沖縄への旅 2日め・美ら海とオリオンビールの日々

●2日目

6時すぎにみんな起きて、7時前に朝食バイキング。既に混みあっていて、テラス席のほうに座ったんだけど、緑の芝生の向こうに青い海が見え、鳥の鳴き声も聞こえてとてもいい風情だ。だいたい、(昨日の夜に続き)テラス席でごはんを食べれるっていうこと自体に沖縄の快適さがある。もはや多くの日本人にとって、夏の沖縄は避暑地と化していることがわかる旅であるw サクも「オリンピック、おきなわでやったらええやん」とエセ関西弁で言っていたw

8時前、慌てて朝食を切り上げて、コーヒーをテイクアウト用のカップに注ぎ(すばらしいサービス!)、部屋に戻る。そう、『半分、青い』のためですw 涼ちゃんがクズすぎてもうヤだー! 律の息子と電話で話し、感に堪えて涙をこぼす鈴愛にじんとくる。そして律の子の名前が翼だというじゃないですか! 幼いころに、流れの速い木曽川を挟んで糸電話で「律!」「鈴愛!」と呼びあう2人に始まった名前のドラマ。翼! 鈴愛の妊娠がわかって涼ちゃんが歓喜するシーンを見たサクが、「あとは名前だな。男だったら、つばさだな」とこともなげに言っていたものだが、律の子が翼だった!!

8時半、美ら海水族館へ。ホテルから15分もかかってないかな、徒歩で到着。既に中は家族連れでいっぱい。黒潮の海を模したという大きな大きな水槽には、日本の水族館唯一のジンベエザメがゆうゆうと泳いでいた。なんというか、語彙を死なせる迫力。「でかい!」「すごい!」「かっこいい!」くらいしか出てきませんよね、本当に。

ちょうど、ジンベエザメとマンタとにえさやるのを見せる時間帯でもあった。水中に差し込まれたエサを食べるため、ジャニーズも真っ青の連続宙返りを見せるマンタもすごかったが、やはりジンベエザメが圧巻だった。巨体を縦にして、立ったような状態で、バキュームのようにエサ(となるプランクトンがとけた水)を吸い込んでいく。その勢いとスペース占有に、スイミーのように固まっていたスズメダイ(?)の群れもばらけていく。ところで、マンタにもジンベエザメにも、エサのおこぼれをもらおうと小さな魚たちも寄ってきてたけど、間違えて自身が吸い込まれる事案は起こらないんでしょうか・・・?

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マンタは母体で孵化して、小さいマンタの形で海に出産されるらしい。妊娠期間は約1年、母体1体につき1匹の赤ちゃんマンタなんですって、めっちゃ親近感わくね。ジンベエザメの妊娠出産にはまだ謎も多いらしいが、20年くらい前、台湾で捕獲された母体のお腹から、250匹だかの子サメが出てきたという写真が展示されてて、ひょーーーーー!!!であった。

エレベーターで上がると、黒潮の大水槽が上から見られる仕組みになっている。まさに、大きくて深いプールにジンベエやマンタを含む魚たちが泳いでいるんである。こういう仕掛けかー!これを、人間が管理してるんだなという妙な感動がある。海からポンプで水を汲み上げて注入するしくみや、水槽の特殊なガラス面(ほとんど屈折せず実物のとおりに映し出す。厚さが30センチくらいある!)もわかりやすく展示されていた。そして、ペットボトルやプラスチックごみが、魚たちにとってどれほど脅威かも。

個別の小さな水槽で見た深海の魚たちも静かな迫力だった。深海200m、300mで採集されたという不思議な魚たち。ある者は目が巨大で、ある者は目が退化してなくなっている。梅の木の枝のような生物も。これでもなお、水族館にいるのは沖縄の海の生物の一部でしかないし、沖縄海溝は8000mの深さで、生物がどの深度まで存在しているかはわからないと書いてあった。宇宙空間と同じく、地球の海の話も、怖くなるほど雄大で深遠で、人間のちっぽけさを感じるし、人種がどうの性別がどうので騒ぎ立ててるのはもっとちっぽけだと思えてくる。

お昼はコンビニでポーク卵おにぎりなんかを買って、部屋で食べる。ホテルのすぐそばのコンビニまでの道の両側が、そこそこ古い墓地であることに気づいてちょっと衝撃を受ける。墓地を裂いて道を作ったのだろうか? 

午後はシュノーケリング。サクはもちろん、なにげに夫も私もアラフォーにして初体験! はじめ、シュノーケルの要領がつかめずかなり水をのみましたがw 慣れると、これほんとサイコーですね、シュノーケルとフィンがあったら海の世界はこんなにも広がるのかと。海水浴場のすぐそばに、こんなに豊かなサンゴ礁と、亜熱帯的な魚たちがたくさんいることに驚かされた。もしかしたら観光のために作られた環境なのだとしても、この環境はもう根付いてる。青や黄色、いろとりどりの魚たちが何匹かの群れで泳いでる。サンゴの中にイソギンチャクみたいなのが隠れてる。巨大なナマコ。時々姿を見せるカクレクマノミ! まさに、絵本「スイミー」を地で行くような、「こんなにいろいろの生き物がいる海という世界は、なんてすばらしいんだ」という体験でした。サクもしっかり泳ぎ、シュノーケルつけたままいろいろ大声を出していたw 

そのままエメラルドビーチ。今日はよく晴れて、気温も上がり、沖縄の夏らしい、海水浴日和! 本当に、海って、特に何をしてるわけでもないのに、なんて楽しいんでしょうか、海で遊ぶと、もうプールでなんか泳いでる場合じゃないって感じになりますよね。500円で買ったチープなビニールいかだみたいなのも大活躍。そろそろ上がろうという夫を2,3回なだめて引き延ばすw 

夫は、夜ごはんの前に生ビールをくーっとやりたいらしい。チェックインの時間帯(2時~5時)まで、ロビーでまたウェルカムドリンクがもらえるのでw そういうことならと上がって(笑)、夕方4時半のビール(子どもはパイナップルジュース)。このホテルは創業してまで4,5年らしいが、敷地内の木やなんかに、トンボやセミはもちろんメジロなど野鳥もたくさん来ている。なのにカラスを全然見ないっていうのはどういうことなんだろう?と夫と話す。沖縄にはカラスがいないのか?いやいやカラスが住めない環境なんてあるだろうか。

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今日の夕食の予約は5時。フクギ並木を歩いて、古民家風のお店。限定1家族?は、泊まることもできるようだ。ここで食べたアグー豚の陶板焼きのコースは、今思い出しても幸せな気分になれるくらい美味しかった・・・! 5時でもいいからこの店をと思いつめた(笑)夫の気持ちがよくわかる(食べログで見て惚れ込んだらしいですw)。甘く柔らかい脂が乗っているのにさっぱりしていて、全然もたれない。ちなみに夫は陶板焼きの焼き板の合理性、卓越性にもうっとりしていましたw 子ども用にとった豚のハンバーグも超おいしかった。

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沖縄にいるとワインなんかは全然飲みたいと思わなくて、ビールの後はやはり泡盛。ホテルの部屋に戻って、順番にお風呂に入り、少し飲み足しながら、だらっとしゃべったり本を読んだりする時間も旅の醍醐味。

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