理してほしい」と夫に頼んでいたのだよね。ええ、自分の本とCDのほうが5倍くらい幅とってるのです本当は。

ということで・・・まずは幼稚園のおたよりや、年賀状・お手紙の類から整理開始。なんかねえ、もう、すべてのものが・・・・。日ごろから、すべてのモノの置き場所をきちんと決めて使ったらそこに片付け、いらないものはすぐに処分して溜め込まないようにしている人には、なぜこんなになってしまうのかご理解いただけないでしょうが、本当になかなかの散らかしようなのです、私。汚部屋ではない(と思う。掃き掃除も拭き掃除も一応ほぼ毎日している)。でも、とにかくコザコザコザコザコザコザコザコザとしたものがいろんなところにあふれているのです。そして私がこうだからサクも順調にそんな感じに育っており・・・。

昼ごはんを挟んでおやつの時間までがんばった。サクがおやつにホットケーキを作りたいと言い、夫が世話して焼けたホットケーキを美味しくいただくという簡単な仕事をする午後3時。夜ごはんは、いわしの塩焼き、春菊と大根などの味噌汁、ひじき煮、大根おろし。ひじきに、切り昆布やられんこんやら入っていて食べごたえある。相変わらず、土日の台所の主は夫です。

 

如月の十五 / 小沢くんMステ

●2月某日: 朝、モコ’s キッチンとか悠長に見てたら雨が降り出していた・・・。と、そこへ近所のお友だちから載せて行くよと連絡が。ううありがたい。

やろうと思ってたこと2つ片づけて昼ごはん食べながらスイッチインタビューの録画を見る。杉本博司×田根剛の回。田根が語る建築論、ちょうど数日前に新聞で読んだ国立競技場についての記事と重なった。

今日は今週唯一、幼稚園関係の出ごとがない日だーと思ったら、急きょ歌詞集関係でチェック事項が出る。ささっと善後策を(男前に)練って、サク&遊びに来る友だちと一緒に帰る。お母さんの迎えが来て外に出てからも、ずーっと遊びまわってる子どもたち。金曜日なので余裕のある心で見守るお母さんたち・・・ってこれ先週も書いたような?w 

夜ごはんは、アンガス牛のステーキ、大根とハムのマリネ、ミニトマト、ほうれん草、りんご。夫は飲み会。国産牛を買わないところに私の夫への慎みを見てください。
さて今日の事件は「小沢健二、Mステに出演」である。あと○時間・・・と1日何度も心の中でカウントダウンをしたのは、浅田真央のソチ五輪以来だろうか。結局、子どもの寝かしつけとかぶったので録画で見たんだけど、もう何ともいえない気持ち! とりあえず胸がいっぱいで、笑って泣いた。
 
●2月某日: サクに激しく起こされる土曜日。「おかあさーん、もう8じはんだぞ、おきろおきろー ♪にーわーの、とりひこー ハイハイ、コケコッコ ケケ ケケケッケー ケコケッケ ケケ コココッコー・・・♪」 すっごくうるさい。しかし8時半だもんな・・・・(眠)。

午後、車で某運動公園へ。ボールと自転車も持っていく。意外に広いのでちょっと散策したあと、まずは夫とサクにバイバイして、ほぼ全域を一周。それから多目的広場でサクと周回しまくった(サク自転車、私ランニング)。サク、相当しつこい。「あしがすげーいたくなってきた!」と言いながら漕ぎまくる。そして「えーい、もう はしってやる!」と最後には自転車を降りていた。完全にランニングハイに入っていたようだw おじさんが鳩やスズメにエサをやるのもたっぷり観察。子どもの時間ってのんびりだなー。

産直っぽいところで野菜や米粉パンを買って帰る。夜ごはんは、海老とほうれん草のパスタ、いわしの干物、わかめや菜の花の酢の物、トマト。「ブラタモリ」録画で「こんぴらさん」。最盛期には4社もの鉄道会社が乗り入れていたそうだ。ビールのあとワインがだいぶ進んだところでサクが「カタカナカルタ」を持ってくる。負けるっつーの(悔しい)。

サクが寝てから「精霊の守り人」。昨日のMステとニュースZERO、小沢くんリピート。

3/19 西日本新聞 書評欄 『裸足で逃げる』 上間陽子~崖っぷちを生きる沖縄の少女たち

 

裸足で逃げる 沖縄の夜の街の少女たち (at叢書)

裸足で逃げる 沖縄の夜の街の少女たち (at叢書)

 

 

如月の十四

●2月某日: ゆうべ遅かったので眠いでっす!!! しかしサクを送っていった足でそのまま、お母さん劇団の練習へ。一昨日のリハーサルでの先生からの指摘を経て、いろいろと手直し。



昼、強風と小雨の中いったん帰り、とっておいた出汁で雑炊を食べる。最近、平日5日のうち3日は雑炊を食べてるような気がする。まだ飽きない。

幼稚園の団体割引で買ったランドセルがやってきた! サク、いそいそと開梱し、ベルトの調整を要求したあと、さっそく背負って歩く(家の中を)。ひとしきり開けたり閉めたりもして、いったん満足したようなので箱に戻しておくと、またしばらくしてから背負っている。「おれ、ランドセルきたけん、もう1ねんせいになったみたい~!」やっぱりうれしいものなんだねえ。家の中を整理・リストラして、小学校用品の置き場を作らねば・・・(頭痛)。
夜ごはんは、皿うどん、切り干し大根、味噌汁。ミニトマト。

