睦月の十八 / スイッチインタビュー 羽田圭介×若林正恭
●1月某日: インフル等の流行による幼稚園閉鎖3日め。方眼用紙で工作して遊んだり、バナナパウンドケーキを作ったり。子どもと2人の時間をもてあますとお菓子作りとかやることになるんですね(笑)。雨だが、予報ほどの大雨ではないので、散歩がてら傘をさして、郵便局やらスーパーやらで所用。お昼、何食べたい?と2人で話し合いながら決める。昨日買った、揚子江の肉まんもふかす。しかし、サクはまだいまいち食欲が回復していない様子。
午後は、“退屈な日”用に貯めておいた新しいおもちゃを拠出。2年近く前にひょんなことから入手していた“ひらがなタッチ”、『幼児に文字は教えたくない』な私としては避けたいおもちゃのかなり上位に入るが、親の心など知らない子どもはもうとっくにひらがなを読み書きするようになっているので、まーいっか、と。「これほしかったんだよー!」と言い、すぐに要領をのみこむ。夜は、「今日はお母さんとサクの2人でパーティだね」ってことで意見が一致し、嵐のDVDを見たり、ジャガビーを食べたり。
『スイッチインタビュー』若林正恭×羽田圭介の回、やっと見た。すばらしかった、若林。
言葉のプロではあっても、カメラの前で喋るプロではない、若い小説家・羽田さんを、ごく自然にリードして、リラックスさせて、話を引き出す。聞く態度も、質問の内容や順番もすばらしくて、充実した対談に! 若林、プロの仕事だなー。そのうち、もう1回見よ。
もちろん、若林はお笑い界でも有名な読書家で、小説家羽田さんをほんとに尊敬して好奇心もってるから、自然にいい雰囲気で対談が進んだってのもあるんだけどね。
芥川賞後のパフォーマンスなんか見ても、羽田さんも自意識高い人だろうし(ていうか小説家なんてみんなだいたい自意識高いよね)、対談でも最初はちょっとかまえてるっぽかったけど、若林が見事に溶かしたわー。その若林自身がかなりのこじらせ人間だっていうのがまた、いい。
プロだー、若林。喋るプロってだけじゃなくて、喋らせるプロでもあるんだね。プロってすばらしい。
最後、別に感動的なクライマックスってわけでもなんでもなのに、ちょっと泣きそうになったもん(笑)
んで、羽田さんのこともちょっと好きになった。小説、いつか読んでみるかもしれん。
いろいろ質問して、たくさん話して、若林が「夢とかあるの? 100万部売りたいとか」って、最後の最後に冗談めかしてゲスい質問するのよね。そしたら羽田さん「駅前の小さい本屋にも自分の本を置いてもらえたら。何十年かあともそうだったら、幸せだと思います」って答えるの。素直に。泣けるやん!
●1月某日: サクと2人して寝坊する。遅い朝ごはんのあとサクに手伝わせて豆乳ゴマプリンを仕込み、歩いて隣町まで。サクと歩くと30分ほど。久しぶりの晴天で、あたたかく、サクもうれしそう。そしてすぐに暑くなったらしくジャンパーを脱ぐ。
母と待ち合わせて昼ごはん。別に母子でさほど味覚が似ているとも思わないが、ハンバーガーといえばフィッシュバーガー一択なところは、私も母も昔から同じである。うちへの帰り道で歩きながらもサク、変顔変ポーズなどおどけまくり、テンション上がり切っている。母にサクを託して、パーッと5キロほどランニング。先週末から大雪で、その後、休園になり、サクも具合が悪くなり雨も続いたので外出も必要最低限で、こもりがちな日々に汲々としていたので、本当にスカッとした。3人でお茶とおやつ。先日、大雪の日にサクと作った双六で遊んだり、私が読み聞かせ劇場をひらいたり。
夕方、母が帰ると、ほどなく夫も出張から帰って来る。引き続き、はしゃぎまくるサク。夜ごはんは、サーモン刺、ゴマサバ、イカ焼き、アジ南蛮、野菜サラダ、そしてお土産の天むす。ビール、白ワインなど。解放感ー。サクが落ちるように寝た後、サッカーのリオ五輪予選・韓国戦までの時間、岡村隆史が出た『プロフェッショナル仕事の流儀』の録画など見る。サッカーは23時45分開始。私は前半だけ付き合って、寝る。後半、2点差をひっくり返した(つまり3点も入れた)、劇的な試合だったらしい。