小沢健二 wrote about デモ at 2012 / 彼の50歳の誕生日

国会前で大規模集会が行われる今日4月14日は、小沢健二くんの誕生日でもあります🎊 しかも半世紀✨

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ということで、小沢くんが5年ほど前にデモについて書いた文章がtwitterで回ってきました。懐かしい~! 以下「金曜の東京」から引用。

http://hihumiyo.net/fridaysintokyo.html


(あ、前にも書いたけど、昔ながらのファンの多くはオザケンではなく「小沢くん」と呼ぶ、あるいはクラスメートっぽく「小沢」と呼び捨てにするのでーす!)

世界の大きな街ではいつも抗議行動が起こっています。僕がよく知っている街の一つメキシコシティーでは、ひと夏に八百ものデモ行進があります。南米でもインドでもニューヨークでも、過去数世紀いつも抗議行動が起こっていて、どの町でも自然なものとして、ある意味しぶしぶ、行われています(そりゃ抗議する必要のある問題がなければいいのですが、個人にも社会にも、問題ってのは必ずあるわけで。)
なので、そうですね、「普通」の都市では、デモは「是か非か」と論議するようなものではないと思います。車が走っている限り交通事故があるように、社会がある限りデモがある、という存在の仕方だと思います。

(中略)

むしろ訪怖いのは、デモが起こらない街です。いわゆる独裁者が恐怖政治を敷いている街では、デモは起こりません。そのかわり、変な目配せが飛び交います。

(中略)

そういう町で、突然でっかいデモが起こって、血まみれの戦いになったりします。
デモが起こらない、表面上は静かな都市には何か深い、暗い理由があることが多いと思います。

 (いったん、引用終わり)

・・・というわけです。デモなんて行かな~い!という人も、「市民がデモできる自由」は大事に守っていきましょうね。

さて、この文章の後半が、またまた面白いのです。

「今の世界は英米の人間管理手法におかされていて、「説明責任」とか「トリックルダウン」とか、そんな日本語あるの?っていう輸入語があるよね」 

・・・というマクラのあと、「対案」についての話になります。

イギリスの人間管理手法のひとつ、'80年代サッチャー首相のころ【 TINA 】ってのがあった。

これは、「There Is No Alternative」の略。「他に方法はあるか❓ 対案を出せ! ないだろう? なら俺の方法に従え!」という説得手法。

小沢くんはTINAを、「変な話」と言い切ります。

患者が「痛みが治まりません!」と訴えたとき、「他の治療法の案があるか? ないだろう? なら黙って従え!」という医者は人でなしだろう、と。
治療法を考えるのは医者の仕事で、痛い限りは切実に「痛い!」と訴え続けるのが患者の仕事。
それを聞いて「これは新しい病気かも」とか気づく医者がいたから医学は進歩してきた。

音楽だって、楽器が弾けない人に「この作品は駄作だ!」と批判されるのは普通で、「じゃあ対案はあるか? おまえが良い作品を作れないなら黙ってろ!」なんてやり返すミュージシャンはよっぽど才能がない人だ。

同じように、社会をどうするか考えるのが職業の人は、「痛い!」という切実な声を聞いて、心を奮い立たせて問題に取り組むのが正しいはずだ、と。

小沢くんはこの文章を2012年の夏にニューヨークで書いたわけですが、TINAって、今の政権も多用しますよね~。

「景気回復、この道しかない」は自民党の公式ポスターにも使われたフレーズだったし、
「圧力しかない」「対話はありえない」など、まさに「There Is No Alternative、他に方法はない」パターンのスローガンがお得意。

いやいや他に方法がないわけないだろ、っていつも思ってます。
音楽だって、「オルタナ」って立派なジャンル化してるぐらいです。
「これが唯一絶対だ」なんて、響きはかっこいいけども、いってみれば思考停止じゃないか、あらゆる手を探り続け尽くし続けるのが、分野によらずプロの仕事じゃないのかね🔥 と思う私です。

さて、この小沢くんの文章は、「締め」がとてもいい❗
すごくすごくいいんです❣️ 
小沢くんの文章は本当に頭良くてウィットに富んでてキュートでシニカルで、つまり才能あふれすぎててちょっとイラッとくるくらいかっこいい。彼そのもので大好きです❣️❣️

以下に引用しますね。好きな人の文章を書き写すって、中2に戻ったみたいな感じでいいですね!(痛いですね!) レッツ、中2病アゲイン😆
小沢くん、50才おめでとう、自由に生きてる50才になってくれてありがとう💕

僕は訪れている街でデモが起こっていたら、とりあえず行ってみます。デモの現場は、騒がれている問題以外にも、その街の暮らしにどんな問題があるのかわかりやすい空間です。みんながワアワアと、饒舌になっているし。

そこで見かけるのは・・・
 自分の政党に勧誘するのに熱心な人
 その場のリーダーであることに酔ってる人
 不気味な人
 すてきな人
 すり
 物売り
 ミュージシャン(必ず)
 情報収集員(各国、各社の)
 武器を持った人(警官は合法。その他は違法。)
 乞食
 そして大勢の、本当に大勢の、大人や子ども。
    

    ブルックリン、ニューヨーク
    2012年 7月11日 小沢健二

こんな私が比較的最近小沢健二について書いた、中2感バリバリの文章は以下になります(笑)

 

 

emitemit.hatenablog.com