葉月の七 / 「ライジング若冲」の突然のエロス!

●8月某日: 今日もN事務所出勤。お昼ごはんはかんたんに、むっちゃん万十とかしわおにぎりにした。夏休みも後半になるとこんな感じ。いや、最初からこうだったかな?w 夜ごはんは焼きそば~。『若冲ライジング!』見終わる。

【テレビメモ 「ライジン若冲」の突然のエロス!】

年末年始の録画の消化に本腰を入れるお盆明け。華麗な若冲の絵はお正月に見るのにぴったりだね~!(って、8月に見てるわけですがw)。
伊藤若冲中村七之助が、盟友の高僧・大典顕常を永山瑛太が演じ、二人のラブが物語の軸になっている。

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「年の初め、めでたく楽しく見られるよう、ライトな作風なんだろうな~、それにしたってもうちょっと何とかならんかったんだろうか?」
と思いながら見てたら、クライマックスシーンの七之助の色気がとんでもなくて、白旗、白旗。

命を削って描いた「動植綵絵」と釈迦三尊図。その30幅近い絵の数々を夜の部屋中にずらりと張り巡らせて燭光で照らし、大典を呼び出して告白する若冲
ドラマの中では「友として」という言葉を重ねて用いているが、明らかに教会で永遠の愛を誓い合う神前式を模した構図である。

しかし、ふたりは神に向かって誓いの詞を立てるのではない。寺に寄進したとはいえ、この神聖な絵図たちは若冲本人が「命」を吹き込んで描いたものだと思えば、エゴイスティックとエロティックが匂い立つ。

また、それまでは、たおやかな若冲に対して雄々しい大典、庇護される若冲と庇護する大典、という関係性だったのが、ここでは完全に若冲が主導権を握っている。

ライトでプラトニックなドラマかと思いきや
急に幾重にも倒錯したエロスを発してきておもしろかった。

それまでの約1時間、瑛太の演技が大味で今ひとつ物足りなさを感じていたのだが、このシーンはものすごくイケメンに撮られている。雄々しいイケメン瑛太を稀代の色気で落とす七之助! 説得力!! 

若冲の絵の生命力をこんなふうに解釈したんだね、というドラマでした。
池大雅大東俊介、その妻を駒ちゃん‥‥じゃなくて門脇麦が演じる。
大東くんは大河「平清盛」の時代から好きな役者なので、最近いろんなドラマにキャスティングされていてとてもうれしい。(松山ケンイチ演じる清盛の弟役だった)

円山応挙中川大志。福岡っ子の私でも、「これはちょっと‥‥(苦笑)」と思ってしまう京都弁。何でもできる中川大志くんにも苦手なものがあるんだね~?と意外の念。いや、わざとこういう演出なのかな? 応挙編も希望!

ラスト10分のドキュメンタリー「若冲紀行」の見ごたえがすごくて、ある意味本編以上に感動したかもw 久しぶりに京都に行きたくなった~。