文月の十五 / いとこくる、放送大学試験
●7月某日: 深酒のため遅くまで寝て、夫とリンガーハットに行って遅めのブランチをとる。夫はそのまま義実家へ子どもたちを迎えに、私は買い物をして帰って家の掃除など。
昼下がり、子どもたち到着。車の中でみんな爆睡していたらしくボーッとした顔で入ってきたが、徐々に動き始めた(動物のようw)。夜ごはんのメインはみんなで包んだギョウザ。ほか、鶏むねのピカタとフライドポテト、とうもろこしなどお野菜。夜のスイッチタイム、盛り上がる。夫が「神」と称される(いちばんうまい)。子どもたちは今朝、義実家で早起きして虫捕りしていたため、ふとんに入れて電気を消すと割とすぐ寝た。
●7月某日: 朝、夫がゴルフに行っている間に、子どもたちを連れて近所を散歩。8時でも暑い! 帰って梅シロップのソーダ割を飲ませる。
すっごく賑やかに楽しんでるくせに、カメラを向けると超・非協力的な3人!
そうだよね、笑顔はつくって見せるものじゃないもんね。大人は思い出の写真を残したいと思ってしまうけど。
子どもは今を、今だけを生きている。私は風邪をひいている…。
昼ごはんは近所の店で、名古屋っ子たちには珍しい豚骨ラーメン。夕方、イトコたちを送っていき、夜は夫の誕生日で刺身天国~! しかし私の風邪ぐあいが…。
●7月某日: 今夏も放送大学の試験の季節です。風邪具合の悪い体で炎天下、西鉄白木原駅から徒歩20分の道のりは大変厳しうございました…。
今期は4年前からずっと狙っていた『歴史と人間』を受講。
天武天皇と持統天皇
西行と定家
北条泰時
李退渓
ルイス・フロイス
死後の秀吉と家康
モンテーニュ
マルタン・ゲール、メノッキオ、ピナゴ
メアリ・ウルストンクラフト
ラスキンとモリス
津田梅子
孫文
ほか、総論が3回
洋の東西も時代もバラエティに富んだラインナップでなかなか面白かった。
全然知らなかったけどモンテーニュって人が「エッセイ」という言葉の始祖なのね。原意は「試みること」。
16世紀後半(日本でいうと戦国時代)、この人、すでにこんな考え ↓
・相手の立場に対して寛容であり、党派的な発想をもっとも嫌った
(フランスでもカトリックとプロテスタントの争いが苛烈な時代です)
・「自宅に「自分を隠す場所」を持たない人間はみじめだ」
(家族は固まって居住し、プライバシーという観念などなく、逆にいえば孤独感もなく、羞恥心とも無縁にあけっぴろげに暮らしていた時代です)
・『個人』や『個人の身体』の不可侵性を尊重するのが、彼の終生変わらぬ信念だった
・「他人に自分を貸すのはいいが、自分を与えるのは自分自身に対してだけだ」
「自分を抵当に入れるのはごめんだ」
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18世紀後半(1792年)に『女性の権利の擁護』を著したメアリ・ウルストンクラストという人のことも初めて知った。
家計が落ち目になる中で、7人の兄弟姉妹のうち長男だけがきちんとした教育を受け、長女であるメアリは2年しか学校に行かせてもらえなかった理不尽さが、彼女の活動の原点にあるという。
20世紀になって『自分一人の部屋』を書き、女性の自立を訴えたヴァージニア・ウルフもウルストンクラフトに大きな影響を受け、日本では大正時代、山川菊栄が彼女を紹介しています。
やっぱり、「権利」「個人」という概念は西洋のものなのかなあ~。日本で置き換えるなら何だろうか?
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「人間」をみていく科目なので、歴史的な事績だけではなく、たとえば生涯、悩まされた持病があったとか、妻と不仲であったとか、そして晩年は10年以上が病気との戦いだったとか、人生が垣間見えるのもとても興が深かったです。
試験…けっこうギリギリな気がする…ていうか問題がかなりマニアックだった気がする。あと伊藤博文のせいでもあると思う! 伊藤め~!!!
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鼻がつまり、嗅覚(と味覚)がダメになっているが、夜ごはんのときだけちょうど治る。豚汁にイワシグリルなど美味しくいただきました。食欲はもりもり。熱も出てきたが、どうしても『いだてん』は見たくて粘る。