2018春からの朝ドラ(AK)制作発表。北川悦吏子が1971年生まれのヒロインを描くとの情報で、TLがいろいろと騒然w 夫がいろいろと仕事の話。興味深い。
 
●2月某日: サク弁、ひとくちカツ、卵焼き、さつまいも、切り干し大根、ほうれん草、皿うどんの具の残り。ひとくちカツは夫が朝から揚げてくれた。ええ人や。サクを送って行ったあと、小学校の子ども会の説明を受ける。行事の世話はもちろん、通学路に立ったり、廃品回収の係など、いろいろある。子ども会とは別に、学校の係や役員もあるわけで。子どもをもつって、こういうことをひとつひとつ経験していくことだねえ。昨日のランドセル受取といい、新しい世界が近づいてきてるのを感じるなあ。

さて昼ごはんを食べてからは幼稚園の仕事。歌詞集を、ページ順に並べていく作業。今日もクラスのお母さんたちにお願いして手伝ってもらった。夜ごはんは、鶏と根菜のスープ煮、ほうれん草と卵炒め、切り干し大根。冬はいろんな汁物が楽しめてよい。簡単だしね。
 

「“私が大事” は こんなに大事!」 presented by エミ

先週の日曜日、人前でプレゼンする機会がありましたので、
「ママじゃな」ブログのほうに記録を残しています。
目玉は、ちひろちゃんが撮ってくれた、私と夫の夫婦写真かも(笑)


プレゼンの後、みなさんに私から1つ質問をしまして。回答をまとめてみました。

 

とても面白い、刺激的な経験をさせてもらったと思います。

 

 

 

如月の十三 / 劇ごっこ 「どろぼうがっこう スペシャルバージョン」

●2月某日: 今日は有休の夫が車で幼稚園の送り迎えをしてくれる。やったー、と布団でうだうだしてると、「おむかえとか、しなくていいからって、はやくおきなさい」とサクに怒られた。へーい。ほーい。ごめんなせー。・・・というのは、かこさとしの絵本『どろぼうがっこう』の生徒たちの口調。今日の参観日で見せてもらう劇だ。

 

どろぼう がっこう (かこさとし おはなしのほん( 4))

どろぼう がっこう (かこさとし おはなしのほん( 4))

 

 サク的には、「おかあさんに見せるまで内緒にしておきたい」気持ちと、「おもしろいセリフを言いたいし劇中歌を歌いたい」という気持ち、そして、「おかあさんたちに見せるの緊張するー」という気持ちがないまぜになっているらしく、事前の情報は断片的。ちょうど有休をとれたお父さんまで見に来ることになってしまって(しまって、というのもなんだが)、ますます緊張するかなーと思ったが、「いいよ!おとうさんもきていいよ! ○○(先生)も来ていいって言いよった!」と請け合っていた。











劇の舞台を準備するところから参観する。大きな積み木を使って教室や幼稚園の枠を作り、椅子を並べ、大道具の木や小道具の黒板、スコップ、卵、餅などなどを用意。泥棒たちは黒っぽい服に着替え、ねじ回しや出刃包丁(!)も携えている。大道具小道具はすべて子どもたちの手作り。

サクは原作でいうところの「石川のろくでなし」という役柄で、Mちゃんと2人組でアリの卵を盗んでくるのがハイライト。どこからどんなふうに盗んできたのかを説明するセリフや、動きはよく覚えているようだった。顔はキンチョーしてたw 終わったあと、お母さん・お父さん(夫を含めて3人来てた)たちから挙手制で感想を述べる。あるお母さんが「どろぼうらしい雰囲気がとっても出ていて・・・」と言うと、すかさず「ふんいきってなに?!」と質問が飛んでいたw 私も一言感想を述べましたよ。

参観後、そのまま歌詞集のお仕事。印刷した原稿を2つ折りにする【誰にでもできる簡単なお仕事です】で、一斉メール回してお手伝いを募っていたところ、10人以上の参加があって1,000枚超を30分ほどで折りきることができた。サンキュー! 

帰宅したサクと劇の話。「とちゅうから、おれたちがじぶんでつくったはなしよ? すごかろー?!」と、オリジナル部分に強い愛着を持っているもよう。自分の出来については特に喋らない。「緊張した?」と聞いてみると、「・・・・・いや、べつに」。「自分のセリフを言う前とか、特に緊張したんじゃない?」と聞くと(←しつこい)、「もう~、どうしよう~、いまいっていいのかな? まだかな?! ってかんじ~!」と、急にドキドキした口調になって答えていたw

夜ごはんは、一口カツ、さつまいもフライドポテト、セリのおひたし、わかめ酢、トマト、味噌汁。有休夫のプレゼンツ。ビールと赤ワイン。サクが寝てから録画を消化。