葉月の六

●8月某日: 伯父の葬儀だった。走って、泣いて、しゃべって、走って、探して、すごいカロリーを消費した気分。子どものころ、よく相手をしてくれた楽しい伯父さんだった。あれはもう30年も前なのね。

久しぶりに会う従姉たちの子ども世代。大きい子から小さい子まで、みんな成長している。男の子のひとりが、間宮祥太朗のような好青年になっていて驚く。今春、大学を卒業して県庁に入庁したばかりらしい。

その子が孫たちの中で一番年上だからか、葬儀で故人に向けた手紙を読む役だったのだが、祭壇を前にしてさめざめと泣き、ようやく「おじいちゃん」と一言呼びかけたあと、またしばらくすすり泣いている。時間をかけて読みあげられた手紙も心のこもったもので、おばさんはかなり泣いてしまった(決して、間宮祥太朗似の顔にほだされたからではない!)。

女の子たちは大きい子から小さい子までみんなお母さん(=従姉たち)に瓜二つで、「まるで時が戻ったようだ」と姉と話していると、従姉に「えみちゃん、ますますお父さんにそっくりになって…息子ちゃんも」と言われた。そ、そうですか…。

息子小3にとっては、物心ついて初めての葬儀出席。まぁいろいろ感じるところはあったもよう。普段の私は割とドライな母親に見えているのか、「かーちゃん、あんなにゲキ泣きするとは」と驚いたようだ。

特急の切符を予約していたのだが、朝、バスで博多駅まで向かう道の渋滞がひどくて、4つくらい前のバス停で降りて1.4キロほどの道のりを走った、走った。息子がなかなかの健脚ぶりを見せつつ、
「そう式ふたりぐみ、疾走だな」
と言うので笑ってしまった。ほんと、喪服とパンプスでガチで走ったよ。消耗した体力と水分を、夜、じゅうぶんに摂取。残っている者の人生はそのようにして続くのである。

●8月某日: 午後、大名ロバーツコーヒーで後藤かおり応援団メンバー集まり。子育て世代と政治をつなぐ軽いワークショップをやりたいね、と話していてその打ち合わせ。熱い話が続く。外も尋常でなく暑い…。

夜ごはんは、グラタン、ゴーヤチャンプル、きびなご揚げとポテトフライ。オクラとみょうがときゅうりの和え物。ゴーヤとかオクラとかが超おいしく感じる!