卯月の九 / Eテレスイッチインタビューメモ

4月某日: 「青天を衝け」昼に先週分、夜に今週分を見る。おもしろくなってきた!

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夕方、ランニング6.5キロ。平地ばんざい。

●4月某日: なんだかんだで今年も義実家からタケノコをたくさんもらった。料理して実家にも持ってく。好評。BTSの「ddaeng」を引き続きヘビロテしつつ、J-HOPEのソロ「EGO」と、RM&SUGAによるユニット曲「Respect」もお気に入り。ヒップホップ大好きだ―! 

 


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やっぱり、一流の仕事人は分野を超えて、コミュニケーションに対して信条と情熱をもっているなと感心。Eテレ「スイッチインタビュー」の録画を消化しながらメモ。

鈴木敏夫スタジオジブリ

宮崎駿高畑勲、そして僕。3人で話す時間が一番大事だった。それを失いたくない(という気持ちで仕事をしていた)。わざわざ食事に行ったり飲んだりするんじゃない。会社の中で、コーヒー 一杯で延々と話す。「次は何をつくろう」とか「今、世の中どうなってるか」とか。とにかくそういう時間が楽しかった」

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パーヴォ・ヤルヴィNHK交響楽団指揮者)

「オーケストラでは、一人で100人もの演奏家と向き合わなければならない。曲のすばらしさを引き出すリーダーとして、彼らに認めてもらわなければならない。どんな懐疑的な人にもね」

「リハーサルでは心理学者のようでもある。すぐに飲みこめる人もいれば、時間をかけなければ理解できない人もいる。いろいろ説明したがる人もいる」

「自分の解釈を最初から押し付けるのではなく、異なる意見にもまず耳を傾ける。やりとりの積み重ねで信頼関係を築き、心地よい一体感をつくる」
「昔の指揮者は独裁的でおそれられていたが、今はそういうことはない。一体感を生み出すためには、恐怖感よりも優しく愛を育むこと」

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中村拓志(建築家)

「相手がお辞儀したらお辞儀を返したり、スタジアムでゴールが決まったら思わず立ち上がったり、一緒に鍋をつついてたら仲良くなったり。そういった “ 振る舞い ”には言語化できない豊かさがある。共振することで、心がつながっていくような力がある」

「ふるまいをひとつの場所に集めて、それが振幅・反復していくようなものをつくっていきたい。建築をやっている以上、どんなに小さなものであってもそれは小さな “ 社会 ” になる。建築を通じて社会をよりよくしたいと思っている」

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●小林圭(日本人初、ミシュラン三ツ星シェフ)

「一番大切にしているのはコミュニケーション。20人弱のスタッフと、一週間でどれだけのコミュニケーションができるか。ちゃんと君をみていますよ、と発する。自分の中で規定をつくっている」

小林圭はHISの創業者でありハウステンボスの社長でもある澤田英雄とのとの対談。30歳近く年上で初対面の澤野に対して、敬意を払いつつ臆しない態度がすばらしかった。

澤野への質問も、澤野からの質問への回答も堂々としていて、内容も深い。
20代でパリの名店のスーシェフ(副料理長)に。

下にいる何十人ものフランス人の料理人たちに「あいつはすごい」と認められなければ、任は果たせない。睡眠時間も削って血のにじむような努力をしたと平然と語っていた。当然でしょという口ぶり。

自信にあふれているけれど不遜ではなく、自分を客観視できるクレバーさと、人の支えがあってこその仕事だと肌身で知っている感覚が伝わってきた。
ヨーロッパで研鑽を積んできた、それが彼のリアリズムなんだろう。こういうリアリズムって成熟だ。日本人のウィークポイントかも‥‥。

別のインタビュー(コメント欄)でも、「めざすレストラン像はひとつの劇場のようなもの」として、

「夜はみんなでその日に良かったこと、悪かったこと、素材や料理のことなどを話し合います」
「たとえばこのハーブティーはどういうものなのか、とか些細なことでもいいと思うんです。接客については絶対話しますが、それ以外は「トイレの使い方がよくない」とかそういうことでもいい」
「とにかくみんなで話し合って協力し合うことが大切だと思います。じゃなきゃ良い劇場は作れない」

と答えている。

録画、保存しておけばよかったな~。もう一度見たい。
パリもコロナ禍。お店はどうなっているのだろうか。

とにかく、コミュニケーションへのスタンスは、言葉のはしばしや日々の小さな行動にも如実に出るものだ。基本的に引きこもり体質の私なので、いつも意識をもっていたいところ。

ほかの人の態度を見ていても、「コミュニケーションが怖いんだな」「避けようとしているな」って、なんとなくすぐわかりますよね。