『いだてん』第9話「さらばシベリア鉄道」、第10話「真夏の夜の夢」

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●9話「さらばシベリア鉄道

『紀行』。史実のアニコ夫人は大森を「キリストに似ている」と恋したそうで、なんとまぁドラマ顔負けのエピソードでしょう! そして画家だった夫人が描いた大森の肖像画はまさに美しく悩める青年キリストといった風情だった。 

●10話「真夏の夜の夢

最後、ようやく到着した嘉納が「どうだい、いだてん、痛快男子」と呼びかけるが、二人の表情はまるで違っている。もうこれまでの彼らではない。そしてプラカードにはJAPANでもヤーパンでもなく「日本」を、と黒々と墨書して嘉納に見せる四三の表情の重さに打たれる。すっごく面白いんだが、三谷幸喜が「自分は保守左派クドカンは革新右派」という理由がわかるな。どんなふうに描いていくのか。