『掟上今日子の備忘録』 5話ー8話

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●5話
須永フェスタ。今日子さんのガチオタっぷりがいいw 須永昼兵衛の99冊の著作のうち、今日子さんは3分の2くらいの記憶しかない。1日でリセットされるようになってからは読んだかもしれないけど覚えていない。だから全著作がヒントになる謎は解けないだろうという弱点をつかれた今日子さんが、「記憶が増えれば増えるほど不確かになる」「忘れてゆくからこそ惑わされない」方法で謎を解くのがカタルシス。須永の死を秘匿しようとする琺郎が適当すぎるw 敬愛する須永の死も覚えていられない今日子さんに、厄介はサンドグラスの書棚に遺作を置くことを約束する。

●6話
今日子さんセーラー服回。かわいい、かわいすぎる。今日子さんの「それな」「ほんとそれな」かわいすぎる。ガスの充満した密室から脱出し少女を助ける厄介のサバイバル能力の高さw 次から次へと災厄に遭い、職を転々とするうちに、いつのまにやら様々な知識技能を身につけていたという、すばらしい怪我の功名っていうか・・・こういうの、ことわざでなんていうんだっけ? 

少女は多大なる自意識過剰で、自分の趣味嗜好を見られたのが恥ずかしくてたまらなかった。謎は解けても、彼女を慰めること、救うことはできないと今日子さん。どんなにつらいこと、悲しいことがあっても自分は1日で忘れてしまえるのだから・・・。厄介は自分のこれまでの災厄、「恥の多い人生を送ってきました」の話を、少女の枕もとで語る。「すてきな人だったな」とサンドグラスで一人ごち、眠りにつく今日子さん。

 

●7話
須永昼兵衛の謎、再び! 極秘依頼につき、徹夜で100冊の著作を読むことになった今日子。と、今日子さん居眠り防止のアシスタントをする厄介。最初はウキウキ楽しんでいた2人だったが、2日も経てば飽きや疲れで機嫌が悪くなり、互いにイヤな部分が見えてくる、という。記憶の続かない今日子さんと半同棲的な設定を作るのが超上手い! やがて睡眠不足で倒れる今日子さん。ここでまた厄介のサバイバル能力が大活躍w おまけに証拠隠滅能力までww 

眠り続ける今日子さんを見て泣く厄介に私も泣けてきそうw 切ない! 浴室で倒れているところを助け出す、腕や足の書きつけを消す、というセクシー回でもあったけど、そのセクシーさすら切ない。今日子さんは本当は泣いてるとこから起きていて、謎を解く。作家が作品の中で、少女のかなえられなかった人生の続きをひそかに書き続けていたことを。今日子さん、太ももの書きつけを増やす。「厄介さん、信用できる」

 

●8話
初めて、今日子さん視点で進む回。先週明らかになった寝室の天井のおそろしい書きつけに驚く目覚め。自分が誰で、なぜここにいるか分からないところから始まる毎朝。「信用できる」と書いた厄介を「捜査」し、一度は「消します」と言いつつも再捜査。「信用できる???」とか「いい人ではある」とか、心情をポップなテロップで出す演出も面白いし、ワトソン厄介の推理を「がんばれ、がんばれ」と無言で応援するポーズもかわいい今日子さんw 

太ももの新しい書き付けを知らないから「今日子さん、いつもと違いますね」と気づく厄介。石田ひかり、小金を持っている刑事の妻、という役どころ似合ってた。彼女が言う「私たちには明日があるから」はあまりに今日子さんには切ない言葉だったが…。でも今日子さんには、「いつも名残惜しくなるんです」と言ってくれる厄介がいる。



期待にたがわず、回を追うごとに思いが積み重なり、切なさが増している。そこで8話の「今日子視点」。ああ、うまい。原作もこうなのかな? 「忘却」についてのいろいろな視点からの考察といい、すごくうまい。そのうえガッキーかわいい、岡田くんかわいかっこいい、2人がお似合い。強すぎる。忘却探偵誕生の謎はミステリアスだけじゃなくサスペンスの香りもしてきて、どきどきする。

 

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