皐月の四 / 「真田丸」 巡回展
荒天。雨はさほどでもないが強風ってか立派な暴風で、人力自転車の親子2人乗りで登園するにはやや危険な環境であった。
28日に雨天延期になった親子歓迎遠足が今日になるはずだったんだけど、この荒天じゃ海辺でカニとかヤドカリと遊ぶのは無理だわな。
今回はもう延期じゃなく中止、残念がってるだろう子どもたちの気持ちを先生たちが楽しく切り替えさせてくれることを祈ろう。むしろ今日何したか聞くのが楽しみ。
帰ってくると、「きょうのようちえん、たのしかったー!」とサク。聞くと、初めてのゲームをみんなでやって超盛り上がったらしい。さすが、先生。遠足中止の残念さを払拭してくれる。やり方を説明して、家でもやってみた。夜ごはんは、麻婆豆腐、カツオのたたき、いわし南蛮、ニンジンツナサラダ、トマト、赤ピーマン、きゅうり。それに、安くなってたからと夫が握りまで買ってきた。
サクが寝てから、夫と、囲碁の井山裕太名人のプロフェッショナル仕事の流儀を見る。2年くらい前にやったののアンコール放送だったみたいだけど。26才で七冠を達成した記念だったらしい。囲碁ってやったことない。面積を競うゲームだというのも初めて知ったけど、面積の測り方がまったくわかんない。将棋以上に難しいんだろうなー(頭の悪い感想だw)。すごい。すごすぎる。でも、甥っ子にちょっと似ててかわいい。井山さん。これから注目するだろう。
店は2Fが猫カフェになっていて、1Fからは大きなふさふさの猫ちゃんが1匹、座布団のように丸まって眠っているのが見えました。「いや、あれはおざぶやろ」「ぬいぐるみやない?」と議論沸騰、サクが罪の無い子どもの顔でギリギリまで近づいて、「あそこがしっぽ、あっちがて。にくきゅうがみえた」と報告。
真田丸巡回展、無料で入れるギャラリーなので、お宝ザクザクってわけじゃないけど楽しかった。信繁・信幸・昌幸が実際に撮影で着た着物や、扇子や櫛などの小道具がありました。着物は麻っぽく、通気性良さそうだった。昌幸のモフモフの上衣と、モフモフのカバーに包まれた剣もありました。
メインキャストのサイン色紙も陳列されていた。20人分くらいあったんじゃないかな。「大河ドラマ真田丸巡回展おめでとうございます ○○(名前) サイン」て感じに、みんな同じ形式で書いているので、比較しやすくて面白かった。役者さんの筆跡を見る機会もなかなかないしね。内野さんが群を抜いた達筆で、堺・大泉の兄弟は共に実直そうな文字。小日向さんと黒木さんは、ちょっとデザインちっくな、個性的ですてきな文字だった。
で! その展示とは別の場所で、常設されているらしいお宝を発見!!
→それは、NHKドラマの台本!! 無作為に20作品くらいおいてあって、朝ドラはちりとてちんとか純情きらりとかどんど晴れ、大河は篤姫や官兵衛、そしてそして、『風林火山』があったー!!
風林火山、「信虎追放」の回のが置いてあって、家族を待たせてたんでぱらぱらとしか見られなかったんだけど(閲覧用に置いてあるんです) 、感動ーっ!!
亀ちゃん晴信が父を放逐して自らが武田の当主になることを決めて、弟信繁に「わしに従ってくれないか」と頼むのね。弟は父のお気に入りで、晴信を廃して家督を継ぐのではという空気になってて。
だから弟に自分に従えというのはすごく賭けだったのよね。そしたら信繁が「自分もみくびられたものだな」って。弟も父を苦々しく思いつつ、兄が立たないのであれば自分が継ぐしかないと思いさだめていた。
で、「兄上よくぞ立たれました」って。「今日からは晴れて兄上に従います」って。晴信は弟の気持ちに初めて気づいて、「わしは今日ほど己を恥じたことはない」って言うの。兄弟ともに、涙なみだでね。ああー名場面だわああ!
その様子を受けて、重臣・甘利が「甲斐は変わるのですな……」って複雑な表情でしみじみ呟くの。ああー、名場面だわああ!
サクが寝た後、プロフェッショナル仕事の流儀、スーパー高校生特集とやらを見る。ピアニスト牛田智大くん、ボクシングの松本圭祐くん、すてきだった。まず顔つきがもうプロフェッショナルだし、言葉もとてもわかりやすく、深い。
松本くんのコーチでもあるお父さんも印象深かったなあ。茶髪で眉毛の細い、元ヤンの雰囲気ぷんぷんのお父さん。もちろん一生懸命教え、相手になるけど、いわゆるスパルタお父さんではなくて、しばしば「大丈夫か? もう少し○○するか?」とセーブを持ちかける。子どもを心配するお父さんの顔をいつも見せていて、それで松本君は、「お父さんはああ言うけどストイックにやらなきゃ」「(試合前)お父さんはああ見えて繊細だから、大丈夫だと伝えるためにミット打ちしよう」なんて思ってるんだって。番組スタッフが、試合後(その階級の高校生クラスで日本一になった!)そんな松本くんの言葉をお父さんに伝えると、「そうですか」と笑った後、目頭を押さえて沈黙し、「いや、そんなこと考えてるなんて、思わなかったもんですから・・・」と声を詰まらせていた。