如月の十三 / 劇ごっこ 「どろぼうがっこう スペシャルバージョン」
サク的には、「おかあさんに見せるまで内緒にしておきたい」気持ちと、「おもしろいセリフを言いたいし劇中歌を歌いたい」という気持ち、そして、「おかあさんたちに見せるの緊張するー」という気持ちがないまぜになっているらしく、事前の情報は断片的。ちょうど有休をとれたお父さんまで見に来ることになってしまって(しまって、というのもなんだが)、ますます緊張するかなーと思ったが、「いいよ!おとうさんもきていいよ! ○○(先生)も来ていいって言いよった!」と請け合っていた。
先日の参観の話。年長クラス全18名で劇ごっこを見せてくれる。面白いのは、劇って普通は舞台でやるものだけど、当園では親が舞台から見ること。子どもたちは教室の広いスペースを使って演じる。先生から「子どもにとっては遊びの延長です。完成度を求めないで下さいね」と事前に伝達あり。大事だね。
劇の題材は、かこさとしの絵本『どろぼうがっこう』。立派な泥棒になるため励む生徒たち。でも、宿題ではおまぬけなものばかり盗んでくるし、先生は先生で盗まれても気づかない。夜10時に集合して遠足に行くが…?という面白いお話。 URL
原作は、遠足で町一番の大きな屋敷に忍び込むも、そこは実は刑務所で、みんな捕まっちゃう、ブラックなオチで終わるんだけど、原作どおりに演じた子どもたちから「なんかやだ」「牢屋に入って終わるのやだー」「警察は最後ちょっとしか出番がない」とクレームが続出。後半の話をアレンジすることに…
そんな話をしているときに、ストーブで焼いて食べたお餅の残りをとって「わーい、餅とった!」と泥棒の真似をした男子がいたらしい。「あ、幼稚園にどろぼうがきた!」と子どもたち。「そうだ、どろぼうが幼稚園に来たらいいやん?」「でも、泥棒は夜にしか来んやん。夜は幼稚園誰もおらん」
「どろぼうは幼稚園で何をぬすむ?」「お金にしたら?」「幼稚園にお金ないやん」「幼稚園にあるもので宝物ないかな」「石ならあるよ」(←石かいw)「あ、化石にしたらいいやん! どろぼうが土をほって化石をみつける!」)←子どもたちの間で今、“化石掘りごっこ”が流行っているのだw)
「それでさー、掘ってくれたお礼に、幼稚園の子どもたちと助け鬼したら?」←今、助け鬼も流行っているw「お礼にお餅もあげたら?」「いいね!」「いいね!」いろんなアイデアが出るも、餅と化石と助け鬼は不動w「でも、夜のようちえん誰もおらんよね」「昼は泥棒こんしね…」
…ということで、完成した劇では。前半はおおむね原作通り、泥棒をしてくる宿題をやって翌日報告するも、へなちょこばかりで先生に怒られる生徒たち。みんなで深夜に集まって泥棒に行った先は幼稚園。怪しい穴を見つけて掘ると化石が出てくる。穴を掘りまくった泥棒は疲れて寝てしまう。→
→翌朝、幼稚園の子どもたちと先生が登園してきて、寝ている泥棒たちを発見。ついでに化石も発見。園児たち「化石を掘ってくれてありがとう! お礼に助け鬼してあげる!」←謎展開w園児が鬼で、泥棒が逃げる役。しかしへなちょこ泥棒たちなので、ほどなく全員捕まる。→
→助け鬼でいっぱい走った園児たちと泥棒たち。「おなかすいたねー」「あ、お餅があるよ!」「みんなで食べよう!」「むしゃむしゃ」「おいしーい!」どろぼう学校のくまさか校長「あー楽しかった。どろぼう学校の先生じゃなくて、幼稚園の先生のほうが楽しいなあ」おしまい。自由すぎるwww
原作の絵本『どろぼうがっこう』、泥棒や先生の口調が面白い。「へーい」「ほーい」「わかりやしたー」「ばかもん!」「ごめんなせー」もちろん家でも最近よく言ってるよね。そして親も感染するという、あるあるw
劇の舞台を準備するところから参観する。大きな積み木を使って教室や幼稚園の枠を作り、椅子を並べ、大道具の木や小道具の黒板、スコップ、卵、餅などなどを用意。泥棒たちは黒っぽい服に着替え、ねじ回しや出刃包丁(!)も携えている。大道具小道具はすべて子どもたちの手作り。
サクは原作でいうところの「石川のろくでなし」という役柄で、Mちゃんと2人組でアリの卵を盗んでくるのがハイライト。どこからどんなふうに盗んできたのかを説明するセリフや、動きはよく覚えているようだった。顔はキンチョーしてたw 終わったあと、お母さん・お父さん(夫を含めて3人来てた)たちから挙手制で感想を述べる。あるお母さんが「どろぼうらしい雰囲気がとっても出ていて・・・」と言うと、すかさず「ふんいきってなに?!」と質問が飛んでいたw 私も一言感想を述べましたよ。
参観後、そのまま歌詞集のお仕事。印刷した原稿を2つ折りにする【誰にでもできる簡単なお仕事です】で、一斉メール回してお手伝いを募っていたところ、10人以上の参加があって1,000枚超を30分ほどで折りきることができた。サンキュー!
帰宅したサクと劇の話。「とちゅうから、おれたちがじぶんでつくったはなしよ? すごかろー?!」と、オリジナル部分に強い愛着を持っているもよう。自分の出来については特に喋らない。「緊張した?」と聞いてみると、「・・・・・いや、べつに」。「自分のセリフを言う前とか、特に緊張したんじゃない?」と聞くと(←しつこい)、「もう~、どうしよう~、いまいっていいのかな? まだかな?! ってかんじ~!」と、急にドキドキした口調になって答えていたw
夜ごはんは、一口カツ、さつまいもフライドポテト、セリのおひたし、わかめ酢、トマト、味噌汁。有休夫のプレゼンツ。ビールと赤ワイン。サクが寝てから録画を消化。
カルテットの録画、4話をやっと見た。そのあと、先週のぴったんこカンカンを。夫、「ちょっと、かなり痩せてるね。今すごく忙しいんだろうけど……」と高槁一生を心配する