4/2 朝日新聞 書評欄 『海と生きる作法 漁師から学ぶ災害観』 川島秀一
同じく4/2 朝日 #新聞 書評欄。『海と生きる作法 漁師から学ぶ災害観』川島秀一。著者は気仙沼出身の民俗学者で、震災で母を亡くし実家は流失した。
— エミ-emitemit (@emitemit) 2017年4月10日
三陸は陸の孤島と呼ばれるが、それは東京を中心に鉄道網が敷かれた明治以降のことで、黒潮と親潮が交わる世界有数の漁場は海の十字路だった→
#新聞→「海に生きる」ではなく「海と生きる」が題名。三陸の漁師たちは長い間、海がもたらす恵みと災いという両面を受け入れてきた。例えば親子や兄弟が別々の船に乗るのは、海難事故などで一家の働き手を失うことを避けた慣行。また昭和8年三陸大津波のあとには「津波常習地」という言葉も。→
— エミ-emitemit (@emitemit) 2017年4月10日
#新聞→津波を生活文化の中に受け容れてきた漁師生活の伝統へのまなざしは、高台移転計画や防潮堤の安全神話への根源的な批評でもある。自然災害から生命だけでなく生活も守るのが真の復興であり、それは各々の土地に即した多様性ある歴史の中で漁師が培ってきたものもあるかもしれない→
— エミ-emitemit (@emitemit) 2017年4月10日
#新聞→漂流遺体を村の神として祀ったり、魚と人間を一緒に供養する行事が日本列島には少なくなく、海難者と魚との回帰的な生命観が窺える。
— エミ-emitemit (@emitemit) 2017年4月10日
そして「風化」という言葉を用いるのは、被災者ではなく、被災者以外の人々であることが多い、と筆者は指摘する