如月の一 / 『多様な関係を紡ぐファシリテーション』 対話の場づくりについて

●2月某日: (facebookより)
「女性の翼」のOGさんたちの研修会に、外部からおじゃましてきました。
『多様な関係を紡ぐファシリテーション』 対話の場づくりのコツについての秘伝。講師は加留部貴行さんです。先生、めっちゃ早口! それがいい(笑) 私は早口な講師が好き(笑) 講師業で該当する方には、プロフィールに「早口です」と書いといてもらいたい(笑)
さまざまな金言・名言を早口で(笑)教わった中で、もっとも心に残ったのは
【 聴く ≒ ゆるす 】
漢字の「聴」に送り仮名「す」をつけると、「聴す(ゆるす)」と読む。
もともと、聴くには「ゆるす、ききいれる」という意味があるそうなのです。
 
対話 =「聴く」×「話す」
 
かけ算というのがポイント。
どちらか片方がゼロだったら対話はゼロになる。
人はたいてい、聴くことがおろそかになりがちな生き物で、古くは聖書にも人間の「聴けなさ」を戒める文言が載っている。
 
確かに、本邦でも聖徳太子は別名:「豊耳王子」と呼ばれ、10人の話を一度に聞けたと言われますね。「一度に」ってのは盛りすぎだけどw それくらい人の話をよく聞く人だったから、聖人扱いされたのでしょうね(笑)。
 
ひるがえって、凡人は人の話をなかなか聴けない。
加留部先生いわく、それは「ゆるしていない」ということだと。
自分の話を聴いてもらえないと、人は「ゆるされていない」と感じる。「ゆるされていない」と感じるから、口をつぐむ。対話の場では、「まずこちらがゆるすこと」がとても大事だと言われました(早口で 笑)。
 
あー、めちゃくちゃ納得! ほんと、日本人って対話の経験が足りなくて、べらべらだらだらしゃべって人の時間を奪うか、あるいは人の話を聞いてるだけで黙りこくってるかのどっちかだもんね、人のことをゆるさないとこあるよなーって感じます(私も早口で一気に書いてみたw)。
 
あと、昔は「混ぜるな危険」といってたけど、今は「混ぜんと危険(聴けん)」だそうです。ダブルミーニング(笑)
 
加留部さんが企業や自治体で対話の場を作るときは、「老若男女」「産学官民」「全国各地」がキーワード。中でも、最近は必ず「中高生を混ぜる」というお話が印象的でした。
中高年は、「これまで」の専門家。「これから」の専門家は若者たち。彼らが語る未来にこそリアルがある。
 
「おじさんおばさんたちは、いつも私たちに「地域に参加しろ」という。だったらいいかげんSNSくらい学んでほしい」
という若者の意見があったんですって。傑作ですよね!
確かに、こっちの都合・こっちのやり方だけを押し付けるのは、相手を「ゆるしていない」。
それでは対話にはならないのです。
 
「中高生を地域に / 対話の中に」で思い出したのは、12月に聴いた松田美幸さん(福津市副市長)のお話。
https://www.facebook.com/emiinoue9024/posts/2628696897416913
中学生と大人との「トークフォークダンス」。高校生と大学生が主体となった「福津の歌づくり」。さすが、感度の高い方たちは、もう実践されてるんだな~
 
そして大事なこと。
ファシリテーターは裏方!
参加しやすく・話しやすく・書きやすく・共有しやすく・わかりやすくなど「〇〇しやすく」するために、準備・可視化・観察・対話・改善 etcする。
「前に立つから表立って見えるけど、その役割は裏方です。言ってみれば “ 裏方の中の表方 ” ですね(早口)」
 
この日の「裏方の裏方」、翼の会の委員のみなさん、すてきな準備をしてくださり、外部からの参加者も受け入れてくださって、ありがとうございました~!
 
◆ 
 
夜は早苗さん・今日子さんとイビサルテ → チェルニア。はしご酒です(←言い方が昭和)
昼間の話をしつつ愚痴も言いつつ(笑)、ビオワイン美味しすぎた~~~しゃべりたりなかった~~~ (←聴くほうは? 笑)